池袋の中華外食チェーン「周黒鴨」でザリガニ料理を実食!

こんにちは! はじめまして、林です。

エアコンをつけるか悩むこの頃、夏が近い予感がしています。

みなさんはいかがお過ごしでしょうか。おなかは空いていますか?

今日は、池袋駅北口11番出口から徒歩1分のチャイニーズ中華「周黒鴨大夫人5号店」にお邪魔しました。辛くて香ばしい鴨料理や、串串香(ツァンツァンシャン)を提供しているお店です。

このチェーンは池袋西口に3店舗もあるそうで、とても人気があるお店のようです。

舌をペロリしているキャラクターが可愛らしいですね! 美味しそうなイメージが伝わってきます。

店の前につくと、こんな案内がありました! 提供している料理がどんなものか、よくわかります。アヒルも食べたいけどザリガニが気になる~!

実は、もともと8号店をご紹介する予定でしたが、店員さんによると、5号店でしか食べられないメニューがあるのだとか。そのまま急遽5号店に向かうことになったのでした。

早速いってみましょう!

親切なお姉さんが出迎えてくれました! 1階にも席はありますが、案内されるまま2階に向かいます。

黄色と黒を基調とした店内はとても清潔!円柱に背もたれのついた椅子や、先進的なデザインの電灯。壁にかかった絵画の数々はスタイリッシュな空間を醸し出しています。

この日は土曜日でしたが、午後から雨の予報で、席につく頃にはしとしと降っていました。お客さんはまばらのようでしたが、きっとこの天気とコロナ禍のせいでしょう。

入り口で検温を行ったり、テーブルごとにアルコール消毒液が置かれていたりと、感染症対策が行き届いているのがわかります。

そうそう、8号店の店員さんが言っていたのはこのメニューでした!

この5号店は、店名にもある“鴨”よりも、「大夫人吃串串」(串串香)を推しているようです。池袋にある他の店舗との差別化でしょうか。とてもおいしそう!

串串香(ツァンツァンシャン)というのは、中国で1980年代に火鍋から派生したもので、さまざまな具材を串に刺したものを、アツアツのスープでゆがいて食べる料理です。中国では道端の屋台や露店で提供されているのを見かけます。遠くからでも香ばしい空気が漂ってくるんですよ!

注文方法としては

  1. 鍋のスープ(锅底(グオディ)といいます)を選んで店員さんに注文
  2. 1階にある冷蔵庫から好きな具材とカスタムのつけダレを持ってくる

という流れです。

僕は優柔不断なので、真っ赤な牛油スープが辛すぎて悶えてしまわないか、けれども白濁した豚骨スープだと刺激が足りないのではないかと悩んだ結果、間をとって二色にしました! どちらも楽しみたい方には、これがおすすめです。

ところで、メニューには「鴛鴦」と書いてありますが、これは「ユェンヤン」と読むのです。オシドリを指しており、オシドリ夫婦というように、仲睦まじい男女のことを指すみたいです。日本語と同じですね!

鍋をふたつに仕切って仲良くスープが共存していることを鳥に例えるなんて乙です。また、鍋の形は道教の「大陰大陽図」をモチーフにしており、鴛鴦鍋と呼ばれます(陰陽鍋とはあまり言わないみたいですね)。

せっかくなので、セルフ鍋つけダレも注文しました。ゆがいた串の食材を、つけるタレのことです。しゃぶしゃぶで例えるなら胡麻たれみたいな存在。メニューの真ん中(画像右)に何か書かれていますが、これはおすすめの組み合わせですね!何回かお代わりすれば好みのチョイスがわかるかもしれません。

上から、さっぱり爽やか、こってりどっしり、クラシック、牛肉向け、酸っぱめ、という感じにテーマがあって、その具体的な調味料の組み合わせがコメントも交えて右に書かれていますね。味の変化を楽しめますし、細かい部分に店員さんの熱意が身近に感じられて素敵です!

注文からしばらくして、こちらの二色スープ鍋が運ばれてきました。鴛鴦鍋にお店の名前が入っていますね! 赤い方が牛油スープ鍋で、白い方が豚骨スープ鍋です。オレンジ色の物体は脂で、鍋を加熱しているとすぐに溶けていきました。

左側の豚骨スープに串が5本、すでに浸かっているのが見えますか? 実は、これは牛ハチノスの串です。サービスでハチノスが付いてくるのですね! 噛めば噛むほど美味しくて僕は好きです! うれしい~!

