今夜は待ちに待った、職場の人達8人で江戸川区小岩の「盛興順鉄鍋顿」でガチ中華会です!場所はJR小岩駅から徒歩5分以内にあります。

このお店は「鉄鍋顿」という、中国の東北地方の田舎の大きな鍋を使った伝統的な煮込み郷土料理を売りにしたお店です。
私が連れてきて、もう3回目のリピートになります。前回初めて来てくれたメンバーより、「こんなに大きい鍋で食べる料理もすごいと思ったけど、単品メニューだけで食べに来たい!」と言ってくれて、私も同意見だったので今回の企画が実現しました!
店内は6人がけのテーブル席と個室3部屋があり、そのうちの2部屋は円卓です。
今回は円卓が空いていたので、そちらを予約しました。週末だったこともあり、この日は満席でした。
鍋を頼むと、下の写真のような料理が出てきます。

周りに貼りついているのは、とうもろこし粉のパンです。おかずを煮込むことと、パンを蒸すことが一度にできてしまう、合理的な調理法です。今回は単品攻めの回なので、鍋の説明はここまでにしておきます。
最近、TDCメンバーの吉村風さんが書いた、鉄鍋顿を扱うお店で魚の煮込み鍋を注文したレポートもあるので、よければこちらもご覧ください。
さて、早く来た組で冷菜だけ少し頼むことに。ここではタッチパネルで注文しますが、慣れていない人は、見たことのない料理ばかりでよくわからないという人が多いです。でもお店の人に言うと、本になったメニューもあるので、貸してもらうと良いです。

まずは定番の「よだれ鶏(口水鸡)」。ここのすごいところはコスパです。これ1皿880円!8人分十分賄えます!鶏が見えない程ナッツやゴマや唐辛子がかかり、下にはきゅうりの千切りもあります。
冷菜2品目は「野菜のオイスターソース和え」。中国では生野菜を食べないのに、どのような味や調理なのか気になったので注文しました。
出てきたのがこちら!

山盛りの野菜!!
レタス・玉ねぎ・トマト・きくらげ・干豆腐・ピーマン・きゅうり・人参、数えたらなんと8種類の食材。お店で使っている野菜ほとんど入れました!っていう感じです。
こちらはやはり生野菜でした。オイスターソースのほかに黒酢も使っていそうな感じで、あっさりと食べられ、色々な食感があってよかったです。
そうこうするうちに、ようやくみんな揃ったので、食べてみたい温かい料理を注文していきます。
まず、私と今回の企画提案してくれた方が大好きな「エビとカシューナッツ炒め(西芹腰果炒虾仁)」。

これはシンプルな味付けで本当においしいです。私は人生の中で初めてセロリを食べるのが止められない料理に出会ったと思っています。
次に、初めて参加した方が選んだ2品が到着しました。
「豚肉のピリ辛炒め(满口香酥肉)」です。

かわいいサイズに切られた豚肉がフリッターのような衣ですっぽりおおわれて、カラッと仕上がっています。1口サイズですこし甘味もあるため、パクパク食べられてしまいます。
続いて「マーラーエビフライ(薯条香辣虾)」。

なんとエビとフライドポテトがミックスで1つのお皿にのって届きました!
スパイスが全体にかかっており、こちらも少し甘さもあるので、フライドポテトのジャンクさもあいまって病みつきになる味です。エビもサクサクでとげのような食べにくさはなく、丸ごと食べられます。実はセロリも少し入っていました。中国人はセロリ料理がほんとに上手だなと思います。日本のこどもはセロリ嫌いが多いですが、これなら食べてくれそうです。
注文したものはどんどん来ます。
お次は私が前回来た時に隣のテーブルの人達が頼んでいて、今回絶対頼もうと思っていた
「焼き茄子ソースがけ(吊烧茄子)」です!


このビジュアルはとても面白いです。洗濯物のように茄子が干されています。
皮に茄子と細切り肉、白髪ねぎ、人参、ピーマン、パクチーを巻いて食べるようです。この皮はライスペーパーに近い食感で、茄子の味は予測ですが、オイスターソースも使っているような甘めの味付けで、具を巻いて食べると、少しモチモチした皮の食感とシャキシャキした野菜と茄子のソースが絡んでおいしかったです!
そこで店員さんが「サービス」と言って1品持ってきてくださいました。
前回も頼んだことのある「本場風酢豚(锅包肉)」です。

前回は、みんなの知っている酢豚ではないけど、現地の料理で日本語に訳すと酢豚が一番近いのでは、という話をしたのですが、今回は中国語メニューで調べたところ、中国東北地方ハルビン市の一般的な料理だとわかりました。これはTDCのサイトに詳細が載っているのでこちらをご覧ください。
前回も8人で来てサービスで麺類をいただきましたが、ある人数以上か予約をするとサービスがあるのかもしれません。
結構食べてきた頃に「俺はやはりご飯が食いたい」と言ったメンバーがキムチチャーハンを注文。ここの料理はどれも大皿に多く載ってくるので、チャーハンもメガ盛りだったらどうしようと、内心ひやひやしていました(残ったものは持ち帰りが可能)。

大丈夫でした。チャーハンはそこまで多くなかったです。でもこれで580円はとても安いです。このキムチは全然辛くないのですが、キムチの味に加えて玉子がいい感じに甘さを出していて、先に頼んだ普通のチャーハンよりこちらの方がみんなから高評価でした。
そして「やっぱり気になるからこれも頼みたい」と言って頼んだのが「肉沫土豆泥(ポテトサラダ)」。メニューの写真を見て、「このビジュアルからどうやってポテトサラダになるんだ」と疑っていました。確かに日本のポテトサラダとは見た目が全く違います。

届いた料理はこちら。

まるで火山が噴火したかのようです。
最初に私が食べてみることになり、口に入れた瞬間、思ったよりアツアツなので驚きました。マッシュポテトに醤油ベースの餡をかけたもので、誰でも食べやすい味付けです。ちなみに半分くらい取り崩すとまるで中国にある黄山のような絶壁の山のようにも見えます。
この料理も家で調べたところ、全く同じような感じに作っている動画がありました。その動画の餡には具が入っていませんが、食べた餡には椎茸や人参の刻んだものも入っており、少し凝っているように思えます。また、他の動画から、この料理とご飯を混ぜて食べる食べ方もあるようです。
今回はこの料理は、日本語名で「ポテトサラダ」でしたが、自分だったらなんて表現するだろうか、と考えるのも面白いと思いました。
中国の人も、日本語でなんていう名前のメニューにするか考えると思いますが、今回は「ポテトサラダ」になっていたことで、「このメニューはなんだ? 頼んでみよう」という風に着目できることもあるので、これはこれで楽しいですね。
お腹がはちきれそうになるくらい食べたところで今回は終了。
メンバーの好奇心によって、色々な料理を注文することができました! 今回はここに載っていないのも合わせて、全部で15品を食べました。メニュー数がとても多いので、食べられたのは全体の少しだけです。
あるメンバーは、食べ終わった唐辛子の残ったいくつもの皿を見て「自分の消費する一年分以上の唐辛子を見た…」と言っていました。
このお店のメニューはまだまだ開拓しがいがありそうです。店員さんは日本語を流暢に話せる人は少ないですが、その場合、日本語が対応できる方を呼んでくださいます。みなさんもここで楽しい食事をしてみてはいかがでしょうか。
(aokinapple)
店舗情報
盛興順鉄鍋顿 小岩店

江戸川区南小岩8-14-6
Writer
記事を書いてくれた人
