初めまして。トラベルライターのサオリと申します。普段はカナダ・モントリオールに住んでいますが、良い季節になったので夢のニューヨークシティ(NYC)へ行ってきました。
東京生まれ、東京育ちのわたしも、ニューヨークのスケールの大きさにびっくり。田舎者になった気分です。
ニューヨークではコロナが落ち着いてきて、旅行客も少しずつ増えてきている様子でした。特にブロードウェイのあたりの活気がすごく、人々から笑顔がたくさん溢れていて、こちらまで嬉しくなりました。マスクの着用は地下鉄と飛行場、他では外している人がほとんど。
さてさて、わたしのニューヨーク旅行話はこれくらいにして、まずはニューヨークの中華街の様子をお届けします。
ここは中国!? 北米最大級の中華街「ニューヨーク・チャイナタウン」
これはメインといわれる、マンハッタン区にある中華街です。
みてわかる通り「ここは中国⁉︎」とびっくりするくらい、中国語の看板・お店が目に飛び込んできます。
ニューヨークの中華街は北米最大規模の中華街で、約70万人以上の人口と言われています。
わたしが実際に訪れたマンハッタンのチャイナタウンはニューヨーク都市圏にあるチャイナタウンの中で最も古い場所。また主に東がイースト・ブロードウェイ、西がブロードウェイ、北と南がデランシー・ストリートとチェンバーズ・ストリートに囲まれたエリアとにわけられています。東西南北にあるというだけで、そのスケールの大きさにびっくりですね。
チャイナタウンの始まりは、1870年代にモットストリートに小さな中国の食品店がオープンしたのが諸説とされています。その後理髪店、ハーブショップなど中国人のニーズに答えるお店が増え、中国のコミュニティが定着し始めました。
歴史的背景をもう少し。
ニューヨークでは、ゴールドラッシュの終焉と大陸横断鉄道の完成により雇用が崩壊。多くの移民は激しい反中国運動のために西部から追い出されました。その結果、中国人移民はモットなどのいくつかの中心街に集まり、最終的にチャイナタウンに拡大したといわれています。
出典: 6 Fascinating Facts about the History of Manhattan’s Chinatown
https://www.dnainfo.com/new-york/20160212/chinatown/6-fascinating-facts-about-history-of-manhattans-chinatown/
なんでもありなNYC!「ヴィーガン中華」に挑戦
さて、今回はひろ〜いニューヨークのチャイナタウンの中でも、メインのマンハッタンにあるレストラン「The Original Buddha Bodai Kosher Vegetarian Restaurant 佛菩提」を訪れました。
友人のライフスタイルが「ヴィーガン(ビーガン)」ということもあり、このお店を選びました。ちなみにヴィーガンとは、卵や乳製品を含む、動物性食品をいっさい口にしない「完全菜食主義者」のこと。本質的にヴィーガンは、果物、野菜、ナッツ、豆、穀物、種子、豆類など、植物に由来するすべてのものを食べます。
ニューヨークは様々な文化が入り混じる大都市。わたしの住んでいるカナダにもヴィーガンのお店はありますが、店の数は桁違い。友人曰く、
「おいしい本場の中華で、ヴィーガン中華はなかなか出会えない!」とのこと。
さすがNYCですね! 東京はどうでしょうか? 次に東京へ帰った時は、探してみたいと思います。
中国語が並ぶ綺麗な店内は、地元の人や観光客で賑わっていました。2004年にオープンしたお店では、シェフのDongさんが作る中華本場の味をヴィーガン・ベジタリアン向けに再現しています。
加えて、ユダヤ教徒でも食べられる「Kosher (コーシャー)」レストランに認定されているとか。さらにNYの多様性を感じますね。
では、早速お店のメニューをチェック!
全てがベジタリアン・ヴィーガン用のメニュー。英語と中国語(読めない!)が書かれていて、デリバリーのメニューも豊富です。今回はレビューであらかじめチェックして、人気だったこの3種類を注文しました。
左から一番人気の「点心10個の盛り合わせ($16.95)」、たくさんの野菜がぎっしり入った「野菜春巻き($4.5)」、そしてシンプルだけど一口食べたら止まらない「BBQ ベジタリアンミートとキャベツのチャーハン($8.5)」。二人でシェアしてもお腹いっぱいになるほどたくさんの量でした。
点心の盛り合わせの中でも、特にヴィーガン・ポーク(代替肉:100%植物性のお肉のこと)を使ったBBQ味のチャーシュー包子が絶品! 包子がフワフワで、ヴィーガンの友人は「乳製品を使用していないのにこのもっちりとした食感、これでヴィーガンは難易度高すぎる!」と大喜び。
ちなみにわたしのお気に入りはこのシンプルなBBQチャーハン。ヴィーガンではない私ですが、何度も「これ本当にヴィーガン!? 肉の味するけど……(笑)」と感動。プラントで作られたヴィーガン用のお肉は食感も味もチャーシューと何も変わりません。油で包まれた醤油ベースの絶妙なパラパラ炒飯、やみつきです。
出典: buddha-bodai
https://www.buddha-bodai.com/
今回はオーダーしませんでしたが、他にもベジタリアン用の「左宗棠鶏(ジェネラル・タオズ・チキン)」を発見! この見た目でお肉を使わないのがすごい。この料理はアメリカとカナダ人の好む甘い味付けに合わせたチキンです。今回のアメリア中華メニューのように、その土地に根付いた現地の中華メニューを探るのも、旅の面白さのひとつですね。
ヘルシーなヴィーガン中華は、食べすぎてもその後胃もたれや罪悪感が全くないというのも嬉しいポイント! ヴィーガンでもベジタリアンでもおいしいディープ中華を堪能できるNYC、最高です。ちなみにおいしい中華を食べて、疲れもピークに達したので、このあとは中華街ならではのマッサージ店へいきました。もはやニューヨークにいることを忘れてしまうくらい、チャイナタウンを満喫です。
Airbnbまでの帰る途中に、ヤシの木が生えた、なんとも怪しい(ディープ?)中華料理屋を発見。ニューヨークのチャイナタウンはまだまだ奥が深そうです…。
次はカナダでおすすめのディープ中華のお店についてお届け予定なので、お楽しみに!
店舗情報
The Original Buddha Bodai Kosher Vegetarian Restaurant(佛菩提)
ADD : 5 Mott St, New York, NY 10013, United States
HP : buddha-bodai.com