必見!「陳家私菜」陳さんの味と人生をめぐる4部作~YouTube「Planet of Food」

YouTube チャンネル「Planet of Food」は「世界の料理を知れば、人生はもっと楽しい」というコンセプトで、世界各地に住む料理好きの皆さんを招き、食にまつわる情報で異文化交流する番組です。

チャンネルを制作しているのは、当研究会のメンバーのひとりである放送作家の島津秀泰さん。島津さんは長くテレビ業界で活躍してきた方で、何よりフットワークの軽さと用意周到で念入りな取材に定評があります。

以前、一度この番組を紹介したことがあります。魅力的な出演者が登場し、楽しく世界各地の食の魅力を語ってくれました。

今回紹介する番組は、今年7月当研究会が食事会を開催した四川料理の名店「陳家私菜」(東京都渋谷区神南)のオーナー、陳龐湧(Chin ban yu)さんをお招きしたトークショーです。

しかも、このトークショーはなんと4部作の長編で、3人の女性たちが陳さんを囲んで楽しく語り合うという内容です。中身は濃いです。陳さんという上海出身のオーナーシェフの味と人生をめぐる思いがけないエピソードが開陳されます。

まず1部から。日本に初めて刀削麺を持ち込んだ陳さんの味の秘密からシェフ人生の始まりまでが語られます。

第1部

【激辛の名店】陳家私菜名物・刀削麺の美味さの秘密とは?|陳シェフの中華一代記

トークに出演している冨田晶子(白イルカ)さんが渋谷の陳家私菜の食レポをしてくれます。

渋谷の陳家私菜の食レポをしている冨田晶子(白イルカ)さん。

番組では、なぜ陳家私菜ではオープンキッチンを採用しているか。陳さんの来日に映画「男はつらいよ」が影響していたこと。当時の苦労話。その後、1995年赤坂に最初の四川料理の店を始めた経緯と理由などが語られます。

ここで、今回の番組の出演者を紹介しましょう。

……陳龐湧。中国上海出身。上海錦江濱館や上海ヒルトンホテルで中華料理の基礎を学ぶ。その後、日本への憧れが抑えきれなくなり、1988年、25歳の時に日本に来日。アルバイトをしながら語学学校に通う。料理の勉強をしながら仕事で開業資金をため、7年後に「陳家私菜」の開店に至る。日本で初めて刀削麺を紹介し、現在の麻婆豆腐ブームの火付け役でもある。激辛グルメ6年連続一位を獲得。現在では7店舗までに増え、四川料理のパイオニアとして現在に至る。


白イルカ……冨田晶子 大阪府出身。幼少の頃から生き物が好きで、特に海の生き物に惹かれる。近畿大学水産学部卒業。近畿大学水産学部卒業後、名古屋で魚屋を経て、現在は東京でOLをしながら、趣味で魚を愛している。現在も独身だが、魚好きが高じて異例の抜擢を受け、主にInstagramなどのSNSを利用して魚の行動に関する情報を発信している。


ウサギ……Ayumi Whitehouse。 大阪府出身。イギリス英語とチャゲアスのASKAの影響で渡英を夢見る。試行錯誤の末に夢を叶え、18年前からイギリスで生活している。「世界一の味覚を持っている」と豪語していた自称グルメの父の影響で、食べること、飲むことが大好き。イギリス人の夫と10歳の息子と一緒に田舎で暮らしている。


パンダ……松永悠。北京生まれ北京育ち。人生の半分を北京と日本で過ごしており、家族から「胃袋が二つある」と言われるほど中華料理も日本料理も大好き。動物好きでもあり、3人の子供と6匹の保護猫、1匹の保護犬のビッグマザーでもある。通訳、翻訳、ライターを経て、現在は医療通訳の第一線で活躍する傍ら、医療通訳の育成講師としても活躍中。また、海産物の輸入会社を経営している。

2部は、陳さんの中華一代記・後編。甘辛い和風麻婆豆腐の全盛時代に、本場の味で挑み、赤字続きだった頃の話を披露してもらっています。

第2部

陳家私菜のオーナーが語る浅ヤンの周富徳とは?|激辛ブームが起こるまでの軌跡とは?

0:00 今回のダイジェスト
1:20 前回の振り返り
2:46 浅草橋ヤング洋品店の料理人ブームをどう見ていた?
5:23 オーナーが語る激辛ブームが起こるまで
8:23 激辛の魅力とは?
10:51 常連客みのもんたエピソード
11:55 運をつかむために必要なこととは?
13:15 フランチャイズにしない理由とは?

