姉妹で訪ねた初ガチ香港旅 まずはエビワンタン麺とお粥で決まり!【前編】

姉妹で訪ねた初ガチ香港旅 まずはエビワンタン麺とお粥で決まり!【前編】

大家好!中原美波です。

 6月末、姉と初の香港旅行に行ってきました。昨年3月に訪ねた台湾旅行レポートと同様、旅の目的はやっぱり食!(笑)

2泊3日という限られた時間の中でまたまた沢山の美味しいものに巡り会えました。そこで今回のレポートは香港現地の“ガチ香港”をお届けします! 

成田空港から約4〜5時間、日本との時差は1時間と訪れやすいのも香港の魅力

成田空港から約4〜5時間、日本との時差は1時間と訪れやすいのも香港の魅力の一つ。気候については、私たちが訪れた6月末は丁度雨季にあたり(姉妹揃って強力な雨女にも関わらず、奇跡的にまとまった雨には合いませんでした…!)、平均最高気温は約30度、湿度はなんと90%近く! Tシャツ1枚でもすぐに汗をかくくらいのサウナ状態の暑さでした。 

使用言語は主に広東語ですが、英語も同様、ほとんどの場所で使用できます。旅行中は観光客として認知された場合の多くは英語で話しかけられた印象があります。観覧車や空港の免税店など、観光スポットでは日本語を喋れるスタッフがいる場合もありました。

では早速“ガチ香港”、まずは1日目の夜から時系列で紹介します。

こちらは麥奀雲吞麵世家 Mak’s Noodle/Ocean Terminal Harbor店。実は5月頃に偶然豊洲にて道を尋ねられた香港人の方にお勧めしてもらったお店。

麥奀雲吞麵世家 Mak’s Noodle/Ocean Terminal Harbor店

その方たちは日本に旅行に来ていたそうで、来月私も香港旅行に行くと伝えるとすっかり意気投合! 当初は香港現地で会う予定だったのですが、残念ながら予定が合わず、お勧めしてもらったお店を姉と訪れました。

あとから調べてみると、現地でも人気な香港料理チェーン店のよう。広州で創業されたことが始まりだそうで、私たちが訪れた店舗の他に加えて、10店舗以上も展開し、タイにもお店を構えているようです。

ちなみに私たちが訪れたのは九龍島のほぼ最南端、尖沙咀駅が最寄りの店舗。毎晩20時に行われるヴィクトリア・ハーバーで行われるショーを見てからそのまま足を運べる好立地です。

席に着くと小皿とお箸のセット、温かいお茶が提供される

2人or4人掛けの席があり、好きな席に着くとすぐにまずは小皿とお箸のセット、サービスの温かいお茶が提供されます。 

豊富なメニューの一部

メニューは豊富で、こちらはその一部。看板メニューの麺料理から、単品のワンタンや野菜、2人用セットメニューまであります。私たちは先ほどの香港の方からお勧めしてもらった「世家雲吞麵」(エビワンタン麺)と、「蠔油時菜」(季節野菜のオイスターソースがけ)を注文しました。 

野菜のオイスターソースがけ

まず野菜のオイスターソースがけが登場。この時は、キャベツやブロッコリーなどの仲間といわれるアブラナ科の介蘭(ジエラン)でした。太い茎と柔らかい葉っぱからなっており、茎は筋を感じないほど柔らかく茹でられています。確かにブロッコリーの茎と似たような食感と甘みがありますが、ブロッコリーよりはクセがない印象です。ソースも濃すぎず、海鮮ベースの深みある味わいでした。

次に登場したのはお待ちかねのエビワンタン麺!

エビワンタン麺

…が、エビはどこ? 思ったよりもお椀が小さい?(日本のラーメンの器を想像していると小さく感じます。)というのが最初の印象。しかし混ぜてみると、下からコロコロぷりぷりのエビワンタンが四つと、ニラなども出てきました。また、小ぶりのお椀の中にも細いちぢれ麺がどっさり入っていることがわかります。

超細麺を混ぜると下から出てくるエビワンタン

超細麺ですがしっかりした麺の硬さで、歯切れ良い食感。スープも、見た目の透明感からわかる通り、上品な味。これも海鮮出汁なのか、ワンタンから滲み出るエキスなのか、エビの風味も優しく感じられます。

エビワンタンの餡には、ぷりぷりのエビが三切れほど入っており、胡椒のスパイシーさも。エビの存在感と肉々しさと、スパイスのアクセントで、エビワンタンだけでも10数個余裕で食べられそう。料理そのもののおいしさはもちろん、暑い香港だからこその塩分が染み渡る感覚に感嘆しながらあっという間に完食しました。 

食事代金はサービス料込み2人でHK$167(約¥3,300)。いいお店を教えてもらえて、豊洲での香港の方との出会いに感謝です。 

翌朝2日目の朝に訪れたのは、ザ・香港スタイルの朝ご飯がいただけるお粥のチェーン店、海皇粥店さん。九龍島北西に位置する葵芳駅が最寄りです。 

お粥チェーンの海皇粥店

朝ご飯を提供しているだけあり、開店時間も7時と早く、朝から仕事前と見られる現地の方が食事していました。こちらも好きな席に座るように促されます。席に着くと観光客と分かったのか英語のメニューをすぐに出してくれました。 

