幹事さんに教える♪ソンちゃんのディープチャイナ飲み会ダンドリ指南

ようやくコロナが落ち着き、飲み会解禁なのです✨文字通り、何年かぶりの飲み会！！！

「川覇王」という新大久保にあるディープチャイナのお店に、みんなを連れて行きたいとのことで、幹事は私の職場の中国出身の新人さんが買って出た。参加者は中国出身者と日本人の仲良しOLグループなのです💖

私は自宅購入の諸費用の痛手からまだ立ち直れない時期。「予算は？」と聞くと、

「え？予算？みんな好きなものをその場で頼んで、後で割り勘すればいいんじゃない？」

と新人さんは目を丸くした。

いやいや、それは食べたいものがはっきりしている中国人グループでのやり方だ。そこで、

「日本人はメニューを見ても訳がわからないから、それをやると、あなたはテーブルの端から端まで回って、百以上あるメニューの説明を、数回繰り返さなくてはならない。料理が出る頃には疲れ果てるぞ」と脅かしてやった。

もちろん、本当の理由は、予算を抑えたいとともに、みんながチャーハン、エビチリ、麻婆茄子など、誰でも知っている中華料理ばかりを頼みそうで、私の食べたいものを食べられないおそれがあるから。是非とも、最小限の予算で私の食べたいものを最大限に食べたいという下心……。

案の定新人さんは真っ青になり、私に礼を言って、メニューを組むべく、すぐそこにいる日本人先輩のひとりに、予算はいくらぐらいがいいかと尋ねた。

「そうね、食べ物は2000円かな」と先輩。

お酒好きな先輩なので、あとは酒代追加と考えていらっしゃる模様。

それにしても、2000円はちょっと少ないような🤣私はあまり飲まないので、魚肉干豆腐その他、ディープチャイナでしか味わえないメニューをたらふく食べたいのに……。

でもそこはディープチャイナだと思い直した。一般的に量が多いと思うし、人数がいれば、どうにかなるかも！

そこで新人さんと研究して、ひとり2000円以内でメニューを組んだ。

メインは有無を言わさず、1.5kg以上のスズキを使用した「丸一匹汁あり焼き魚（烤魚）」。ラム肉の楊枝串も外せない。それから私の好物の干豆腐、それから野菜も肉もたっぷりの「新疆風の大皿鶏肉」、それから…

私たちは自分たちも日本人同僚も満足できそうなものを選び、最後に私と同じく中国東北地方出身の課長に若干の修正を加えでもらって、一応のメニューが決まった。当日足りなくなったら追加すればいい。

そしていよいよ当日。JR新大久保駅から降りるとすぐ、道の反対側にある「川覇王」の看板が目に入った。

地下に降りると即、日本人同僚たちは海外旅行気分になったようで、はしゃぎ始めた。何しろ真っ赤な中国風の提灯が天井にずらり、BGMは中国語、店員さんも、見たところ全部中国人。

まず、乾杯ドリンクで中国出身の課長が「王老吉」を注文したため、それの解説でしばらく盛り上がった。すぐさま同じものを注文した日本人同僚も現れた。「仙草ゼリーの味」だそうで、なかなか好評。私は紹興酒熱燗を注文し、紹興酒を飲んだことがないという同僚に少し分けて、これも好評を得た。

事前に注文しておいたため、料理はスムーズに出てきた。前菜の「よだれ鷄」、「干豆腐」を説明しながら食べ終えた頃、香辛料たっぷりの、真っ赤なスープに浸かったスズキ様のご登場！歓声と撮影の嵐✨✨✨

「辛い」「けど美味しい！」といいながら、魚の下のレンコンやらモヤシやらとともに、みんなはかなりの勢いでスズキを食べた。四川料理とともに、新疆料理の大皿鷄、東北料理の「スペアリブとジャガイモとインゲン煮込み」なども日本人同僚のお口にあったよう。後者は我々中国東北出身者の「おふくろの味」でもあるよと説明した。