大家好!中原美波です。
今回は香港で絶大な人気を誇るチェーン店より、“香・麻・辛・辣・鲜” がぎゅっと詰まった絶品米線料理をご紹介します!
日本上陸!香港No.1ヌードル
取材に伺ったのは、眼鏡をかけた男性のロゴと赤と黒のサインが目を引くこのお店。その名も「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」。
日本ではなかなか見られない個性的なデザインと店名をもつこちらのお店、「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」は、湖南省生まれの譚ファミリーの兄弟によって香港で誕生したチェーン店です。
雲南地方発祥の「米線」をお手軽に、かつお好みでカスタマイズして食べられるといった新鮮な提供スタイルから、美食の街とも称される香港でも注目度を集めました。
現在では香港を起点にシンガポール、日本と出店を進め、100を超える店舗を構えるほか、ミシュランガイドのビブグルマンにも連続掲載され、現地でも圧倒的な知名度と人気を誇るそうです。
そんな香港現地においてすっかり定着した人気チェーン店ですが、中華圏の方が多くかつ近年ガチ中華の注目度が高まる日本市場においても、なお大いなる成長チャンスを感じ、新宿中央通り店を一号店として昨年日本に初進出したそうです。
現在は吉祥寺店、そして今回伺った恵比寿店と、食の流行に敏感ともいえるエリアに少しずつ出店を進めています。なかでも新宿店の利用客数は多く、その過半数はアジアをはじめとする外国人だそうです。恵比寿店は新宿中央通り店よりも日本人のお客さんの割合が多いそうですが、やはりどの時間帯も外国人の利用者が比較的多く見受けられるようです。
ということで、これからますますの発展が期待される譚仔三哥ですが、早速気になる店内とその料理の数々を見てみましょう! 写真は今回取材に対応して下さったGMの亀屋亮一さん(写真右)とスタッフの皆さんです。また、譚仔三哥広報担当の内田和樹さんがお店についてご紹介して下さいました。
見所満載!ネオンサインが目を引くモダンな内装
ディナータイム時間帯真っ只中の店内は、国内外のお客さんで賑わっていました。特に女性の方が多い印象で、気が付くと店内全てが女性のお客さんとなっていたりもします。また、会社員やおひとり様利用の方も多くみられ、恵比寿店も利用層が幅広いようです。
オリジナリティ溢れる、オーダー必須のドリンクやサイドメニュー
メインの紹介に入る前に、米線以外のメニューの数々も紹介したいと思います。というのも、ここ譚仔三哥では豊富なドリンクやサイドメニューもまた人気を呼んでいるのです。
まずはドリンクから。
米線のお店にレモンティーやミルクティーといったメニューが充実しているというのが驚きです。なかでもドリンク1番人気は、レモンスライスがたっぷり入った『香港レモンティー』だそうで、果肉のレモンを潰しながら飲むスタイルはまさに香港ならではなのだとか!
