中華食材店で緑豆やきくらげを買って夏のヘルシー中華デザートを作る

東京の夏も暑いけれど、中国の夏も当然暑いです。北京なんか緯度でいえばニューヨークと同じくらい北にあるのだけれど、乾燥地帯のため寒暖差が大きくて5月の半ばに急に冬から夏になる感じ。上海はカイロやニューデリーと同じ北緯31度線上にあるので、もちろん暑いですよね。

そんな中国で暑いときに食べるものといえば、アイスバー（冰棍　ビングン）。

本物のフルーツのスライスが入ったものなど種類は豊富です。なかでも「緑豆冰棍（リゥドウビングン）」はとってもポピュラーなもので、コンビニでもドライブインや観光地の売店でも売られていて、私は暑い時期に中国にいればほぼ毎日食べていました。

緑豆は漢方で体の余分な熱やむくみを取る食材とされていて、緑豆冰棍は熱中症予防にもぴったりです。日本にも小豆バーという豆のアイスバーがありますが、中国の緑豆冰棍はもっとガリガリに硬くて素朴な感じです。

その１・緑豆で暑さを乗り切る　

素朴なものなら日本でも簡単に作れるはず、ということで初挑戦してみました。本当に簡単でした。　　

緑豆はさっと洗って、炊飯器に入れてお米を炊くときの倍の水を入れてご飯を炊くのと同じように炊きます。暑いときにお豆を煮るのはたいへんだけれど、炊飯器を使えば楽々です。私はシナモンのかけらも入れました。

炊けたらお好みの量の砂糖を入れて味を見て、冷めたらフードプロセッサーなどでペースト状にして、アイスバーの容器に入れて冷凍します。ペースト状にする前の粒の状態で小分けにして冷凍しておくと、バニラアイスに添えたり、お汁粉にしたりといろいろ利用できます。

材料の目安

緑豆　1カップ
水（炊飯器の目盛りで2カップの線まで）
砂糖大さじ2（お好みで加減してください）

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本物の中国の緑豆冰棍を初めて食べた日本の人は、ほとんどがその硬さに驚きます。「前歯折れるかも」という硬さです。文字通り氷の棒ですから。

そこで、お家で再現するなら何も棒にしなくてもいいじゃないかと思い、お菓子用のシリコンの型に入れて冷凍してみました。
バニラアイスにのせたりするとかわいいし、ずっと食べやすいです。シリコン型を使ったのは何しろ緑豆は凍るとカチカチなので、弾力のある素材の型の方がきれいに外れやすいからです。
100円ショップでもかわいいシリコン型があるのでお試しください。

その２．白きくらげで不老長寿！？　　

夏におすすめのもうひとつの中華食材は白きくらげ。

古くから滋養強壮作用があると言われている食材で、美肌にいい中華デザートの食材としても人気です。今回は白きくらげでデザートと簡単な和え物を作ります。

白きくらげは中華食材店のほか、日本の乾物屋さんでも手に入ります。これを1時間くらい水につけてプリプリになったら洗って一口大にします。それを今回も炊飯器を使ってゆでます。戻した白きくらげと全体が浸るくらいの水を入れて炊飯スイッチオン。スイッチが切れるのを待たなくても適当に様子を見てよさそうならザルに上げて水にさらします。だいたいで大丈夫です。

この時点では白くて半透明のゼリー状のものです。これを（その1）で分けておいた緑豆の煮豆と一緒にカップに盛り付けて、枸杞（クコ）を飾るのが基本のデザートです。枸杞もまた、不老長寿、滋養強壮の漢方食材です。　