『地球の歩き方 大連 瀋陽 ハルビン』出版記念食事会レポートin味坊之家

7年振りの大改訂となる『地球の歩き方 大連 瀋陽 ハルビン』(学研)が8月に出版され、その記念食事会が開かれました。

事前にメニューの案内があり、そのラインナップを見ただけでも期待は一気にふくらんで、当日が待ち遠しかったほどです。新刊の『地球の歩き方』と、「この日だけの特別メニュー」というふたつのワクワクを胸に、丸の内へと向かいました。

味坊之家 丸の内iiyo店 
味坊之家 丸の内iiyo店 

味坊集団の魅力

東北料理を中心として、ガチ中華を牽引してきた味坊集団。店舗によって、メニューや雰囲気が異なり、各店舗それぞれの個性があります。用途や人数で使い分けできること、そして、東北料理を代表する羊肉を存分に味わえることが、何よりの魅力です。

食事会の会場となった「味坊之家」(丸の内iiyo店)は、今年2025年3月にオープンしたばかり。この食事会をきっかけに初めて訪れた、と話す味坊ファンが多かったのも印象的でした。

大連への思い入れ

中国のみならず、韓国での取材及び撮影経験が豊富な写真家、佐藤憲一さんとは、私が2010年代にソウルで写真館運営をしていた、在韓時からの古いお付き合いです。そのつながりから、TDC中村代表とも長く交流させていただいています。

お二方のお力添えで、大連生まれである母の生家を探しに行ったこともあり、それゆえ、中国の中でも私は大連にひときわ強い思い入れがあります。この日は新しい『地球の歩き方』を手に、料理とともに懐かしい記憶を味わうという、至福のひとときとなりました。

『地球の歩き方』を片手に青島ビール

会場では、『地球の歩き方』の販売があり、これはとても嬉しい企画でした。早速手に取り、購入してから着席。キリッと冷えた青島ビールが用意され、フライング乾杯!まずは喉を潤おし、待望の新刊をめくりながら、食事会の始まりを待ちます。

TDCでの活動をコツコツと続けてこられた中村代表

最初に、TDC代表である中村正人さんからのご挨拶。コロナ禍を機に、TDCでの活動をコツコツと続けてこられ、「ガチ中華」という言葉は今やすっかり世間に定着し、本格的な中国料理に触れる方が格段に増えました。

そして何より中村代表と、それぞれのお店の方々との信頼関係によってイベントなども催されるようになり、ガチ中華ファンが増えたことは、関係者皆さんによる地道な努力の成果だと思います。そんな流れの中、新たに出版された『地球の歩き方』には、とても大きな意味があるように感じました。

羊齧協会主席 菊池一弘さん
羊齧協会主席 菊池一弘さん。羊といえば、羊齧協会。羊齧協会といえば味坊、ですね
ライターの三澤文香さん
ライターの三澤文香さん。現地事情やこぼれ話など、最新の大連がとても身近に感じられました

お楽しみの食事がスタート

さて、青島ビールで祝杯を挙げたあと、次々と料理が運ばれてきました。この日も暑い一日でしたが、夏らしく爽やかな前菜からスタート。当日のお料理や、スピーチなさった方々をご紹介していきます。

ハチノスのレモン和え
ハチノスのレモン和え
老虎菜 パクチーと青唐辛子のサラダ
老虎菜 パクチーと青唐辛子のサラダ
羊尾と豚レバー盛り合わせ
羊尾と豚レバー盛り合わせ
茄子の焼きピーマンソース
茄子の焼きピーマンソース
野菜の干し豆腐巻き
野菜の干し豆腐巻き
干し豆腐に巻いた野菜と味噌
干し豆腐に巻いた野菜と味噌
発酵白菜とバラ肉うま煮
発酵白菜とバラ肉うま煮
笑顔で皆さんにビールを注いで回る梁さん
笑顔で皆さんにビールを注いで回る梁さん
発酵ノンアルコール飲料 クワス
発酵ノンアルコール飲料 クワス
中村代表と写真家の佐藤さん
中村代表と写真家の佐藤さん

佐藤さんは、中国も韓国も、未踏の地がほとんどないのではと思えるほど、長年にわたり取材、撮影を続けていらっしゃいます。

関係者皆さんから聞くお話に笑ったり驚いたり、美味しいお料理を食べながら、和やかな時間が続きます。会場に集まった80名近い参加者全ての方々が楽しんでいる様子は、なんともいえない、しあわせな空間でした。私も終始、緩みっぱなしの表情で過ごしていたと思います。

羊肉とトマトの水餃子
羊肉とトマトの水餃子
羊串肉 ラム串焼き
羊串肉 ラム串焼き
骨付き茹でラム
骨付き茹でラム

延辺料理と延吉

在韓生活の長かった私ですが、渡韓前は東京で、在韓時代はソウルで、週に一度は大好きな羊串肉を頬張っていました。

中国では、吉林省延辺朝鮮族自治州の料理として羊串肉が有名で、在韓中に延吉を訪れた経験から、中国料理、朝鮮料理、琉球料理をさまざまな角度から考えるようになりました。