香港では実際にレモンをたくさん入れたドリンクが多くみられるようで、香港に訪れたことのない私たちにとってはかなり新鮮でした。ドリンクからも香港らしさが楽しめるのはかなり魅力的ですね。
また、聞き覚えのない『香港鴛鴦茶(ユンヨンチャ)』というのも人気だそう。
こちらはコーヒーとミルクティーを合わせた香港流のドリンクで、コーヒーと紅茶を合わせるなんて発想はなかったのでこれまた驚きです。「美食の街」香港には日本人にはまだまだ馴染みない美味しいものたちが宝島のごとく出てきそうですね。早速現地に行ってみたくなります。
なおこれらのドリンクメニューはこれから出てくるスパイシーな米線と相性抜群で、飲むと不思議とどんなスパイシーさもまろやかになるんです、と内田さんはオススメしてくれました。
ということで、私たちも『香港レモンティー』、『香港鴛鴦茶(ユンヨンチャ)』、『香港ミルクティー』の3種をオーダーしてみました。
まず写真中央の香港レモンティー。レモンスライスを潰せるように大きなスプーンも入っていました。ストローも果肉が吸えるように太めになっています。
飲んでみると想像よりも甘味が強く、シロップを入れたような甘みがあるレモンティーでした。他3種類と比較しても意外とこちらが1番甘いかもしれません。
しかしレモンを潰して混ぜていくとだんだんと酸味も加わり、風味の変化が楽しいフレッシュな一杯です。
続いて写真右側の香港鴛鴦茶(ユンヨンチャ)。
テーブルに運ばれる時にはコーヒーと紅茶の二層がすでによく混ざっており、そのままでいただけます。味はどちらかというとコーヒーの香りが強く、しかし紅茶のすっきりさもあり、ほんのり甘いコーヒーゼリーのような感覚でした。全く違和感がなく、コーヒーと紅茶はこんなにも合うのかと驚かされます。
最後に写真左の香港ミルクティー。
こちらはタピオカミルクティーをよく飲む方は馴染みある味かもしれません。しかし茶葉の深みがよく感じられて、本格的なお茶の感覚も楽しめます。香り高いさっぱりとしたこちらの一杯も米線にも合うこと間違いなしでしょう。
なお、紹介したいずれのドリンクも甘さを調節できるそうなので、米線の辛さやお好みに応じて甘さを変更してみてください!
そしてドリンクのお次は豊富なサイドメニュー。
今回は大人気の看板メニュー『トーフェイチキン』をはじめに、食欲のままに5種ものサイドメニューをオーダーしました!(笑)
トーフェイチキン
まずこちらの人気メニューのチキンからご紹介します。ちなみにこのトーフェイ、とは漢字で“土匪”と書き、ことばの意味は「山賊」なのですが、湖南省西南部の山間部の郷土料理の味にインスピレーションを受けたものなんだとか。
ふっくらとした見た目の骨付きチキンは胡麻とスパイスがたっぷりまぶされており、香ばしい香りが広がります。
実際に食べてみると、ピリッとした痺れる辛さが少し、その後に山椒のような爽やかさが後味に残ります。想像以上にこの爽やかさが強いかもしれません。さらになんといっても身が柔らかくほろほろほぐれていく…。骨付きチキンといえども、味も食感も食べやすいのが特徴的で、幾つでも食べられそうです!
豚バラのにんにくまみれ
続いては薄切りの豚バラの上に、にんにくペーストがたっぷり乗っかった罪深ーい見た目のこちら(笑)。運ばれた瞬間ににんにくの香りがぶわっと広がってきました。脂の甘みでやわらかい豚バラはたっぷりかかったラー油とにんにくがアクセントになって、最高のおつまみになりそうです。絶品おかずでご飯が欲しくなるかも…?
まるごと黒酢トマトのチーズがけ
こちらは見た目からインパクト大の野菜メニュー。大玉のトマトを丸ごと一つ使った前菜で、パクチーとチーズがどっさりかかっている点も魅力的です。味付けの黒酢とトマトの酸味とで甘酸っぱく、さっぱりながらも食べ応えがある一品です。
骨つきよだれ鶏(ピリ辛ごま)
よだれ鶏まであるなんて、もはや米線料理のお店だったことすら忘れてしまいますね(笑)。こちらは見た目の通り唐辛子のパンチが効いているものの、コクのあるごまの甘みがうまく相まって病みつきになる味。箸でもほぐれるほろほろさに思わず次から次へと食べてしまいます。今回はピリ辛ごま味をいただきましたが、麻辣味もありますよ!
レタスのオイスターソース添え
そして最後に、温野菜とりわけ温レタスが大好きな私が実は密かに気になっていたサイドメニュー。運ばれてきた瞬間、鮮やかな緑色とごま油でつやつやした美しい見た目に思わず感動。
こちらは写真右のオイスターソースを付けていただきます。適度に火が通ったレタスはサクッとした食感の上に甘みが感じられてそのままでも絶品。しかしオイスターソースの円味と合わさるとその美味しさも倍増です。
あ、そういえばこれらはサイドメニューでしたね…。まるで主役級のサイドメニューの数々にすでに大満足です。安心してください、もちろん米線もちゃんと紹介します。(笑)
“香麻辛辣鲜”が一皿に詰まった絶品米線
お待たせしました。ここからメインの紹介に移ります!
