【上海発】超クール! 発電所廃墟カフェ「一尺之间・零碳主題店」へ行ってきた

【上海発】超クール! 発電所廃墟カフェ「一尺之间・零碳主題店」へ行ってきた

昨年10月、コロナ中に中国で繁殖していた一尺花园というオシャレカフェチェーンを紹介しました。現地でも大変な人気で、交通アクセスの良い所は混んでいて2時間待ちで入れなかったりと、中々の盛況ぶりです。

そんな中、小红书に上がってきたのが、どう見ても普通じゃない姿の一尺。公式サイトで見ると「一尺之间・零碳主題店」と言う支店で上海にあるみたい。今回の2024年GWの訪中では上海に行ったので、早速行ってみました。

場所は上海市楊浦区、上海中心部よりやや北の方にあります。東京在住の上海人に言わせると、「上海の横浜」。といっても海沿いではなく黄浦江(川)沿いです。

今回タクシーを飛ばして向かいましたが、運転手さんにも、こんな所、何が良いのか分らない、見たい人いるのか?と言われてしまうありさま。

工事中っぽい養生のしてある殺伐とした場所で降ろされ、歩いて暫く進むと、

おおおっ!想像以上の迫力でそれは我々の目の前に姿を現しました。

火力発電所の廃墟

これ、火力発電所の廃墟なんです。

ネット情報によりますと、こちら杨树浦电厂(楊樹浦電力工場)またの名を江边电站(江辺発電所)、は1910年に建設され、かつては極東最大として知られていた発電所でした。見る人を圧倒するこの煙突、高さは105メートルでかつては中国一高い建物だったそうです。

江辺発電所

長らく上海産業の栄光を支えて来たこの発電所も大量の石炭の使用により大気汚染を引き起こし、2010年12月18日に運転停止、発電所は閉鎖され、その後立入禁止になっていましたが、2015年からウオーターフロント再開発プロジェクトが開始され、2019年9月から自然との共生をテーマとした杨树浦电厂遗迹公园(楊樹浦電機工場遺跡公園)として徐々に公開されるようになった様です。

「一尺之间・零碳主题店」の営業開始は2023年9月23日。”零碳主题店”の意味はゼロカーボンテーマストア。

上海電力とのコラボで立ち上げたゼロカーボンコンセプトのテーマストアで、電気は太陽光発電システムを使用、コーヒーカップには分解性素材を使用し、低炭素で環境に優しい運営を実現しているとのこと。一尺、こんな火力発電所の廃墟ロケーションにカフェ建てるなんて、クール過ぎ!

零碳主题店(ゼロカーボンテーマストア)

発電所の麓に円形の平屋建で建てられていますが、煙突があまりに高過ぎて、煙突とカフェを両方入れて撮影するのが難しい(笑)内部の様子はこんな感じです。

これが、分解性素材のカップなのかな。

金雀花果茶 30元を注文しました。

金雀花果茶 30元

夕暮れが迫るまでカフェで寛ぎました。周囲には中に入れる施設もあったようで、産業遺跡自体をもっと見学すればよかったという余韻を残しつつ、ここを後にしました。

(小太刀明子)

店舗情報

One Step Coffee一尺之间·零碳主题店

One Step Coffee一尺之间·零碳主题店

上海市杨树浦发电厂遗址公园腾跃路2号

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記事を書いてくれた人

小太刀明子

プロフィール

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