こんなに小さいのに、ここまでキレイな映像を100インチ超えで映し出すなんて凄すぎる!
単行本を片手に持つようにして家の中を移動すれば、リビングや寝室を瞬時にホームシアターにできるレーザープロジェクター「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」。
これまでにも持ち運べる可搬性能を備えた家庭用プロジェクターはありましたが、5cmを切る薄さと1kgちょっとしかない軽さの「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」はスペースをとらないので、どこでも簡単に設置できてしまうんです。
しかも、Google TVを搭載しているので高輝度・高精細な映像や画像を最大180インチで映し出し、Dolby Audioの迫力あるサウンドを響かせます。つまり、電源とネット環境さえあれば、屋内外の好きな空間で映画や動画配信、コンサート、ゲーム、スマホの写真や動画などを存分に楽しめるわけです。
シーンを選ばず活用できる「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」。
早速、特徴やスペックを抑えながらレビューしていきましょう!
ディープチャイナ編集部のDangbei Atom(ダンベイ アトム)の総合評価
評価 | 感想 | |
---|---|---|
デザイン | ★★★★★ | スリムで軽量、アルミニウム合金で堅牢。重厚感のあるデザインとカラーは使い勝手だけでなく所有欲を満たしてくれます。 |
画質 | ★★★★ | 1200 ISOルーメンに最先端のレーザー技術を組み合わせて、明るく美しい映像を映し出します。ただし、2000 ISOルーメンと比較すると明るい場所での投影は若干気になることも。 |
音質 | ★★★★ | Dolby Audio対応のデュアル5W内蔵スピーカーは迫力のある音を再現。リビングでの利用が多いので10Wあればなおよし。 |
機能性 | ★★★★ | Google TVやChromecastを搭載。オートフォーカス・自動台形補正・障害物回避などを数秒で画面を調整できる。上位モデルにあるAI明るさ調整機能も欲しかった。 |
総合評価 | ★★★★ | 1200 ISOルーメンの高輝度と最先端の技術をコンパクトな筐体に凝縮。“どこでもホームシアターが楽しめる”新スタイルのモデルと言えそうです。 |
Dangbei Atom(ダンベイ アトム)はこんな人におすすめ!
- 持ち運びが軽快な高精細・高機能プロジェクターを探している方。
- Netflixなど人気の動画配信サービスを100インチ超の大画面で見たい方。
- 面倒なセットアップが簡単に行えるプロジェクターを選びたい方。
- 外部スピーカーと接続して音質にこだわりたい方。
- アウトドアでも本格的なプロジェクターを利用したい方。
Dangbei Atom(ダンベイ アトム)の特徴とスペック
世界で2億人以上のユーザーを誇る、液晶テレビやプロジェクターなどホームエンターテインメント製品に特化した世界的ブランド「Dangbei(ダンベイ)」。
「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」は、同社のレーザープロジェクターに搭載されている最新技術や機能性を継承しながらも、高いユーザビリティを兼ね備えた新モデルでとして2024年1月26日に日本でリリースされました。
それでは、「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」の特徴とスペックをチェックしてみましょう。
輝度(ISOルーメン) | 1200 ※1 |
光源 | レーザー(ALPDレーザー技術) |
解像度 | 1080P FHD(1920×1080) |
対応形式 | HDR10,HLG ※2 |
スマートアイプロテクション機能 | あり |
画像サイズ | 40〜180インチ(推奨サイズ:60〜100インチ) |
オートフォーカス | あり、dToF(Direct Time-of-Flight)+カメラオートフォーカス |
自動台形補正機能 | あり、±30° |
スマートスクリーンフィット | あり |
スマート障害物回避 | あり |
投影方式 | 自動/前面/背面/前壁/後壁/壁掛け |
スピーカー | 2×5W |
Dolby Digital & Dolby Digital Plus | 対応 |
OS | Google TV |
コンテンツ | Netflix、YouTube、Prime Video、Hulu、Disney+ほか |
サイズ / 重量 | 19.5×19.5×4.75cm / 1.28kg |
※1:輝度値は、ISO 21118規格に準拠して、高出力モードで理想的な実験室条件下で測定された、1量産平均値を表しています。
※2:HDRは、HDMIまたはUSB接続ではサポートされません。オンラインストリーミングでのみ利用できます。
Dangbei Atom(ダンベイ アトム)の大きな特徴