譚仔三哥がメインとする料理は冒頭で述べた通り「米線」です。
米線は漢字の通りお米で作られた麺のことで、雲南地方ならではの美味しいお米や水から生まれた代表的な雲南料理の一つです。グルテンフリーのため一般的な小麦で作られる麺よりもヘルシーな点も魅力的です。
なかでも譚仔三哥の米線は “ 香・麻・辛・辣・鲜 ” をキャッチコピーにしています。
先ほど内装のシグネチャーサインでも見られましたが、一体どういう意味だろう??と思うかもしれません。
答えはメニューの表紙の下部にあります。実は“香・麻・辛・辣・鲜” にはひとつひとつの漢字に意味があります。
香:鼻孔をくすぐる豊かな香り
麻:舌がピリッと痺れる刺激
辛:スパイス弾けるシャープな辛さ
辣:食欲をそそるホットな辛さ
鲜:新鮮な食材のおいしい共鳴
このフレーズを見るだけでもお腹が空いてきますが(笑)、つまり譚仔三哥の米線では、この美味しい5つの風味をたった一杯で楽しめるというわけです!
組み合わせは100万通り以上⁈ 選んで楽しい譚仔三哥式米線
そして譚仔三哥の米線の大きな魅力はまさに、自分好みにカスタマイズしてオリジナルの米線がつくれることです。
ステップは以下のたった3つ。初めての方でも簡単に、自分好みに選ぶことができます。
- スープを選ぶ
- 辛さを選ぶ
- トッピングを選ぶ
① スープを選ぶ
まず白い見た目をした「クリア」は辛さLv.1(=ゼロ辛)で、他5種類のスープのベースとなり、これにプラスしてそれぞれの風味や辛さが足されていくイメージです。
この優しい甘みが特徴的なクリアをベースに、ガチ中華らしい独特な辛みのある「マーラー」、果肉たっぷり女性人気No.1の「トマト」、旨味たっぷりの焦がしスパイスが効いた「ウーラー」、適度な酸味が病みつきになる「サンラー」、そしてこのサンラーに、より複雑な辛みを足してスパイシーに仕上げた、6種のうち最も辛みのある「サムゴーサンラー」。特にコアなファンに親しまれているようです。以上全く風味の異なる6種からスープを一つ選びます。
② 辛さを選ぶ
スープを選んだら、次はスープの辛さの度合いを選びます。
辛さレベルは辛味のないLv.1からもはや未知数の辛み、特辣のLv.10までと幅広く展開されています。
③ トッピングを選ぶ
ベースとなるスープとその辛さを選んだら、いよいよ最後にトッピングを選んで完成です。
トッピングは全25種類ものから最低1種類以上を選びます。チンゲン菜や豚バラなどスタンダードなものだけでなく長ネギ、ホワイトセロリ、なめこ、スパム、カニカマ、たらなど、一見驚くような日本限定のトッピングもあり、ラインナップはかなり豊富です。
以上①〜③とステップは簡単ですがそれぞれメニューが豊富でその組み合わせはなんと100万通りにも及ぶそうです。毎回毎回違った組み合わせに挑戦したくなります。
なおこの豊富さから迷ってしまう方のためにも、おすすめの組み合わせも記載されています(写真右)。なんと具材15種が乗った「クロスブリッジミーシェン」というものもあります。
実物をお店で見かけましたが、まるで船のようにどっぷりとしたお皿、どっさりとした具材とそのインパクトには圧倒されてしまいました。そう考えるとこのお値段は大変お得です。
今回は私たちもメニューの多さに迷ってしまうので、スープだけを選び、辛さは全て基準レベル、具材は店長に選んでいただきました。以下で全4種類を紹介します!