観光客には英語のメニュー

午前11時までオーダーできる、主食+サイドメニュー+ドリンクが含まれた朝食セットがありました(単品もあります)。

私はAセットで、「霸氣艇仔粥」(お粥)「齋腸」(チョンファン)、セットに追加で「檸檬茶」(レモンティー)をつけました。

姉はミニサイズのお粥のBセットで、「迷你菜乾排骨粥」(ミニ粥)「油器」(揚げパン)、同じく「檸檬茶」を注文。

実は今回、あえてこだわって檸檬茶を選んだのは、以前取材で恵比寿の「譚仔三哥」さん(香港現地でもたくさん店舗を見かけました!)を訪れた際に、レモンの輪切りが入った香港式レモンティーを飲んだから。フレッシュで美味しかったので、現地のものを実際に飲んでみたいと思っていました。 

レモンティーとサイドメニュー

まずドリンクとサイドメニューが出てきました。レモンティーはストロー(香港では脱プラスチック化が進んでおり、今やどこも紙製です)と木のマドラーがついていて、以前学んだようにやはりレモンを潰しながら飲むのが香港スタイルのようです。

苦味の少ないすっきりした紅茶に、フレッシュなレモンが爽快さをプラスしており、シロップもあらかじめ入っているのか比較的甘味のあるレモンティーです。そうそうこれこれ、と取材の時の味を思い出します。

手前のチョンファンは香港料理ではお馴染み、米粉でてきたプルプルの料理。甘じょっぱいタレがかけられており、そのまま食べていたのですが… 突如近くのテーブルで食事をしていた現地の女性の方がスマホの翻訳画面を見せてチョンファンを指しながら何か言いたげな様子。

見ると“ソースをかけて食べます”と一言。なるほど!と姉と納得していると、その方は迷うことなくテーブルにあるソースをかけてくれました(笑)

ソースをかけて食べる「齋腸」(チョンファン)

ゴマソースと甘辛ダレの2種がかかると、チョンファンは担々麺のような風味になり、一気に濃厚で本格的な味わいに! 「美味しい」と女性に伝えると、その方もニコニコに。あっという間の出来事だったので最初は驚きましたが、現地の方の優しさに触れた瞬間でした。 

ご飯茶碗よりも大きいお椀のお粥

最後に運ばれてきたメインのお粥は、普通のご飯茶碗よりも大きいお椀で、ミニだとご飯茶碗くらい。ボリュームがあるセットメニューです。

奥に小さく見える姉が頼んだミニ粥は、柔らかい排骨や海苔が入っており、お粥本来のイメージとは違って出汁の旨みを感じられます。

手前の私のお粥は、イカ、肉の練り物、ナッツ、レタス、名前がわからないような食材複数(笑)、その他諸々かなり多くの具材が入っていて、上には揚げパンもあらかじめトッピングされています。

そしてこの揚げパンがお粥に本当に合います。車麩よりも、もう少し硬さがあるくらいの食感で、噛めば噛むほど油の甘味と旨みが広がり、一度食べたら病みつきです。

それにしても、お粥を掬うたびに新たな具材が発掘され、本当に宝探し感覚でした(笑) 

ここでの食事は2人合わせてHK$87(約1,700円)と、このボリュームでこの値段は嬉しいモーニング。現地の人とも交流できたいい朝でした。 

※後編に続く

(中原美波)

店舗情報

麥奀雲吞麵世家 (海港城店)

麥奀雲吞麵世家 Mak’s Noodle/Ocean Terminal Harbor店

Mak’s Noodle (Ocean Terminal) Shop OTG02, G/F, Ocean Terminal, Harbour City, 3-27 Canton Road, Tsim Sha Tsui, Hongkong

海皇粥店

お粥チェーンの海皇粥店

Ocean Empire Food Shop Shop Nos. 39-42, G/F., Ho Chuck Centre, 2-10 Kwai Yi Road, Kwai Chung, N.T. 

https://www.oceanempire.com.hk/tc/

Writer
記事を書いてくれた人

中原 美波

プロフィール

代表からのひとこと

初めての香港旅行だといいますが、ホントに食べまくりであっぱれですね。

ぼくも麥奀雲吞麵世家 Mak’s Noodleには行ったことがあり、器に盛られたエビワンタン麺が出てきたとき、まさか麺の下にワンタンが隠されているとは思ってもみませんでした。プリプリのワンタンとゴワゴワの麺のなんともいえないカップリングがたまらなくて、東京にいるときも、エビワンタン麺が食べられる店を見つけると、迷うことなく注文してしまいます。

お粥の店もいいですね。最近、東京にもお粥を出す店が増えてきているとはいえ、地元ではないので、わざわざ出かけるというのも野暮というのか、気軽にお粥が楽しめる香港の食環境がうらやましいです。

香港には高級な海鮮レストランも多いし、ヌーベルシノワと呼ばれるような、洗練された創作料理の世界も素晴らしいのですが、香港に行ったら、まずはエビワンタン麺やお粥のような地元メシを食べてみたいと考えるのは、日本人なら当たり前のことかもしれません。

後編では、飲茶やスイーツなど、女性好みのお店も紹介してくれるようなので、楽しみにしています。

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