私が生まれる前の中国にワクワクトリップ!上野「九年食班」でレトロ中華

私が生まれる前の中国にワクワクトリップ!上野「九年食班」でレトロ中華

こんにちは!中原美波です。 

ここ最近、「ギラギラ系」などカラフルで賑やかなネオンサインを飾るお店や「レトロチャイナ系」などまるでテーマパークのような、一風変わったコンセプトを持つようなガチ中華のお店がより一層増えてきました。

「レトロなガチ中華とは?」と思う方も少なくないのではないでしょうか。私もそんな 1 人だったのですが、今回初めてレトロガチ中華を体験したことで、その特徴や魅力がわかってきました。 

今回お邪魔したのは上野駅から徒歩 10 分ほどのところにある『九年食班烤五花 広小路店』さんです。以前の記事にもある通り、同じ上野に系列店があります。

こちらはお店の外観で、右下青い看板には“90 年代へようこそ(欢迎来到90年代)”と書かれています。歓迎の向こう側に待っている舞台は、まさに私たちがまだ生まれる前の時代の中国。全てが未知な世界観に引き込まれ、入店前からワクワクしてしまいます。

このお店は 3 号店目で、今年 4 月 14 日にオープンしたばかりです。中国式焼肉をメインに提供しています。どの店舗も共通の特徴として“1990 年代の中国”をテーマにしているという点です。 

日本では 1950 年代後半以降に高度経済成長期を迎え、少しずつ現代の生活に近づいていきました。一方中国は 2000 年代以降急激に経済発展したという背景があり、1990 年代というとまだ今ほど豊かな暮らしではありませんでした。こうしてセピアカラーで思い描かれるような、近年の流行りでいえば“昭和レトロ”とでも表現されるような時代が中国にとっての 1990 年代なのです。 

オーナーの奥様である馬さんにお話を伺ったところ、オーナーと馬さんがともに1990 年代生まれであることや、新型コロナウイルスによる影響がこのテーマの誕生のきっかけとなっているそうです。

コロナ禍になってからというもの、故郷である中国に帰れなくなってしまい、かつての生活環境が恋しくなったといいます。そこで、今では中国でもみられなくなってしまった自分たちの子供時代を再現した空間を用いて、ガチ中華のお店を始めることを決意したそうです。

お店を通して自分たちが懐かしむだけでなく、中国人や日本人など、幅広い方に当時の風景と本場の料理を提供したいとの思いもあったようです。

なおオーナーさんは中国の東北地方出身ということで、基本的に東北料理を中心にメニューを揃えています。『九年食班』とは、まさにオーナーさんが中国で過ごしていた時代を、風景からお料理まで丸ごと切り抜いたような空間の店なのです。 

続いて店内の様子やお料理について紹介します。

今回も私の友人が助っ人として参加してくれました。大学の同じゼミ生である谷井朱花さんと傳あおいさんです。2 人ともガチ中華初挑戦です。 

店内はこのような様子。様々な装飾品とそれが演出する賑やかさがとても素敵で、入店してもワクワクが止まりません。そしてそれらの雰囲気、セピア調のカラーはなんだか日本でいう“レトロ”と少し近いものを感じます。 

お料理も気になるところですが、まずは店内の魅力をご紹介します。お店の紹介には先ほどご紹介した馬さん、そして店長の李珏锐さんがご協力下さいました。

店長の李さんは雲南省出身の方で、高校生の頃から日本に在住しているそうです。なんと 20 代という若さで店長を務められています。日本語も堪能で様々な質問に日本語で丁寧に答えて下さいました。 

ご覧になると分かる通り、店内の壁や天井には中国語で書かれた様々な張り紙や看板が、そしてテーブルや椅子は高さが少し低めで、まるで街角の屋台のようです。

そして店内を見渡すと味のある装飾がたくさん! まず壁には 90 年代の映画ポスターや中国で人気の歌手、当時大流行したドラマのシーンの写真がずらり。

天井を彩る中国語の看板の数々は、かつてよく使われていた標語のパロディだったりするそうです。これらは中国のドラマセットを扱うようなメーカーさんに特注したのだとか。音楽は懐メロを流すなど、店内は“レトロ”を演出するためのこだわりで溢れています。

魅力ある装飾はまだまだたくさんあります。写真の左端にはかつて使われていた小学校の教科書、隣にはゲームマシンも。店長の李さんもよく小さい頃遊んでいたそうです。

入り口を入って右側にはかつてのタバコの空き箱がずらり。今では販売されていないものがほとんどだそうですが、色鮮やかで素敵なパッケージは思わず欲しくなってしまいます。可愛いらしいエプロンも入り口付近に吊るされています。中国語や紅色を用いた中国らしさ溢れるデザインに惹かれ友人 3 人で試着し写真を撮ってしまいました(笑)。 

こちらのお店は 2 階と 3 階も席があり、まだまだ紹介したいことはたくさんありますが、ひとまずここで料理の紹介に移ります。 

注文は、各客席に置いてあるタッチパネルでやります。

メイン料理である中国式焼肉用のお肉やお野菜、タレなどのオプションを中心にその他一品料理などのおかずも豊富です。店長の李さんにおすすめを聞き、1 番人気のメニューの『牛とパイナップル』や、オーナーの出身地である東北地方ならではの料理を中心にオーダーしました。 