①【クリア】
◎ 辛さ:Lv.1(ゼロ辛)[固定]
◎ トッピング:鶏むね肉、えのきだけ、長ネギ、香港風の肉味噌
まずは全てのベースとなるクリアのスープから。秘伝のスープの作り方は企業秘密だそうですが、旨味のある優しいスープで、適度な塩味が染み渡ります。
まるで豆乳スープのようにマイルドでクセのない味で、このスープがベースとなるのであれば、他のスープも美味しいこと間違いなしです!
そして米線はこちら。美味しいお米とお水からできた麺は透明感すら感じられる綺麗な白色をしています。円形の断面をした麺は噛むと見た目よりも太く感じ、プリプリした食感もまた食べ応え抜群です。
お味はというと比較的淡白で後味さっぱりなので、スープの味とうまく調和されます。そしてスープや麺のみならず、“鲜”の漢字で表されるよう、数々のトッピングからはまさにそれらのおいしい共鳴が感じられます。まず鶏肉のトッピングは主役級の分厚さで、かつ柔らかく食べやすく、マイルドなクリアスープが染み込みんでいます。千切りされた長ネギも繊細かつ新鮮、えのきたけもスープをよく辛めており、いずれも麺、スープ、そして他の具材と共鳴し、料理全体のおいしさをぐんと引き上げてくれます。ぜひ色々トッピングしてみてください!
ちなみに内田さんと亀屋さんがオススメするのはこのクリアのスープにお店イチ押しメニューともなっている「香港風の肉味噌」をトッピングすること!
こちらは甘みのある肉味噌で、味噌好きの日本人はもちろん、万人受けの美味しさです。ごろごろ入った肉のそぼろとまろやかな甘じょっぱさの味付けはそのままでも食べたくなってしまいます。
しかしスープに入れて食べれば先ほどのクリアもまた風味が一風変わってしっかりとした味わいに。まるで鍋の〆を食べているような感覚でした。ハマり過ぎてしまって瓶で販売して欲しいところです。
ちなみに番外編でその他、追加でオーダーしたトッピング2種を紹介します!まずはこちらもお店イチ押しの一つ、『フィッシュボール』。
コロコロした見た目が可愛いこちらは魚介の旨味がギュッと凝縮されたつみれです。ガチ中華界ではお馴染みのものかもしれません。こちらは中に具材が入っていないタイプのもので、食感はふわふわ感があり、優しい甘みも感じられます。辛いスープにトッピングし、ぜひ具材のおいしい共鳴、“鲜”を奏でてみてください!
続いてそのネーミングから関心をもった『香港風三角揚げ』。
フィッシュボールと同様、魚介類で作られているそうですが、こちらは揚げられており、ほんのりきつね色がついています。こちらはブニュブニュと弾力ある歯応えで、噛めば噛むほど魚介の旨味と香ばしい香りが広がります。食べ応えもバッチリです。香港風というネーミングですからぜひこちらもトッピングして、より本格的な米線をお楽しみください。
さてここからは、ほか3種類の米線を一気に紹介します。辛いスープにも挑戦していきますよ。
②【マーラー】
◎ 辛さ:Lv.3(基本)
◎ トッピング:豚バラ、油あげ、きくらげ
最初はお店オススメメニューのマーラーを基本の辛さでいただきました。まずスープを飲んでびっくり。クリアに甘んじていたら急に本格的な辛さに!
ピリピリとした感覚はまさに“麻”(=舌がピリッと痺れる刺激)で表現される辛さです。
しかし後味にはすっきり鼻から抜けるような山椒の風味もあり爽やかさもあれば、スープの色からわかるようにどこかクリーミーさもあって、ただただ辛いという一言にはつきないガチ中華ならではの深い味わいです。しかしたちまち辛さで顔がほてってぽかぽかに。まさに名前の通り“麻”と“辣”(=食欲をそそるホットな辛さ)が感じられるスープです!
