今夜は10年ぶりのお店に来ました。私が日本で初めて食べたガチ中華メニューのある「刀削麺・火鍋・西安料理 Xi’AN」 (以下「XiAN」) です!
当時、台湾の旅で知り合った、西安出身の2人が日本に留学してきた時に「西安料理を食べてみたい!」とリクエストして連れて行ってもらった場所です。
陝西(せんせい 中国語読み:シャンシー)省の省都で中国の中央に位置する西安は、歴史の授業でも知り、どんな料理を食べるのか漠然と知りたかったからです。
私が海外で中華料理を始めて食べたのは2008年に友人と出かけた台湾旅行でした。それ以降の私がガチ中華にハマる経緯はこちら↓

ここは和風居酒屋等を経営する会社が運営する店の1つで、Xi’ANは2007年から事業を始めたとのことです。
以前やった職場の食事会の店の側にこの店があるのに気づき、その時入社したての方と一緒に驚きました。そのとき、彼女がガチ中華をよく知っていてびっくりしました。彼女は社会人学生時代に出会った中国人留学生と一緒によくガチ中華店に行ったそうです。いつか一緒に食べようと話をしたのと、職場の最寄り駅近くにもガチ中華を食べられる店があることも紹介したく、今回の食事会を企画しました。
ところが、なんと!彼女は体調不良で欠席になってしまい残念でしたが、集まった6人で楽しみたいと思います!
お店に入ると、奥から八角の匂いがしてきます。予約席はオープンキッチンに一番近い場所を用意してくださいました。
木の机でどこか大衆感のある店内は、賑わっていてもなぜか落ち着けます。
私達以外の席はもう満席で、さすが金曜日の新橋です。

全員揃うまで、先に1品注文しました。
(メニューに掲載の料理名を日本語、中国語の順で記載しています)
ヨダレ鶏 (口水鸡)

注文したら矢のように早く出てきました!新鮮なゴマの香りが立ちます!
お皿が冷たいので、冷蔵庫に何皿も準備してあると思いますが、それだけ注文数も多い人気料理でもあると言えます。
メニューでは辛さ3つ(この店の最大)ですが、辛さが苦手でも食べられる味です。鶏肉がしっとりして柔らかかったです。小皿でお腹が空いていたのもあり、全員来る前に全部食べそうになってしまいました(笑)
乾杯は全員でと決めていたので、飲み物はまだ注文せずにいたのですが、店員さんが気遣ってお水をくださいました。ここで出てきたのが店長の白さん。とても明るく迎えてくださいました!
さて、全員そろったので改めて乾杯です!
おなじみの青島ビールもありますが、こんなオリジナルサワーもありました。

何人かで試飲してみましたが好き嫌いが分かれました。紹興酒(3年)の薬っぽさとはまた違う漢方ぽさが全面に出た味でしたが、私には意外にも飲める味でした。
私とTさんは西安名物という炭酸入りオレンジジュースにしました。

私は炭酸が苦手なのですが、中国の炭酸は弱めのものが多く、最近飲めることが増えてきました。果汁の濃さはバヤリースに近いと思います。
とりあえずお目当てからどんどん注文していきます。
ナスの山椒揚げ (椒盐茄子)

これもすぐにでてきました。
レビューで一番人気という通り、期待通りの味です!薄衣でサクッと揚がった茄子に程よい塩と山椒スパイスの味で、サクサクパクパク食べられてしまいます。
茄子揚げはガチ中華店以外でも提供する店もあり、知名度の高さと、好きという人達も多かったです。
ピリ辛スープの水餃子 (紅油水餃)

これはお店によってスープの味が全然違います。
台湾の台南の上海系点心店では南の地域故か少し甘さもありました。台北のシンガポール資本の上海料理店では結構辛さがありました。この店のスープはさらっとしていて、そんなに辛くないものでした。水餃子の中にセロリが入っていました!
スープと一緒に食べる時にセロリの爽やかこれはお店によってスープの味が全然違います。台湾の台南の上海系点心店では南の地域故か少し甘さもありました。台北のシンガポール資本の上海料理店では結構辛さがありました。
この店のスープはピリ辛でさらっとしています。水餃子の中にはセロリが入っていました!スープと一緒に食べるとセロリの爽やかさとスープとの相性が良かったです。
自家製XO醬チャーハン (海鲜酱炒饭)

来たとたんのXO醤(海老)の香りといったら…! そしてこのパラパラ感…。絶対においしいに違いない図…。海老も小さすぎず存在感があり、機会があったら独り占めしたい味です。
土鍋入りマーラー豆腐 (麻辣豆腐)

メニューをよく見たら「麻婆」豆腐ではなく「麻辣」豆腐ですが、いわゆる麻婆豆腐です。麻婆豆腐命なUさんは「日本人に食べやすい味」と言っていました。
麻婆豆腐もお店によってほんとに味が違います。ここのは辛いというよりは、何か味噌(醤)のような味が強い、どちらかというとちょっと甘めな感じがしました。
屋台風ミニ焼きバーガー (肉夹馍 ロウジャーモウ)
そしてお待ちかねのXiANと言えばこれ!
パンの中に肉を挟んだ料理で、「中国式ハンバーガー」とも呼ばれ、現地では屋台で売られているそうです。この店は豚肉ですが、羊肉や鴨肉を挟む店もあります。これは私が10年前にここ(当時は新宿店)で食べた料理の一つです。欧米式のハンバーガーと違う見た目に驚いた覚えがあります。
TDCメンバーの情報によると、オーナーが現地で食べて気に入りメニュー化したそうです。ガチ中華メニューって実はそんな前からあったんですね。
10年前に食べた写真がありました。