追加の具材には串タイプ(100円)、桶・緑皿タイプ(300円)、黄皿タイプ(600円)、さらには時価の赤皿タイプがあります。具体的にどんなものがあるのか、見にいってみましょう!

1階に降りると、そこには冷気を放つ棚が!

どんな具材が置かれているのでしょうか?気になります。

白菜、レンコン、牛肉、もやし、キクラゲなど、日本でもなじみのある食材がありますね!日本食とは全く異なるジャンルなのに、食材に共通するものを見つけたとき、異なる文化に生きる人々に、僕は親近感を覚えます。

中華料理で定番のラム肉やパクチー。ほかには、乾燥させたものを山クラゲとも呼ぶ、貢菜(グォンツァイ)や、肉餡を魚の練り物で包んだ魚丸(ユーワン)など、町中華でもほとんど聞かないような具材まで、本当に多種多様の串や皿が並べられていました!

なんでもこの大部分を中国本土から輸入しているのだとか。日本では入手できない食材が多いそうです。向こうではポビュラーな存在でも、チャイニーズ中華に詳しくない人からすると、全く未知の代物なのかもしれません。先ほど挙げた貢葉や、(この日ちょうど切らしていた)黄花葉(ファンフヮツァイ、金針菜とも。)、川粉(チュワンフェン、春雨の親戚)は、日本人のお客さんでは食べる方は少ないとのことでした。

続いてセルフつけダレのコーナーです。なんと、22種類の調味料を自由に組み合わせられます!膨大な選択肢ですね…!メニューで見たあのおすすめ組み合わせ表が、ここにもありました。広東料理に用いられるオイスターソースや、韭花醤(ニラの花味噌)、台湾でバーベキューソースと呼ばれる沙茶醤、ジャージャー麵でおなじみの甜麵醤といったソース系。唐辛子粉や胡麻、刻みパクチー、ニンニクなどの香りづけ役もそろっています。

上の段には、なんとパイナップルや「うまい棒」が置いてありました。甘い果物はデザートとして理解できますが、もしかしたらうまい棒もデザートなんでしょうか…?

そういえば、先ほどの冷蔵棚の上段には、本場で見かける飲み物も販売していましたね!赤い缶の、すっきり甘いハーブ茶「王老吉」。白いペットボトルはフルーティなお茶「茶πシリーズ」。ほかにも甘い緑茶や紅茶…甘いお茶ばっかりなのも、本場らしいですね。僕はかつて甘いジャスミンティ「茉莉蜜茶」をよく飲んでいました!

さて、1階から食材とタレを持ってきました。鍋と言えばラム肉! 他にもウィンナーや白菜、ほうれん草、豆腐皮などを持ってきました。なるべく定番そうなのを選んでみました。それではいただきます!

まずは赤い方の牛油スープから。ぐつぐつと煮え立っていますね~!いい香りです。

ラム肉をはじめ、お肉にかなり合います!具材に包む油がなかなか冷めませんが、ただ単に辛いのではなく、味もしっかりしていますね。同じ体積でも、お肉より表面積の大きい野菜の方が、油とスープが絡んで辛くなってしまうので、僕はお肉が主役のスープかなと思います。

また、パッと見ただけでもクコの実やショウガ、花椒など、薬膳の素材が入っていることがわかります。なんだか体によさそう!

実は、こうした火鍋のような料理では、スープに使われる薬膳の組み合わせはお店ごとに少しずつ異なっています。大量に唐辛子を入れるお店もありますが、周黒鴨大夫人ではそれほど多くは使用せず、ほかの具材と同じくらいか、やや多い程度の印象です。ベースの味を感じられて美味しいですね。

しかし、食べ続けていると、やはり辛さと痺れが口の中で重なっていって、徐々に汗ばんできました。これがたまらないんですよ…!火傷しても食べ続けてしまいそうな、薬膳の香りが魅力です!

ウィンナーを茹でたらタコになりました。かわいいですね!

白い方の豚骨スープも試してみました。豚骨といえども、豚骨ラーメンのようにこってりとした味ではありません。じんわりダシの効いた、口当たりの優しいスープです!

