12月5日、「食べるぞ!世界の地元メシ」のオフ会が開催されました

コロナ禍で海外に行けないいま、食にまつわる旅の思い出をみんなで投稿し、共有しようと、旅行作家の岡崎大五さんが、今年1月から始めたFacebookグループ「食べるぞ!世界の地元メシ」のメンバーが4万人を突破しています。

https://www.facebook.com/groups/426765868675270/

いまでは1日50~60件の投稿があり、日本国内だけでなく、海外在住の日本人、外国人のみなさんが自らの旅の思い出を投稿しています。このグループの特徴は、旅先で出合った食の体験を「地元メシ」ということばに託して表現していることです。単なる美食やグルメの案内ではなく、自ら立ち会った旅の途上の風景とそれを彩る食のシーンが溶け合った記憶を懐かしみ、大切にしているからです。

日々SNS上で交流しているみなさんと一緒にオフ会を開きたいという岡崎さんの提案で、12月5日、いまや都内で最もカオスなエスニックコミュニティが生まれている新大久保のアジア屋台村でトークイベントが開催されました。

東京ディープチャイナ研究会(以下、当研究会)代表の中村正人と岡崎さんは20代の頃に知り合った古い友人同士で、下田在住の岡崎さんに代わってこのイベントの主催を引き受け、会場やスタッフの手配を担当しました。

今回のイベントは、トークショーと懇親会の2部構成でした。

トークショーでは、岡崎さんの友人の作家の田中真知さんと、当研究会代表で「地球の歩き方」の編集者の中村が登壇し、三者三様の「世界の地元メシ」について語り合います。このグループの投稿は地球の歩き方から書籍化されることが決まっていますが、中村はその担当編集者でもあります。

以下、トークショー(14:30 ~16:00)の主な内容です。

1部 忘れられない、それぞれの地元メシ  

3人がそれぞれの思い出深い地元メシについて語りました。

田中さんは新婚旅行先のアフリカでの食事について話しました。

ボーダーツーリズム(国境観光)の実践を続けてきた中村は、中露国境に位置するロシア側の小さな村で食べたアムール川の鯉料理の話をしました。

ボーダーツーリズム | 国境観光「極東ステージ」 (border-tourism.jp) 

岡崎さんは、若い頃過ごしていたバンコクの中華街の話をしました。

2部 地元メシと言えば麺でしょう

中村は、最近都内で流行している中国の麺について。田中さんはエジプトの国民食であるコシャリの話をしました。

3部 極東ロシアはグルメの宝庫

極東ロシアを専門とする中村は、「日本から最も近いヨーロッパ」といわれるウラジオストクでの3大人気料理として、ロシア料理、シーフード、コーカサス料理を紹介しました。

4部 どうにも苦手な地元メシ

岡崎さんはインドの辺鄙な町で毎日のように食べさせられたダルス―プについて、中村は痺れすぎて、口の中が痛かったという重慶火鍋について、田中さんはザイールの船旅とそのとき出合った信じられないゲテモノについて語りました。

5部 口直しタイム~台湾小吃、エチオピア、マダガスカル

中村は、台南の小吃巡りの話を、田中さんはエチオピアやフレンチの影響を受けたマダガスカルの料理について話しました。そして、田中さんが書いた『たまたまザイール、またコンゴ』(偕成社)が、日本旅行作家協会が主催する2016年の「第1回斉藤茂太賞」の特別賞を受賞したことが紹介されました。

番外編 東京ディープチャイナって何だ?

最後に、中村が東京ディープチャイナについて簡単に話しました。ポイントは、いまの東京には、中国四大料理(北京、上海、広東、四川)以外の珍しい地方料理が食べられる店が急増していること。さらに、経済発展した中国の外食チェーンが続々出店していることです。

3人の著書についてはこちらです。

このトークショーは、当日来場できない人のためのライブ配信も実施しました。

参加いただいたみなさんには、アジア屋台村からベトナムのバインミーが軽食としてふるまわれました。

また今回のイベントに協賛してくれた輸入商社の池光エンタープライズから、中国の青島ビールやベトナムの333(バーバーバー)、タイのチャーンビールが提供されました。

トークショーが終わると、懇親会(16:00~17:00)が始まりました。

参加いただいたみなさんと登壇者も交えた交流会です。「あの投稿をした人だ!」とすぐにわかるようにと、参加者全員に吊り下げ名札を付けていただいたので、初めて会う人たちもお互い声をかけて会話を楽しむことができたようです。

参加者のみなさんからは笑顔があふれていました。

今回のイベントのボランティアスタッフとして参加してくれた立教大学観光学部のみなさんです。彼らの中には東京ディープチャイナ研究会のメンバーもいます。

こうしてイベントが盛況のうちに終了できたのも、会場に集まってくださった参加者のみなさんとともに、イベンㇳを下支えしてくれたスタッフ、アジア屋台村のみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。

(東京ディープチャイナ研究会)

会場

新大久保アジア屋台村

新宿区百人町1-11-28
大長今ビル
2021年12月5日(日)14:30~17:00

Photographer
写真を撮った人

山端 拓哉

プロフィール

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