③【トマト】
◎ 辛さ:Lv.3(基本)
◎ トッピング:牛赤身、うずらの玉子、ホワイトセロリ
続いては女性人気No. 1だというトマトスープ。見るからにトマトたっぷりの真っ赤なスープは食べる前から爽やかな香りを漂わせ、まさに“香”の要素が特徴的。鼻孔をくすぐる豊かな香りは食欲をそそります。
こちらもまずスープを飲んでみるとクリアとマーラーとは全く違う風味で、トマトの爽やかな酸味と甘みが目も覚めちゃう美味しさ。基本レベルでも辛みはさほど気にならずさっぱりと食べやすいのが特徴です。スープにはドロドロのトマトの果肉もたくさん入っており、さらりと飲み干せそうです。トッピングには、クセなく食べられる新鮮なホワイトセロリ、これまた主役級のボリュームの柔らかい牛肉とうずらの卵とでヘルシーながらもガッツリ感ある一石二鳥の米線でした。
④【サムゴーサンラー】
◎ 辛さ:Lv.3(基本)
◎ トッピング:豚ロース、チンゲン菜、パクチー
そして最後にはついに、最後に最も辛いとの説明があったサムゴーサンラーに挑戦です!
キレのある香りは食べる前からもう辛そうな予感を漂わせています。辛さレベルはこちらも基本ですが辛さはいかに…。
少しドキドキしながら食べましたが、様々な出汁や調味料の旨みがハーモニーとなって、まず深みのある“香”が口の中でどっと広がりました。風味は中国酢が利いていて、旨味とさっぱりさとを掛け合わせたような感覚です。
「お!意外といける!」と口にしたのも束の間、たちまち口の中がビリビリしてきました。
唐辛子などを含んだスープは、ピリピリとした感覚だけでなくキリッとした鋭い辛さもあり、複数種類にわたる辛味を感じます。まさに“麻”“辛”“辣”!
こちらは確かにいただいたスープ全4種類の中でも最も辛かったのですが、それと同時に、辛ければ辛いほど味や辛味に「複雑さ」が出てきて、味わい深くなるようにも感じます。ガチ中華らしい酸味や辛味や旨味をより強く感じたい方はぜひこちらのサムゴーサンラーをお試しください。豊かな風味にトリコになること間違いなしです!
あなたにとっての推しスープは⁈
以上全4種類を食べたということで、まずは今回の助っ人、大学の友人である小林まどかさんと谷井朱花さんにそれぞれの推しのスープについて、そして全体の感想について聞いてみました!
小林まどかさん
私の推しは『サムゴーサンラー』です。他のスープに比べて元々辛さがあるため、基本のLv.3でもかなり辛く感じました。でも辛さ好きの私には後からくるスパイシーさがクセになり、もっとレベルの高い辛さにも挑戦してみたい!となりました。
この日は気温がかなり低く、スープで身体が温まって発汗作用もあり、冬にもぴったりな味だと思いました!肉味噌で味変するのもおススメです。
また、コーヒーとミルクティーを合わせた香港ユンヨンチャも印象に残っています。初めて飲みましたが、ティーが入っていることでカフェラテとも違う意外とさっぱりとした味になり、辛さのある米線によく合います。すぐ飲み終わってしまいました(笑)
カウンター席も多く明るい内装のため、女性も1人のお客さんも来やすい、とても雰囲気の良いお店でした。また違う味にもチャレンジしに行きたいです!
谷井朱花さん
私の推しは『トマト』。トマトのフレッシュな甘さがスパイスの痺れを中和してくれて、ベース(クリア)以外のスープの中で1番親しみやすい味でした!
しかもトマトとグルテンフリーの麺なんて体に良いこと間違いなし。美味しかった!!
米線については、他の麺類は麺が主役、という感じですが、米線は癖がない味でどんなスープでも相性抜群だなぁと。米線はまさにスープが主役のヌードルでした!