赤い方のように、表面に油が浮いているということはなく、とてもさっぱりした風味ですが、こちらも薬膳の香り。辛さがない分、その存在感がダイレクトに伝わります。

大棗(ナツメ)を興味本位で齧ってみると、ドライフルーツのように甘くてインパクトがありました。シロップに漬けているのでしょうか? スープにとてもマッチしています。辛いもので味がわからなくなりそうなときに、とてもありがたい存在。真っ赤な牛油スープで疲れたらこの豚骨スープを飲みたいですね! お肉も野菜もおいしくいただきました。

実は、先ほど注文したのは麻辣燙だけではないのです! 鴨舌(アヒルのタン)と麻辣小龙虾(マーラーザリガニ)。

僕はこのふたつをひそかに楽しみに待っていました! どちらも普通ではお目にかかれない食材で、わくわくしますね。

鴨舌(ヤーシェ)はエイリアンみたいな見た目でこそありますが、骨以外の可食部は意外と多くて、その美味しさにびっくりです。かぶりつくと、八角のエキゾチックな香りにスパイシー醤油風味がよく合います。

骨を覆う肉の食感はほろほろしていて、とくに舌先の部分の柔らかさは格別です! トロッとした、よく煮込まれた角煮に似た舌ざわり。ほぼ歯を使わずに、こそげとって吸い取るようにして食べることができます。僕はあまり飲みませんが、ビールやハイボールが止まらなそうな絶妙な辛さ。珍味ですね~!

麻辣小龙虾(マーラーシャオロンシャ)は、入店前から気になっていたメニュー!

ザリガニを食べたことはありませんが、伊勢海老のような高級な風味がするのでしょうか? ザリガニに対して、用水路で捕まえて家の水槽で飼う、という印象が強い僕は、なかなか箸が動きませんでした。

深呼吸をして、パクリ。いざ食べると、カリっと殻をかみ砕く音につづいて、えびせんのような香りが鼻に抜けていきます! スナック菓子のごとく、一度食べだしたら止まらない魅力がありますね。

肉はそこまで多くはありませんが、ピリ辛で甘じょっぱい味つけが全体にしみ込んでいます。皮にも味があるので、皮ごと食べるのが正解でしょう。

気がつくと3つ連続で口に運んでいました。生臭さはありませんが、普段たべる車エビとも、伊勢海老とも異なる風味がしました。エビの匂いが苦手な方にはおすすめしませんが、結構おいしいです。これもおつまみに最適なメニューですね!

テーブルに並べられた料理をあらかた食べ終えると、デザートが運ばれてきました。

店員さんにうかがうと、サービスとのこと。冰粉(ビンフェン)でしょうか。酸梅湯のようなシロップが掛かったゼリーに、レーズンやナッツをまぶしてあります。串串香に鴨舌、麻辣小龙虾と、今回は辛いものばかり食べたので、甘酸っぱさがヒリヒリする舌に染みました。クールダウンにうれしいスイーツです! ごちそうさまでした!

この店では食べきれなかった料理は持ち帰ることも可能です。頼みすぎたときも安心ですね!

帰り際、階段の装飾にも創意工夫があるのを見つけました。一段ずつ中国語で励ましの言葉が書かれています。それにしても、壁掛けのカエルが可愛いですね!

会計は1階にあり、現金以外にもPayPayやクレジットカードが使えます。

店内には中国語圏のお客さんのみならず、ベトナムの方もいらっしゃいました。福建省福清出身の店長によると、普段は中国語を話す若いお客さんでにぎわうそう。たまに日本人のお客さんも来るとか。そして意外にも、彼らの多くはあまり注文に戸惑わないのだそう。

チャイニーズ中華に慣れた玄人が多いのかもしれませんね。日本人による口コミを見て、来店する方も多いようです。池袋でリピートされる存在。そんな5号店店長のおすすめは、やはりここの得意とする串串香! 確かに美味でしたね~! 中国本土から素材を輸入することで、本場の味に限りなく近づけているみたいです。

四川料理と中国各地の辛いものを提供する周黒鴨大夫人。

こだわり抜いた料理の数々によだれが止まりません。あなたはどれから食べたいですか?

店舗情報

周黒鴨大夫人5号店

豊島区西池袋1-22-4

周黒鴨大夫人8号店

豊島区西池袋1-42-11  

Writer
記事を書いてくれた人

林 正羽

プロフィール

【会長からひとこと】

林くん、初のレポートでしたが、ずいぶんいろいろ食べましたね。見た目は相当ジャンキーな鴨舌や小龍蝦(ザリガニ)でしたが、「一度食べだしたら止まらない魅力」があるとのこと。ぼくも同感です。串串香は自分の好きな具を選べるし、スープの辛さや味も選択肢があるので、いろいろ試してみたくなります。周黒鴨大夫人は、重慶出身の周富裕という人物が湖北省で1990年代に起業した店がもとになり、2000年代半ばから大きく発展した中国の人気外食チェーンです。周黒鴨大夫人だけでなく、中国の外食チェーンが続々と東京でオープンしています。今度また一緒に行きましょう。

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