- Dangbei初のGoogle TVを搭載したレーザープロジェクター
- 1200 ISOルーメンと映画館でも採用されている最先端のALPD(Advanced Laser Phosphor Display)技術で鮮明(斑点・色縞なし)で高輝度な(明るい)映像が楽しめる。
- 4.75cmの薄さ・1.28kgの軽さ・アルミニウム合金の耐久性の高い筐体。屋内外へ手軽に持ち運べて、迫力満点の映像を最大180インチで映し出す。
- オートフォーカスや自動台形補正、スマート障害物回避などの設定・操作で、瞬時にセットアップが完了。ストレスフリーで視聴がはじめられる。
- Dolby Audio / Dolby Digital / Dolby Digital Plusと5つのオーディオモードに対応。臨場感のあるサラウンドサウンドが楽しめる。スマホをBluetooth接続して音楽を再生すれば高音質な外付けスピーカーとしても使える
Dangbei Atom(ダンベイ アトム)の本体と付属品をレビュー
では、「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」を開封。本体と付属品をチェックしてみましょう。
- 本体
- 電源アダプター
- 電源ケーブル
- リモコン
- 取扱説明書
※リモコン用の電池は付属されていません。
事前に情報を集めていなかったので、開封前から箱の小ささに驚かされました。これまでのプロジェクターは両手で持ち運んでいたのに、片手で十分なサイズと重量ですからね。
本体以外の同梱物は、十字キー、YouTubeやNetflixなどへのショートカットボタンなど操作がしやすそうなリモコンと、日本語を含む各国語に対応した図解入りで分かりやすい取扱説明書、ケーブル類。
本体と比べると電源アダプターのサイズが大きく感じたので、できればUSB-Cの電力供給ケーブルに対応してくれたら、さらに軽快に使えそうな気がしました。
とにかく驚いた超コンパクトのサイズ感と利便性
では、「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」本体からチェックをしてみましょう。
既にお伝えしているように筐体は超コンパクト。
縦横のサイズが19.5cmしかなく、滑らかな手触りのアルミニウム合金とディープグレーのカラーが洗練された高級感を感じさせます。
底面の中心にはネジ穴(PTZ用ソケット)があり、プロジェクタースタンドやカメラ用の三脚を接続すれば高さを自由に調節することができます。
実際にミラーレス一眼カメラ用に使っているアクセサリーを使ってみましたが、「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」が1.28kgとカメラと標準ズームの組み合わせとほぼ同じ重さなので問題なく活用できました。
もちろん、Dangbei(ダンベイ)オリジナルのアクセサリーもあるので気になる人はチェックしてみましょう。
プロジェクターの画質や機能性を外観からチェック
次は高さがわずか4.75cmしかない筐体に最先端の技術と機能を詰め込んだ「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」の外観チェックです。
上の画像のとおり正面には、左から1200 ISOルーメンの明るさとフルHD(1920×1080)の解像度で最大180インチの映像を映し出すレンズ。オートフォーカス、自動台形補正、スクリーンフィット、障害物回避など画面を高速で自動調整するdTOFセンサーとCMOSが並びます。
裏面は左端に電源ボタン、右側には4つの入力ポートがあります。
ポートは右下から時計まわりに、同梱のケーブルを接続する電源入力(DC IN)、UDSBドライブが接続できるUSB2.0ポート。ノートパソコンやゲーム機、ブルーレイレコーダー、TVスティックなどの接続に対応したHDMI1.4(ARC)ポート。有線のヘッドフォンなどがつなげる3.5mmオーディオポートが揃います。
目的に合わせたエンターテインメントが楽しめる接続ハブがしっかり搭載されているのはうれしいポイントですね。
側面の通風孔部には5W出力のスピーカーを左右に内蔵。Dolby Audioによる音響が部屋を包み込むように広がります。
使い勝手の良いリモコンのボタンと操作性
付属のリモコンは、正面上から電源ボタン、音声操作ができるGoogleアシスタント、十字キーとOKボタン。3つ並ぶボタンは、左から戻る・アプリ・ホーム。その下にある3つは押すだけで動画配信サービスのYouTube・Netflix・Prime Videoを映し出すショートカットボタン。そして右側に音量調節ボタンが配置されています。
配列を含めてボタンの機能が分かりやすく直感的に操作ができます。
右側の側面上部に2つあるボタンは、上の赤い方がオートフォーカスとマニュアルフォーカスの選択ボタン。下の黒いボタンではプロジェクターの設定画面1ボタンで表示したり音量の調整ができます。
Dangbei Atom(ダンベイ アトム)の機能と操作性をレビュー
さて、いよいよ本体のレビューです。
