日本人の好みに寄せていない本場の中国料理

日テレ「スッキリ」の「ガチ中華」特集で紹介されたのは高田馬場の3店です

12月3日(金)、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」https://www.ntv.co.jp/sukkiri/  で「ガチ中華」特集がありました。

スッキリの「ガチ中華」特集

この特集に、東京ディープチャイナ研究会代表の中村正人がVTR出演しました。収録は11月某日午後、高田馬場で行われました。

特集は「ガチな中華を食べられる店がすごく増えている」という話から始まりました。

ガチな中華を食べられる店がすごく増えている

VTRは「ガチ中華」に詳しい中村が辻岡義堂アナウンサーを案内するという設定でした。

辻岡義堂アナウンサーを案内する中村

この特集で「ガチ中華」の定義は「日本人の好みに寄せていない本場の中国料理」というものでした。

日本人の好みに寄せていない本場の中国料理

まさに当研究会が追いかけているテーマそのものです。特集では、研究会の活動についても紹介してくれました。

東京ディープチャイナ研究会の活動について紹介

この写真は、研究会の学生ライターチームと一緒に高田馬場の火鍋屋「賢合庄」に行ったときのものです。林正羽くんがレポートしています。

ここでは「1年半に150店舗 ガチ中華訪問」とありますが、そうなるに至った研究会設立の経緯は以下のようなものでした。

代表の中村はもともと「地球の歩き方」の中国や極東ロシアの巻を制作していました。毎年、年に数回は現地に取材に出かけていたのですが、コロナで行けなくなってしまったのです。さあ、どうしよう……。

中村は3年くらい前から、都内に取材先として訪ねたいまの中国と変わらない本場のディープな中華料理を供する店が増えていることに気がついていました。じゃあ、時間もあるので、調べてみようかと考えました。

そう思い立ったのは、昨年5月頃。海外旅行に行かなくても本場の味が楽しめるのだとしたら面白い。そう思って都内を歩き始めたのですが、「ガチ中華」は驚くほどの勢いで増えていたのです。

今年6月、こうして1年近く食べ歩いた成果を「攻略!東京ディープチャイナ」(産学社)という本にまとめました。番組でも本を紹介していただきました。

攻略!東京ディープチャイナ」を紹介

もともと中華料理というのは、大皿をみんなで分け合って食べるもの。ディープな本場の中華をなるべく多くの人たちと一緒に食べ歩きたいと声をかけたところ、続々と仲間が集まり、今年4月に立ち上げたのが、東京ディープチャイナ研究会でした。

研究会のメンバーには、一般企業の勤め人から日本語教師、大学講師、Youtuber、学生までいろいろです。中国出身の人たちや元シェフのロシア人もいます。みなさん、本場の中華に深い関心を寄せている人たちです。

彼らは日々出合った本場の味をウエブサイトへの記事の寄稿やSNSの投稿を通じて情報発信しています。私たちは同じ関心を共有する仲間を募集しています。

東京ディープチャイナ研究会 | Facebook

その意味で、今回「スッキリ」で特集を組んでくれたのは、研究会としてもとてもありがたいことでした。番組の制作スタッフのみなさんに感謝したいと思います。

それから、今回の特集の舞台が高田馬場だった理由についてもひとこと触れておきましょう。中村はForbes Japanオンラインのオフィシャルコラムニストでもあり、同サイトに「東京ディープチャイナ」に関する連載をしています。

その連載の中で、今年7月、以下のような記事を配信しています。

記事の中で、ここ数年、多くの中国人オーナーが高田馬場に相次いで出店した背景に、中国人留学生や日本語学校、中国人向け大学予備校の存在を指摘しています。高田馬場はこうした若い客層が多いことから、中国の外食の新しいトレンドが最初に持ち込まれる場所になったのです。

最後に、この特集で紹介されたお店を紹介します。どの店も客層は中国の若い世代が多いです。

まず「楊國福」。ひとり火鍋のマーラータン専門の外食チェーンです。現在都内に5店舗(池袋、御徒町、大久保、渋谷)出店していますが、高田馬場店は今年4月にオープンしています。

このチェーンについては、学生ライターの江上ふくさんが池袋店をレポートしています。詳しくはこちらをどうぞ。

そして、西安&羊肉料理の「小満(みちる)」。この店のオーナーは、西安出身の呂瀛正(ロ・エイセイ)さんです。

呂さんは2000年代前半に日本留学後、居酒屋チェーンの「金の蔵」で働き、独立して西安料理の店を2015年頃から始めました。

一般の中華の店は大皿を並べて会食しますが、彼は日本の居酒屋スタイルを採り入れ、都内在住の中国の若い世代の支持を得ました。

コロナ前は年に1回、酒飲みコンテストをやっていたそうです。壁に貼られた多くの写真はこの店の常連の中国の若者たちです。

都内には、こういう新しいタイプの店もどんどん生まれています。

最後の湖南料理店「湘遇Tokyo」も研究会のサイトで紹介しています。

詳しくはこちら。

これらの店は、義堂アナウンサーにも気に入ってもらえたように思います。みなさんも、高田馬場に行かれることがあったら、ぜひ訪ねてみてください。

(東京ディープチャイナ研究会)

店舗情報

楊國福 高田馬場店

新宿区高田馬場2-14-8
NTビル 1F
050-5890-0202

小満

新宿区高田馬場4-11-10
鈴木ビル1F
03-3363-0605

湘遇Tokyo

豊島区高田3-10-22
キャッスルアンザイ 1F
03-4362-6555

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