延吉はとても興味深い地域で、中国と韓国および北朝鮮の文化が入り混じっています。言語はもちろん、食べ物や飲み物も中国料理と韓国料理が共存し、さらに北朝鮮レストランもあります。

異なる文化を同時に体験できる延吉は、中国と韓国が好きな方にとって、たまらなく魅力的な地域といえます。この会で新しい『地球の歩き方』を手にして以来、ページをめくっては、私も再訪に思いを馳せる日々です。

味坊農園野菜の炒め
味坊農園野菜の炒め
鶏肉ときのこの煮込み
鶏肉ときのこの煮込み
「陳家私菜」の陳龐湧さんと「食彩雲南」の牟明輝さん
「陳家私菜」の陳龐湧さんと「食彩雲南」の牟明輝さん
ロシア料理「スンガリー」オーナーの加藤暁子さん
ロシア料理「スンガリー」オーナーの加藤暁子さん

加藤さんは地方出張から戻られたその足で会場へ到着され、エピソードを披露。スンガリーといえば、加藤登紀子さん。姪の暁子さんを通じて、ハルビン料理、ロシア料理などの食文化についてはもちろん、聞いてみたいお話ばかりです。

アボガド入り春巻
アボガド入り春巻
揚げ豚肉の醤油炒め
揚げ豚肉の醤油炒め
白酒タイムで盛り上げてくれる味坊の林強さん
白酒タイムで盛り上げてくれる味坊の林強さん

林さんは、まるでメキシコのテキーラパフォーマンスのように、白酒を手に各テーブルへ回ります。「危ないから一気に飲まないでね~」と声をかけながらも、パワー全開で楽しませてくれるのが嬉しい。注ぐ途中で空になってもすぐ取り出せるよう、林さんはスペアのボトルをポケットに忍ばせていて、その心配りはいつもお見事です。

東北名物 抜糸馬鈴薯
東北名物 抜糸馬鈴薯
中国東北風あんかけ麺
中国東北風あんかけ麺
中国東北風あんかけ麺
花椒をかけても美味しい

味坊「丸の内テイスト」をしっかりと満喫

今回の出版に携わった皆さんのお話を順に伺いながら、味坊の「丸の内テイスト」をしっかりと満喫しました。同席した方との会話が弾み、数々の料理を一緒に味わい語り合えるのは、イベントならではの楽しみ方。今後は大連料理のイベントも増えていくそうなので、楽しみでなりません。

この日に用意された料理の中には、新刊の『地球の歩き方』で紹介されているものもあります。現地を訪れる前にこの本で予習し、まずは東京のガチ中華で、名物料理を味わってみるのも良いかもしれません。 

牟さん 梁さん 中村代表 佐藤さん
牟さん 梁さん 中村代表 佐藤さん

時代を越えての交流

この会に駆けつけていた「陳家私菜」の陳龐湧さん、「食彩雲南」の牟明輝さんからもお話が伺えました。皆さんが長年いろいろなご苦労を重ねてこられ、近年ではコロナ禍も乗り越えて、やっと現在のガチ中華ブームがあるのだと思います。お話を伺う度、皆さんと中村代表との関係に、胸が熱くなります。

かつて、私の祖父母と幼い母、母の姉妹が大連で過ごし、中国の方々と交流していたことは、幼少の頃何度となく聞いていました。確実に、今の私へとつながっている皆さんとの出会いには、深い感慨を覚えます。あらゆる時代を越え、こんなにも美味しい各地域の中国料理を日本で味わい、国境を越えて交流できることに感謝します。

サプライズあり

この日、会場でひとつのサプライズがありました。それは大連とハルビンに定期便を運航しているスプリング・ジャパンと東京ディープチャイナのコラボ企画で、「歩き方」を購入していただくことを条件に、この2都市へのエアチケットプレゼントです。告知をしてくださったのは、スプリング・ジャパン株式会社の徐智瀚さんです。

『地球の歩き方 大連 瀋陽 ハルビン』出版記念食事会レポートin味坊之家

みなさん、ぜひ奮ってご応募ください。締めきりは9月30日までです。詳しくは以下の記事を参照ください。

今回も青島ビールの協賛に感謝

そして、今回の記念食事会でも海外ビールの輸入販売会社の池光インターナショナルさんに青島ビールのご協賛をいただいています。担当の山川さんも食事会に参加してくださいました。

青島ビールの協賛

佐藤憲一さんの写真コーナー

最後は、写真家の佐藤さんが食事会で撮った写真のご紹介です。佐藤さんの写真は生き生きとしていて、心に響きます。この日の温かな雰囲気を写真からぜひ、感じていただければと思います。

(堀田ナホ)

店舗情報

味坊之家

味坊之家

千代田区丸の内1-4-1 丸の内永楽ビルディング iiyo!!(イーヨ!!) B1F
03-6256-0422

Writer
記事を書いてくれた人

堀田ナホ

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