特徴の1つであるコンパクトな筐体を活かして、メインで使用したリビングをはじめ寝室、キッチンなどに持ち歩いて試してみたので、その時々の感想を含めて紹介します。
まずは、電源をONにしてリモコンのペアリングからはじめました。
ペアリングの手順は以下のとおりです。
- 本体を電源コンセントに接続。
- 本体もしくはリモコンの電源ボタンを押してON。
- リモコンを本体に近づけて、戻る+ホームボタンを同時に押す。
たった3ステップでスムーズにペアリングができたので、投影した画面を見ながらリモコンを操作して初期設定を確認・変更してみました。
ちなみに、リビングでは壁に投影して映し出しましたが、木目調で薄い水色の壁紙が貼ってあるので、プロジェクター用のスクリーンのように白色に投影した場合とは異なるかと思います。
ただ、映像や文字は鮮明でしっかり見ることができたので問題が無かったことを事前にお伝えしておきます。
初期設定はとても簡単
リモコンのペアリングを済ませたら、初期設定を行います。
手順は使用する言語や利用する国や地域の選択、上の画像にあるようにGoogle Homeアプリをスマートフォンにダウンロードした後に壁に映る画面を確認しながらGoogle TVの設定、Wi-Fiの接続設定、動画配信サービスの設定などを行います。
初期設定は最初だけなので面倒でも仕方ないと思っていましたが、いずれも画面の指示どおりに操作するだけなので、とても簡単でした。
プロジェクターの設定がキモになる
次は「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」の設定です。
既にネットワークとインターネット、アカウントとログインは済ませているので、プロジェクター、ディスプレイと音の設定を確認しました。
プロジェクターの設定では、フォーカスと画像補正の詳細設定をONにするなどして、本体の設置位置を微妙に動かしても自動でフォーカスや台形補正が行うようにしました。
この設定さえしておけば、持ち歩いて移動しても設置場所と投影場所に合わせて自動的に最適な画面に調整してくれるのでとても大事な項目になります。
また、ディスプレイと音の項目では、特に変更することなくデフォルトのままにしましたが、画像設定では映画やゲームなど映し出すコンテンツに応じて変更でき、サウンド設定でも映画・音楽・スポーツなどに最適な設定にカスタマイズできるので、映像に合わせた臨場感のある音響で視聴できます。
最後に、Google TVの画面で利用したいアプリを追加して設定を終了しました。
これで大画面で多彩なコンテンツを存分に楽しめるはずです。
リビングで画面サイズや画質・音質をチェックしてみた
上の画像はリビングに常設している43インチのテレビ(右)と「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」で壁に投影した約80インチの画面を比較したものです。
見たとおり「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」の画面は大きく精細に映り、ソファーに座りながら比較すると目の前に広がる迫力が圧倒的に違いました。
映画やスポーツ、コンサートなど映像に入り込んで楽しむコンテンツは大画面に勝るものはないですよね。
出典:「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」取扱説明書から抜粋
上の画像は、取扱説明書に掲載されていた、設置場所と投影する距離に応じた画面サイズを示したものですが、画面サイズは100インチを推奨していました。
今回、設置したリビングはおおよそ江戸間の6畳サイズ(264 ×352cm)程度。264cmの奥行で設置するとしたら80〜100インチが限界。352cmの奥行で設置すれば120インチの画面サイズが期待できそうです。
次は、室内の明るさの違いによる画面の見え方と画質の比較です。
照明の明るさを左上(80%)→右上(60%)→左下(40%)→右下(25%)の4段階で変えてみました。
「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」には、映画館や業務用プロジェクターで採用されている最先端のALPD(Advanced Laser Phosphor Display)レーザー技術が採用され、HDR10(※)、HLGをサポートしているので、鮮明(斑点・色縞なし)で高輝度(明るい)、高コントラスト(シャープ)な映像が楽しめます。
※HDRは動画配信(オンラインストリーミング)でのみサポートされています。
こうしたハイスペックの基本性能により、左上(80%)の画質でも問題なく見ることができますが、室内が暗くなることでよりクリアになり没入感が高まるので、右下(25%)の画質が最も見やすく最適だと感じました。
ただし、室内が暗くなることで何らかの支障が出る場合は、右上(60%)や左下(40%)でも十分にキレイに映し出されるので、状況に合わせて室内の明るさを調整してみましょう。
