新刊「東京ディープチャイナ『ガチ中華』コレクション」Amazon予約開始!

新刊「東京ディープチャイナ『ガチ中華』セレクション」Amazon予約開始!

「ガチ中華」が巷で話題になり始め、その味わいや面白さ、楽しさを多くの人たちと共有できるようになってきたと実感しています。

そこで東京ディープチャイナ研究会では、新企画の書籍を刊行することになりました。本のタイトルは「東京ディープチャイナ『ガチ中華』セレクション」。今月24日発売予定です。

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東京ディープチャイナ「ガチ中華」セレクション

中村正人、碓井正人 (著)
東京ディープチャイナ研究会 (編集)

定価 1,540円 (税込)

本書は、日本で初めて「ガチ中華」を紹介した『攻略!東京ディープチャイナ~海外旅行に行かなくても食べられる本場の中華全154品』(2021年 産学社)の続編です。


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主な内容は、都内の「ガチ中華」が食べられるレストランを紹介したシンプルな案内書です。前書が「ガチ中華」の新しい料理ジャンルや地方料理の案内書だったのに対し、本書ではそれらが実際に食べられるお店を豊富な料理写真とともに解説しています。また各所に「ガチ中華」を理解し、楽しむのに役立つコラムを散りばめているのが特徴です。

紹介している店は、2021年4月に結成された当研究会が運営するウエブメディア「東京ディープチャイナ」で配信された「ガチ中華」の記事から、ジャンル別に人気店をセレクトしたものです。ですから、

「ガチ中華」を体験したければ、まずこの店に行くべし

という入門書になっていると思います。

ここでいう「ジャンル」とは、当研究会が命名した2023年版「ガチ中華」の人気ジャンル現在形で、「ギラギラ系」「海外トレンド上陸系」「話題の中華フードコート」「元祖『ガチ中華』」「中国有名外食チェーン」「人気の地方料理」「香港おしゃれ茶餐廰」「台湾老舗屋台系」「南洋中華」「海外現地化系」というものです。これだけではなんのことだかわからないかもしれませんので、本書を読んで、なるほどそういうものなのかと知っていただけるとうれしいです。

本書の特徴は、すべての掲載店のページにQRコードがついていて、そこからウエブ記事にリンクできることです。やはり本ではそれほど多くのことを書くスペースがないので、リンクすることでウエブ記事からより詳しい内容を知ることができるようになっています。

これらのウエブ記事を書いてくれたのは、当研究会の以下のメンバーです。実際にはもっと多くの方が記事を書いてくれているのですが、本書ですべてを紹介しているわけではないので、出てこない方はすいません。

本書のもうひとつの特徴は、東京ディープチャイナのサイトで連載している「ディープチャイナのお店で使える中国語」の記事の中から「入店」「注文」「トラブル」「あるある」のシーンに分けてセレクトしたイラストマンガです。

この企画、お店で使えると思いますので、ぜひ読んでいただければ。QRコードでウエブ記事にリンクできますし、そこから実際の中国語の発音も聞くことができます。

当研究会代表の中村が「ガチ中華」の発掘なんてことを始めたのはコロナ禍のせいでした。2020年初春、突如襲ったパンデミックで途方に暮れて池袋の雑踏を歩いているとき、「ガチ中華」の増加ぶりに驚きました。もともと池袋にこの種の店が多いことは知っていましたが、明らかに5年前とは異次元の別世界が広がっていると感じたのです。

いったいここで何が起きているのか。その全体像を調べることを決意するに至ったのがすべての始まりでした。

それからというもの、都内の「ガチ中華」の集中エリアを何度も訪ね、どこにどんな料理を出す店があるのか、調べて地図に落とすという作業を始めたところ、大まかな東京の「ガチ中華」の見取り図が見えてきなした。

こうして見つけた珍しい中国の地方料理をSNSに投稿すると、友人から「これ何? どこで食べられるの?」と聞かれたので、「じゃあ案内するから一緒に食べに行こう」。その後も、感染者数の減った時期を見計らって、仲間を集めた食事会を開きました。

いわば、これが当研究会立ち上げの経緯です。おいしい話題はみんなで共有しよう。その方がずっと「ガチ中華」の世界も見えてくるだろうと考えたからでした。

その後、メディアから取材を受けるようになり、「ガチ中華」が東京に出現した背景について説明しました。

ひとことでいえば、日本に暮らし、働く中国やアジアの人たちが増えたことが大きいのですが、日本人の側に立てば、コロナ禍による「旅ロス」や麻辣ブームに象徴される食の嗜好の変化、SNSによるコアな情報発信者たちの存在があります。2022年が日中国交正常化50年という節目の年であったことも象徴的だったといえるかもしれません。

こうした経緯で生まれた当研究会のSNSは、いまや東京に限らず全国の「ガチ中華」情報が集まるコミュニティになっています。SNSというゆるいネットワークでつながったみなさんと一緒にこれからも「ガチ中華」を発掘し、楽しむ場をつくっていきたいです。

本書もまたこうした経緯から生まれた産物で、多くの方の活動の成果といえます。今後もさらなるイベントや交流活動をやっていきたいと思っています。

というわけで、もしよろしければ本書をご購入いただき、それを片手に「ガチ中華」をご友人と訪ねていただければうれしいです。そこには、きっとこれまで味わったことのなかった未知なる食の世界が広がっていることでしょう。

(東京ディープチャイナ研究会代表・中村正人)

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