渋谷センター街「星星俱楽部」で野菜たっぷりマーラータン初挑戦!

渋谷センター街「星星俱楽部」で野菜たっぷりマーラータン初挑戦!

こんにちは!
立教大学観光学部3年の中原美波です。

渋谷センター街にある『四川麻辣烫 渋谷星星俱楽部(シンシンクラブ)』を訪ねました。

渋谷センター街にある『四川麻辣烫 渋谷星星俱楽部(シンシンクラブ)』

「マーラータン(麻辣烫)」とは花椒や唐辛子をはじめとした多数のスパイスで味付けされた四川省発祥のスープ料理で、一人版の火鍋のようなものです。ちなみに花椒とは中国語で‘ホアジャオ’と発音され、主に四川料理などで使用されるスパイスです。舌がヒリヒリとしびれるような辛さが特徴的で、中国料理ならではの刺激的な風味を加えてくれます。

このお店は2021年5月にオープンし、間もなく開店2年を迎えるとのことですが、「ガチ中華」があふれる街、池袋にも『四川麻辣烫』という名前で出店しているそうです。

今回私は若者の街、渋谷でいただける「ガチ中華」ということで、より一層わくわくしながら早速店内へと入りました。

店内は天井にカラフルな提灯が装飾されているほか、壁にもネオンサインや中国らしい紅色の飾りが施されており、にぎやかな印象です。

渋谷星星俱楽部の店内

また店内では中国語のポップスがかかっており、ゆったりとした空間です。

渋谷星星俱楽部の店内の様子

席については2人掛けのテーブル席のほか、壁際にはカウンター席もありました。ひとりでも入りやすい配置です。

実際、取材に訪れた際には、2人組の日本人女性客の他、カウンター席を利用するおひとり様の女性や男性のお客さんが何組もいらっしゃいました。

このお店ではテーブルの端にあるQRコードを読み取ってスマホを使って注文するというオーダースタイルをとっています。マーラータンのお店というと自分で具材をトングでとるようなスタイルも多いようですが、こちらはあらかじめ決められた量の具材を席から移動することなく選ぶことができます。ちなみに紙のメニューも各テーブルにあります。

画面を見てみると、まず初めに6種類のセットメニューが出てきました。メニュー画面はどれも画像付きでわかりやすくなっています。セットはあらかじめ入る具材が決められており、あとはスープと麺の種類を選ぶのみ。セットをオーダーしても追加でお好みの具材をプラスすることも可能です。

スマホでのメニュー画面
スープと麺の種類を選ぶ画面

セットを選択しなければ、スープの種類、麺の種類、入れる具材すべてを一から自分で選ぶことができます。しかしスープは全6種(白湯、白湯花椒、薬膳ピリ辛、薬膳中辛、薬膳大辛、薬膳激辛)、麺は全5種(板春雨、中華麺、細い春雨、ビーフン、トウモロコシ麺)、具材は全60種以上とかなり豊富。マーラータン初挑戦の私は女性必見と書かれた「お野菜たっぷり!美容セット」を選択しました。

※白湯と白湯花椒はほとんど辛くありません。薬膳ピリ辛からだんだん辛くなっていきます。

スープはおすすめである薬膳スープの中辛、麺は一番人気の板春雨を選択。具材は気になった「魚卵団子」(¥100)を一つ追加しました。

そして面白いのがドリンク。なんとクリームソーダが! 青島ビールやハイボールなどと並んで店内にもわかりやすく写真が掲示され、存在感がありました。人気メニューとみられたためオーダーしてみました。

スマホでのメニューの選択画面
スマホでの注文確認画面

こうして食事と飲み物を決定して注文を送信! ここで一つ注意点なのですが、お支払い方法を選択するまでは注文が伝達されません。お支払い方法を選んでから料理を待ちましょう。ちなみにPayPayでそのまま支払うこともできますが、現金支払いの場合は食後に厨房でお会計してもらいます。

運ばれて来たマーラータン

そうして長く待たないうちに運ばれて来たマーラータン! 何より、見た目のインパクトがすごい!