音質はDolby Audioに対応している5Wスピーカーが2つ搭載されているおかげで、空間を包み込むようなサウンドが楽しめました。また、Dolby digital plusにも対応しているので、Dolby digital plusのフォーマットに対応している動画配信サービスのコンテンツを楽しむこともできます。
また、より音にこだわりたい方は、外付けのスピーカーをBluetoothやARCに対応しているHDMIポートに接続して迫力の映像を臨場感たっぷりに楽しむことも可能です。
寝室・キッチンへ持ち歩いて“どこでもホームシアター”に
片手で持ち歩けるサイズ感を活かして、ベッドに寝転びながら見逃したテレビ番組やYouTubeを見ようとリビングから寝室へ移動して設置してみました。
既に初期設定が済んでいたので、やることは電源を入れるだけ。
照明を消して白い布張りの壁に投影してみましたが、オートフォーカスや自動台形補正の機能が勝手によりよく映る環境を調整してくれたので、すぐに動画コンテンツを楽しむことができました。
どこでも気軽に高精細なホームシアター体験が楽しめるのは、「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」ならでは楽しみ方と言えそうです。
持ち運びの軽快さを体験できたので、続いてキッチンへ移動して設置してみました。
リビングとの境にある真っ白の引き戸(フラットな状態)に投影してみましたが、プロジェクター用スクリーンのようにより鮮明に映し出されている気がします。
ただ、キッチンでの活用は食事や歓談を楽しみながら見るシーンが多いので、真っ暗にすることはないかなと思いますが、専用のスクリーンがなくても壁や引き戸などで十分に楽しめることがわかりました。
スマホの画像や映像をミラーリンクで大画面に
「Dangbei Atom」はGoogle TVのコンテンツ以外にもChromeCast Build-in機能によりスマートフォンに保存している画像や動画をミラーリンクで映し出すことができます。
ミラーリンクを行うためには「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」にGoogle Play経由でアプリ「AirScreen」をインストールする必要がありますが作業はとてもシンプル。
アプリのインストールが完了したら、スマートフォンを画面ミラーリンクの状態にして「AirScreen」と接続するだけです。
スマートフォンで撮影した画像や動画を大画面で見たり、たとえばキャンプなどに「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」を持ち込めば、昼間に撮影したものを夕食を食べながらみんなで鑑賞したりすることも可能。想像するだけでも楽しくなってきますね。
また、ストリーミングが面倒という方は、Googleフォトに保存した画像をスライドショーで見せるアプリなどもあるので、用途に応じて活用しましょう。
ノートパソコンやゲーム機などが接続できる高い拡張性
また、「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」には拡張ポートが揃っているので、HDMI端子にノートパソコンやゲーム機、Blu-rayプレイヤーなどを接続して大画面に映したり、映像や画像のコンテンツを保存したUSBデバイスであればUSB端子に接続してGoogle Playにあるアプリで表示・再生することができます。
また、音にこだわる有線ヘッドフォンの愛用者であれば、3.5mmのオーディオ端子が用意されているので、映像などと合わせて没入感を存分に堪能できるはずです。
価格帯が近い「Dangbei Mars(ダンベイ マーズ)」とのスペック比較
Dangbei Mars | Dangbei Atom | |
---|---|---|
輝度〈ISOルーメン〉 | 2100 | 1200(※1) |
投影サイズ | 60〜180インチ | 40〜180インチ |
解像度 | 1080P FHD(1920×1080) | 1080P FHD(1920×1080) |
対応形式 | HDR10, HLG | HDR10, HLG(※2) |
3D | × | ○ |
アイプロテクション | ○ | ○ |
オートフォーカス | ○(ToFカメラ) | ○(dToFカメラ) |
自動台形補正 | ○ | ○ |
スマートスクリーンフィット | ○ | ○ |
スマート障害物回避 | ○ | ○ |
AI輝度調整 | ○ | × |
スピーカー | 2 x 10W | 2×5W |
OS | Dangbei スマート OS | Google TV |
拡張性 | USB2.0 x 2 HDMI IN x 2 電源入力 x 1 LAN x 1 S/PDIF 出力端子 x 1 Wi-Fi Bluetooth 5.0/BLE | USB2.0×1 HDMI IN (ARC) x 1 電源入力 x 1 3.5mmオーディオ×1 Wi-Fi Bluetooth 5.1/BLE |
サイズ | 24.5 x 20.8 x 17.3cm | 19.5 × 19.5 x 4.75cm |