島津さんはかつて「浅草橋ヤング洋品店」という番組の制作に携わっていたとき、周富徳さんと一緒に仕事をしていたそうです。その話をすると、陳さんは周さんを大変尊敬していたと話してくれました。

陳さんが本格的な四川料理を始めた当初、1年半くらいは日本のお客さんになかなか受け入れられなくて困ったそうです。でも、いつかはわかってくれると信じて頑張っていたら、みのもんたさんをはじめとした有名タレントの人たちが来店し、支持してくれたことで、その後の激辛ブームが生まれたのだといいます。

「なぜフランチャイズにしないのですか」という島津さんの問いに「味が落ちるから。お金のためだけにやっているのではない」ときっぱり答える陳さん
「なぜフランチャイズにしないのですか」という島津さんの問いに「味が落ちるから。お金のためだけにやっているのではない」ときっぱり答える陳さん

3部は、いよいよ陳家私菜の麻婆豆腐とスパイスの仕入れ方、さらにはイギリス在住のAyumiさんのご近所中華事情を紹介します。

第3部

【激辛人気店】陳家私菜の頂天石焼麻婆豆腐に使われるスパイスとは?|イギリスの中華事情

0:00 今回のダイジェスト
0:54 番組趣旨説明
1:37 麻婆豆腐の作り方&厨房へ潜入
4:37 晶子、麻婆豆腐を試食
8:08 今回の企画「陳家私菜のスパイスはここがすごい」
11:07 中国の一般家庭でスパイスはどのように使っている?
13:00 陳さんのスパイスを仕入れ方法とは?
18:35 Ayumiが紹介するイギリスの中華料理店

今回も晶子さんが登場、まず陳家私菜の厨房に入ります。

陳家私菜の厨房

できたての石焼麻婆豆腐です。

できたての石焼麻婆豆腐

晶子さんは試食します。口に入れた最初はそれほど辛くはなかったのに、時間差で口の中が辛くなってきました。

食レポをする晶子さん

陳家私菜では、なんと25種類もの香辛料やスパイスを使っているそうです。

陳家私菜の25種類の香辛料やスパイス

最後に、イギリス在住のAyumiさんの近所にある湖南料理店を紹介します。

Ayumiさんの近所にある湖南料理店

湖南料理は四川料理ほど口が痺れる花椒こそ多くは使いませんが、トウガラシの量はハンパじゃなく、中国一の激辛料理といわれています。

湖南料理

またこの店に置かれていたお酒に「鹿鞭酒」と書かれていたのを発見。いったい何だろうと一同首をかしげていたところ、北京生まれの悠さんが「それは鹿のペニスのお酒です」と種明かしして、みんな大爆笑。

「鹿鞭酒」

それにしても、イギリスにもこんな「ガチ中華」の店ができているのですね。やはり「ガチ中華」は世界各地で発生しているワールドワイドな現象だということがわかりますね。

最後の4部では、お待ちかね、陳家私菜の人気メニューを紹介します。

第4部

【ガチ中華の超人気店】陳家私菜のオーナーがおすすめ!絶対食べて欲しい5品

0:00 本番組のダイジェスト
1:04 本番組の趣旨説明
2:25 名物白身魚激辛沸騰旨煮
4:58 四川麻辣焼鶏鍋
8:33 新鮮ホルモン十五種香辛料炒め
12:36 名物重慶山鶏(重慶人御用達料理)
14:34 三元豚黒酢酢豚

5品を一挙紹介します。

白身魚激辛沸騰旨煮
白身魚激辛沸騰旨煮
四川麻辣焼鶏鍋
四川麻辣焼鶏鍋
新鮮ホルモン十五種香辛料炒め
新鮮ホルモン十五種香辛料炒め
重慶山鶏
重慶山鶏
三元豚黒酢酢豚
三元豚黒酢酢豚

それぞれの料理についての解説は番組をご覧ください。ここでも悠さんが詳しく説明してくれています。

Planet of Foodではほかにも「ガチ中華」にまつわるさまざまな番組を配信しています。それはまた別の機会に紹介したいと思います。ぜひチャンネル登録お願いします。

(東京ディープチャイナ研究会)

店舗情報

陳家私菜 渋谷店

陳家私菜 渋谷店

渋谷区神南1-16-3
ブルーヴァールビル B1F
03-3464-8801
https://chin-z.com/

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