初めに来たのは今回ご一緒していた研究会の中村正人さんが注文したオリジナルマーラータンでした。薬膳ピリ辛スープ、とうもろこし麺にチンゲン菜、パクチー、フー玉、ハチノス、鴨の血、団子をトッピングしたものです。中村さんによると、なるべく本場のマーラータンに近づけるため、中華食材をメインに選んだそうです。

中村正人さんが注文したオリジナルマーラータンの注文内容
中村正人さんが注文したオリジナルマーラータンの注文内容

中村さんの注文をシェアさせてもらったのですが、スープを飲むと、思ったよりも辛くない! 花椒特有のヒリヒリした感覚が後から少し残るものの、辛いものが比較的得意な私は汗をかくことなく飲めました。

とうもろこし麺のマーラータン

とうもろこし麺はグルテンフリーで他の麺よりもさらにヘルシーなのだとか! いただいてみると中華麺よりももちもちしていて、後味がさっぱりしています。ヘルシーだからといって侮れません、絶品です。スープもよく絡みます。

トッピングの団子 皮は魚のすり身で中はお肉のあんでした

トッピングの団子の皮は魚のすり身で中はお肉のあんでした。弾力があって食べ応え抜群です。鴨の血にも初挑戦しましたが、こんにゃくのような触感で臭みはなく美味しかったです。

一方私が頼んだのは、中村さんのものより1段階辛い薬膳中辛! スープは赤めで、表面にはラー油が浮かんでいます。女性人気の健康セットということで、トマトやチンゲン菜、白菜、小松菜、空心菜などといった野菜を中心に、白きくらげやえのき、鶏肉などの具材もふんだんに使われています。

中原さんが注文した薬膳マーラータンの中辛

まずスープを飲んでみるとピリ辛スープよりも強いピリピリを感じます。あっという間に暑くなってきました。しかし野菜が多いからかさっぱりした風味も感じられて病みつきになります。

板春雨はかなりもちもちしていて噛み応えがありますが、のど越しも良く、とうもろこし麺よりもスープがさらによく絡みます。これは個人的な意見なのですが、板春雨の麵は長すぎず箸でとりやすくなっており、スープが跳ねることなく食べやすかったです(笑)

薬膳マーラータンの板春雨の麵

続いてこちらは気になっていたトッピングの「魚卵団子」。

トッピングの「魚包蛋」。

調べてみると、こちらは「魚包蛋」といって、一般的には魚とイカのすり身でできていて、台湾などでも中華鍋などの食材として親しまれているようです。

トッピングの「魚包蛋」の中

コロコロしていてかわいらしい見た目をしています。開いてみると中からはたっぷりとつぶつぶした魚卵とクリーミーな黄色い汁があふれ出てきました。噛めば噛むほど旨味が広がり、辛いスープを中和させてくれます。

そして辛いスープにおすすめなのが、先ほど一緒に注文した「クリームソーダ」。

一緒に注文した「クリームソーダ」

こちらもかわいらしい見た目ですがソーダの風味は甘すぎずさっぱりとしています。上のバニラアイスと混ざるとよりクリーミーになり、ヒリヒリした口の中を途中で癒してくれるドリンクです。マーラータンとの相性抜群ですので一緒に注文してみてください。

野菜も麺もボリュームが多く、食べ終わるころにはおなかいっぱいに。スープも辛かったので顔にはじんわりと汗をかいていました。

厨房横、そして各テーブルに味変用の調味料も置かれていました。厨房横には、おろししょうがや唐辛子、オイスターソース、ねりごま、おろしにんにくなどが置かれてありました。テーブルには、ラー油、黒酢、ホアジャオ(上述の花椒です!)です。ぜひお好みで入れてみてください。私は黒酢を入れてみたのですが、スープがよりさっぱりして辛さが緩和されるように感じました!(写真左:厨房横、写真右:テーブル)

そして私たちが食事をとり終わるちょうどその頃、中国の女性客2名が来店しました。現地のマーラータンをよく知る彼女たちが注文するものは一体何だろう? それが気になり、思い切って習いたての中国語で声をかけました。

ふたりは近くの学校に通う学生とのこと。そのうちのひとりはこのお店にくるのはもう4~5回目だとか。友人に教えてもらったのだそうです。そしてふたりが注文したのはこちら。

左側はこのお店に数回来店したことのある女性のもので、薬膳中辛スープ、細い春雨のマーラータン。お肉ガッツリ系です。

右側は初来店という女性のもの。スープはなんと薬膳大辛スープ!! 