重量 | 4.53kg | 1.28kg |
※1:輝度値は、ISO 21118規格に準拠して、高出力モードで理想的な実験室条件下で測定された、1量産平均値を表しています。
※2:HDRは、HDMIまたはUSB接続ではサポートされません。オンラインストリーミングでのみ利用できます。
「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」の販売価格134,800円(税込)と149,800円(税込)で販売されている「Dangbei Mars(ダンベイ マーズ)」の機能や主なスペックを比較してみました。
いずれもALPDレーザー技術を搭載したモデルですが、前提としたOSが異なり「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」にはDangbeiのレーザープロジェクターとして初めてGoogle TVが採用されています。
輝度は「Dangbei Mars(ダンベイ マーズ)」が2100 ISOルーメンと明るく、スピーカーも2 x 10Wと高出力、拡張ポートも充実しています。
ただ、サイズが大きく重量もあるので「Dangbei Atom」と比べると可搬性は劣り、オートフォーカスや自動台形補正などの機能はいずれも標準装備されているので、屋内外を問わず気軽にどこでもホームシアター体験を楽しみたいなら、「Dangbei Atom」がおすすめだと思います。
言い換えれば、「Dangbei Mars(ダンベイ マーズ)」は常設タイプで、「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」は持ち歩いて場所を気にすることなく設置できるフレキシブルなタイプと言えます。
実際に使ってみてよかったこと・気になるポイント
よかったポイント
- 超コンパクトの筐体で移動・設置など可搬性に優れている
- 1200 ISOルーメン+先進技術で、明るい環境でも鮮明に見られる
- Google TV搭載で多彩な動画配信サービスを気軽に視聴できる
- リモコンのボタン配列や音声対応で、直感的に操作ができる
- Dolby Audio対応で臨場感のあるサウンドが楽しめる
気になるポイント
- 設定画面の日本語表示が一部で間違っている
- 自動台形補正で極端に画面が小さくなることがある
- 電源アダプターのサイズが大きく感じる
Danbei(ダンベイ )のQ&A
Danbei(ダンベイ )はどこの国のブランド?
DanbeiはHangzhou Dangbei Network Technology社が2013年8月に中国浙江省杭州市で設立したブランドです。
2016年以降には大画面向けOSを開発し、 SONY、Samsung、LGなどのグローバル企業に供給。2018年にスマートプロジェクターの開発をスタートさせ発売しています。
大画面向けのホームエンターテイメント製品は、全世界で2億人以上のユーザーがいます。
「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」で視聴できる動画配信サービスは?
Netflix、Prime Video、Disney+などデフォルトで設定されているものに加えて、Google TVの画面からエンターテインメントやスポーツなどの動画配信サービスを追加できます。また、Google Playには音楽やニュース、健康、教育など多彩なジャンルのアプリも用意されているので、適宜ダウンロードして利用することができます。
「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」は3D映像に対応していますか?
対応しています。Blu-ray 3Dは、HDMI経由で接続されている場合にのみ利用できます。
「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」の光源の寿命などのくらいですか?
30,000時間の長寿命です。
保証期間はどのくらいありますか?
最大で24カ月の保証となります。2年間以内に不具合が発生した場合は新しい商品との交換が可能です(Danbeiの責任に起因しない故障を除く)。
まとめ
「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」を使用して約2週間。存分にプロジェクターを活用してみましたが、“プロジェクターの大画面は魅力的だけど、邪魔にならない設置場所や収納場所がないと使い勝手が悪い”というこれまでのイメージを覆す画期的な体験ができました。
超コンパクトの筐体なので収納&設置で困ることがなく、移動も手軽にでき、しかも高コントラストでシャープな映像が楽しめてしまうのですから。
“日ごろはテレビで見て、たまにプロジェクターの大画面で映画やコンサート、撮影した動画や写真を見たい”というニーズが多いと思うので、気軽にホームシアター体験ができる「Dangbei Atom(ダンベイ アトム)」はおすすめのプロジェクターだと思います。ぜひチェックしてください。
(東京ディープチャイナ研究会 多賀井)