ぜひ推しスープを見つけてください。ちなみにトッピングには肉味噌がマストです。別皿で来るので味変に最適です!
そして外装も内装もポップで可愛いすぎる上に1人席も多いので1人でも来れそうです。
もうあのスパイスの痺れが恋しくなってしまったので次はまだ食べてないウーラーに挑戦するべく、再来店します〜!
ということで、小林さんは最も辛みのある『サムゴーサンラー』を、谷井さんは女性人気の『トマト』を推しスープに選び、さらには米線の魅力やメニューのおすすめの組み合わせを話してくれました。いずれも香港風の肉味噌をお勧めし、店内利用のしやすさについて紹介してくれました。皆さんも来店の際はぜひ参考にしてみてください。
ちなみに私の推しスープも『サムゴーサンラー』。確かにかなり辛かったのですが、もはや何の味付けだろう?とわからなくなるくらい、あらゆる旨みが凝縮された深みのあるスープは、辛いながらも次から次へと口に運んでしまうような沼にハマる美味しさです。ちなみに私も『香港風の肉味噌』はオーダーマストかと!!
今回は全4種類の米線をみんなで食べ比べましたが、いずれも素材が活きたメインの米線の美味しさはもちろん、それを包み込むスープの風味の豊かさ、トッピングの組み合わせの豊富さが特徴的で、これまで食べたことのないような新たな美味しさをたくさん発見することができました。
ぜひここ譚仔三哥にて、美食の街発祥ならでは、豊かな風味が自慢のオリジナル米線を楽しんでみてください!
(中原美波)
店舗情報
譚仔三哥 タムジャイサムゴー 恵比寿店
渋谷区恵比寿1-10-7 TIB恵比寿ビル 1F
03-3447-7558
吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-10 Kichijoji ex 1F
0422-20-8070
新宿中央通り店
新宿区新宿3-28-16 新宿コルネ坂詰ビル 1F・2F
03-3341-2772
https://www.tjsamgor.jp/
Writer
記事を書いてくれた人
中原 美波
代表からのひとこと
譚仔三哥にぼくが初めて行ったのは、2022年の7月でした。新宿中央通り店で、そのときは辛くない清湯(クリアスープ)にし、具材はお店の人が勧めてくれた炸酱(豚ひき肉炒め)にしました。それで、次回はもう少しパンチの効いたスープにしようかと思ったので、今回皆さんと一緒に食べ比べができたので良かったです。
ぼくが好きだったのは、今回の4種でいうと「マーラー」かな。現在、香港在住の「東京で中華食べる人」の阿生さんが最近、現地の譚仔三哥で米線を食べた話をXにポストしていましたが、彼が言うには「香港の麻辣料理は圧倒的に〝麻〟が足りない気がする……」だそう。辛さに強い彼ならそうかもしれません。ぼくはほどほど好みなので、これくらいで十分です。
ところで、米線はすでに都内の「ガチ中華」の店では一般的なメニューとなっています。
四谷三丁目や上野、池袋の「食彩雲南」や高田馬場の「阿香米線」のような中国発のチェーン店もあります。とにかく若い中国の人たちの間で人気です。
食彩雲南 https://deep-china.tokyo/restaurant-info/2076/
阿香米線 https://deep-china.tokyo/restaurant-info/2412/
背景には2000年代の中国の国内旅行ブームで雲南が脚光を浴び、全国的に食べられるようになったことがあります。
一方、香港発のこのチェーンの創業は1996年。中国より早く広まったのはなぜかと考えたとき、1980年代の雲南には香港人ツーリストがあふれていたことを思い出します。おそらく中国国内より先に香港に雲南の味覚が伝わっていたのではないでしょうか。
1年半前の新宿中央通り店は、昼どきで店の外には行列ができていました。かん水中華麺に慣れた日本人にライスヌードルを広めるのは、雲南由来、香港発のこのチェーンになるのかもしれません。