麺は中華麺で中国の揚げパン「油条」などをトッピングしていました。こういうのもマーラータンに入れるんですね。

おふたりともトッピングが個性的で、マーラータンを楽しんでいる様子が感じられました。

最後に、今回取材に協力して下さった店長の松尾圭則さんと(写真右)店員の田中翔さん(写真左)を紹介します。お忙しい中、丁寧に一つ一つ説明して下さり、ありがとうございました。

今回取材に協力して下さった店長の松尾圭則さんと店員の田中翔さん

店長によると、この店の店員さんはすべて日本人とのことで、マーラータン初挑戦の日本人でも不安なく楽しめると思います。

実際、客層は約8割が日本人で、そのほとんどがリピーターだそうです。20~30代の女性客が多いようで、近くで働くOLさんもよく来られるのだとか。ヘルシーな「薬膳スープ」が女性ウケしているのではないかと考えられます。なお池袋の店舗だと、中国人のお客さんが多いそうで、具材等のメニューも中国人向けに少し異なっているそうです。

マーラータンのお店、『四川麻辣烫 渋谷星星俱乐部』を紹介させていただきましたが、本当に多くの人におすすめしたい魅力あるお店でした。

特に私のおすすめポイントとしては、初めてでもひとりで利用しやすいという点。昨年から私自身もひとりで「ガチ中華」のお店を訪ねるようになったのでよくわかるのですが、やはり言語の点でも少しハードルが高いものです。

しかしこちらのお店はメニューには細かい説明やスマホ一つで写真を見ながらオーダーできる点、日本人やおひとり様も多い点など、とても利用しやすい雰囲気です。「ガチ中華」デビューにはいいのではないかと思います。そして何よりおいしい!

また、店内を見渡せばお客さんへの心遣いが見えるポイントがたくさんありました。

たとえば、各テーブルにティッシュが置いてあったり、お店の隅にはハンガーが置かれていて上着をかけられたり、紙エプロンもしっかり用意されていました。ラーメン屋でのあるあるですが、スープが飛び跳ねてテーブルや服などを汚さないか心配になったりすることもしばしば。しかしそのようなことにも配慮されていて、お客さんへの細かな気配りが感じられる点、いいなと感じました。

料理がおいしいことはもちろん、豊富なラインナップに気軽に利用しやすい雰囲気やリーズナブルな価格設定と幅広くおすすめしたいお店でした。

渋谷にあるということで、ぜひ若者を通じて「ガチ中華」が広がるきっかけになればと思います。

(中原美波)

店舗情報

渋谷星星俱楽部

渋谷区宇田川町32-6
080-3259-9312

Instagram
https://www.instagram.com/shibuya_shinshin_club/

四川麻辣烫

豊島区西池袋1-38-2
03-3988-5335

Writer
記事を書いてくれた人

中原 美波

プロフィール

代表からのひとこと

今回初登場の中原美波さん、レポートお疲れさまでした。

最近、都内にマーラータンの店が増えていますが、渋谷星星俱楽部は日本人でも利用しやすい数々のサービスが用意されていますね。同じ渋谷センター街にある楊國福マーラータンとは違い、冷蔵ケースの中から自分で具材を選んで店の人に渡すという手間が不要で、QRコードのメニューで気になる具材を選んで注文するだけというところは、むしろ日本人向きなのではないでしょうか。

実をいうと、マーラータンの楽しみ方をよく知る中国や韓国の人たちは、その日の気分や体調、食欲によって具材の種類や量を自分で選べること自体が楽しみとなるようですが、「ガチ中華」に慣れていない日本人にとって、ただでさえ種類の多い具材を自分で選ぶということはけっこうハードルかもしれませんから。

今回中原さんは、中国のお客さんに勇気をもって中国語で話しかけ、注文したマーラータンを見せてもらっていましたが、マーラータンの楽しみ方を知るうえで参考になったと思います。

次回は池袋のお店にも行ってみたいですね。こちらは中国のお客さんの割合が高いそうですから、彼らがどんな具材を注文しているのか、興味津々です。

ところで、渋谷星星俱楽部のオーナーは、中国浙江省出身の呉美麗さんという女性です。彼女は「ガチ中華」専門のデリバリーサービス「anydeli」を運営しています。

現在、池袋や新宿、高田馬場、新大久保、西川口周辺をはじめとする「ガチ中華」の約500店でフードデリバリーを行っているそうです。アプリは日本語と中国語に対応。アプリを使えば、誰でも「ガチ中華」を楽しむことができます。

anydeliのサービスについては、こちらの動画をご覧ください。利用者にとっての詳しい使い方については、あらためてレポートします。

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