皮蛋は私が好きで注文して、紅油水餃も頼んでくれていたんですね。
4年くらい前にこれと同じ料理と再会し、肉夹馍と言うのがわかって、点と点がつながった覚えがあります。
八角の香る煮込んだ豚肉と水分が少な目の1㎝ほどの厚みのパンを一緒にぱっくんちょします。サイズは小ぶりですが、パンも肉も食べ応えがあります。香りは八角ですが、食べると八角特有の匂いは消えるので、八角が苦手な人でも大丈夫だと思います。
ヤンローポーモー (羊肉泡馍)
そしてもう一つのXiAN名物がこれ!

ちぎったパンの入った羊肉のスープです。実はさっきまでの料理が来ている間に、このスープに入れるパンをちぎっていました。
これを注文すると、先にパンが出てきて細かくちぎるように頼まれます。
私は食べたことがある人の代表として、しばしちぎっていました。でもこのお店は料理の提供が早いので、「(写真を)撮る」「(料理を)取る」「食べる」「ちぎる」と、手がとても忙しかったです(笑)


10年前、連れてきてくれた中国人が雑談をしながらさらっとこのパンをちぎっていく様子を見て衝撃しかありませんでした。まさか10年後に自分が同じことをしているとは…。
パンをちぎり終えて店員さんに渡すと、さっきのパンをスープに入れて提供してくれます。

春雨も入っています。好みでパクチーと糟辣椒(ザオラージャオ:刻んだ唐辛子とニンニクや生姜を入れて発酵させたもの)を入れて食べます。
糟辣椒についてはこちらにも書きました。
手作りを提供している貴州料理店が御徒町にあります。
食感はというと、パンの外側は柔らかくなっていますが、中はまだ芯があり、噛むと弾力があります。こうやって食べるならパンに水分がないのもうなずけます。
スープは羊だけのシンプルな出汁がでてとてもおいしいです!
私やEさんは糟辣椒を入れないシンプルな味が好みでしたが、白さんは、現地では入れる人が多く、寒い地域で糟辣椒を入れることでエネルギー源にすると教えてくれました。
私が10年前に来て食べた経緯をみんなに話すと、「aokinappleと来る店は必ず知らない料理がある!」と言ってくれるEさんが「これは10年前でも覚えていて印象に残るはず!」と言っていました。
時間が経つとパンがスープを吸ってスープが少なくなってしまうので、早めに飲むことをお勧めします。あと、お腹にたまったと後で実感します(笑)
まだまだ珍しい料理がありました。
西安宮廷料理「フールーチー」(葫芦鸡)

1羽と半羽が選べます。写真は1羽です。
メニューには「西安の宮廷料理」とあり、調べてみると唐の時代から伝わり「葫芦」とは「ひょうたん」の意味で、その形に似ていることから名づけられたそうです。

フォークとスプーンでほぐして食べます。ほぐす時から柔らかさが伝わります。
一口食べると外側がパリっと、中がふわっとして脂身を感じずオーブンで焼いたような食感です。揚げたとは思わず、食べていて罪悪感がありません!
ソフトシェルクラブの山椒揚げ (椒盐软蟹)
これも他で見たことのない料理だったので注文しました。


蟹の殻まで食べたのは初めてですが、ほんとにサクサク食べられて、海老のしっぽのようにチクチクもしません。味は塩胡椒ですが、少し甘みもあります。中華圏の胡椒は1種類ではなく複数で構成されていることが多く、砂糖が入っているわけではないですが、甘めのスパイスが組み合わさっていることが多いです。
締めは王道の麻辣刀削麺にしました。


店名に刀削麺とつくくらい、様々な種類の刀削麺をランチでも提供しているので、ぜひ色々食べてみてほしいと思います。
最後にお決まりのデザートです。
私以外は杏仁豆腐で、私はこれを頼みました。
カシューナッツ餡のゴマ揚げ団子 (芝麻球)

カシューナッツ餡は初めて聞きました。揚げたてです。

このお店の揚げ物はどれもカラッと仕上がっていて、ライトに食べられます。1皿あたりの量もそんなに多くなく、少人数でも何品も食べられます。
肉夹馍が10年以上前からあるお店ですが、ガチ中華店としてよりは、辛さを日本人もなじみやすいようにしていて、中華料理店としても居酒屋としても気軽に利用できるイメージです。だからこそ長くお店も続いているのかなと思いました。店長の白さんもとても親近感のある方で、2、3回行けば顔を覚えて挨拶してくれそうな雰囲気です。
今回10年ぶりに来られてとても感慨深い私でした。
(aokinapple)
店舗情報
刀削麺・火鍋・西安料理 Xi’AN 新橋店

港区新橋2-13-8 新橋東和ビル1F
Writer
記事を書いてくれた人