ちなみに取り皿やコップを含め食器には店名とイラストが入っており、これまたレトロを感じさせるとても可愛らしいデザインです。 

最初に紹介するのは前菜の『6 種類和え』。きゅうり、キクラゲ、ピーナッツ、ピータン、パクチー、エビなど中国料理らしい食材がゴロゴロ詰まった冷菜です。

潰し切りのきゅうりのシャキシャキ感やキクラゲやピータンなどのコリコリ感など、それぞれの食材の食感が活きていてとても美味しいです。ほんの少しヒリヒリする辛みはありますが、冷たくてさっぱりしており、まさに夏に食べたくなる一品です。

こちらは『鉄板羊肉』

こちらはガチ中華料理ではメジャーになりつつあります。焼き目でカリカリした食感と羊肉ならではのさっぱりとした脂身が最高でした。あまり辛すぎない甘辛いスパイスとゴマの香ばしさもマッチしています。ガチ中華初挑戦で羊肉にあまりなじみのない友人 2 人も気に入って食べていました。 

こちらは『自家製蒸し餃子(ラムトマト)』です。

日本では珍しいですが、中国では餃子にトマト入れることも少なくないんだとか。これが意外にも合います! 少し粗めでジューシーなお肉と果汁溢れるトマトの甘みはバランスが良く、普段食べる餃子よりさっぱりした味わいでいくらでも食べられてしまいます。 

先ほどの鉄板羊肉と関連して、冬は寒さが厳しくなる中国東北地方では身体を温める食材として古くから羊肉が多く食べられる特徴があるようです。まだ羊肉に食べ馴染みのない方も、ぜひ東北料理のお店で羊肉に挑戦してみてはいかがでしょうか。 

こちらも東北地方ならではのお料理『アサリ炒め』

炒め料理の中でもダントツで人気がある中国料理だそうです。ガチ中華のお店でこういったアサリの炒め物をよく見かけていて、私も以前から食べてみたいと思っていたので念願でした。

フライパンのまま運ばれ熱々の状態で頂いてみると、アサリから出る海鮮ならではの旨みがギュッと詰まって沁みる美味しさでした!

しかし辛みはかなり強く口が痺れます。お店のメニューの中でも辛い方だそうで、時間が経ってもしばらく口がビリビリ。注文した『冬瓜茶』(みつ豆の汁のような、すっきりした甘みのお茶です)で緩和しました(笑)。しかし魚介やお野菜が具沢山な点、痺れる辛さはまさにガチ中華ならではの魅力です。

そしていよいよメイン料理の中国式焼肉です。今回はお肉に『リブ(スライス)』『牛とパイナップル』を、お野菜に『白菜酢漬けの素セット』『キノコミックス』を注文しました。 

テーブルに炭火と鉄板がセットされたあと、注文した焼肉用プレートが運ばれてきます。 

写真の左側手前、1 番奥のプレートがセットで白菜の酢漬け、そしてガーリック、玉ねぎ、魚のすり身となっています。そして間にお肉のリブスライスがあります。

なんといっても写真右側の『牛とパイナップル』のインパクトには驚きです! パイナップルを丸ごとくり抜いた中に、カットされたパイナップルの果肉と牛肉がゴロゴロ入っています。 

2 回に分けて焼くということで、まず『白菜酢漬けの素セット』、『リブ(スライス)』を店長の李さんが座席で焼いて下さいました。

まず白菜の酢漬けを鉄板のくぼみに敷き詰め、中心にお肉や玉ねぎをのせるようです。網ではなく鉄板を使い、お肉と野菜の配置がはっきり分かれている点などが微妙に日本の焼肉とは違いますね。 

出来上がりはこのような感じです。焼肉特有のいい香りが広がります!

お味はというと、スライスのリブは肉厚で歯応えがありながらも、噛めば噛むほど甘みのある脂身がジュワッと溢れてとても美味しいです。お肉は日本の焼き肉と同じ感覚です。しかし、周りに敷き詰めた白菜の酢漬けが特徴的! 

現地では発酵白菜を、煮る、炒める、焼くと多様な食べ方をするそうで、地元の人も親しみのある料理のようです。食感は切り干し大根のようで、程よい酸味と塩味があるさっぱりとしたお味です。ジューシーなお肉によく合い、お漬物が苦手な人でも箸が進んでしまいそうな美味しさでした。 

「中国式焼肉」のポイントはこれらの調味料にもあるのではないかと感じました。これらは焼いた具材をつけるもので、左下が『秘密ソース』、右下が『自家製胡麻ソース』、そして上のものが『自家製辛味調味料』です。焼肉に何かもう少しパンチを付け足したい人にお勧めです。

『秘密ソース』は少しの酸味と辛味を感じるオイルのような調味料で具材によくからみます。『自家製胡麻ソース』はドロっとした濃厚な胡麻ダレで味変になります! 日本人にとっては馴染みがある味で好きな人も多そうです。

私の 1 番のお気に入りはスパイス類を組み合わせた『自家製辛み調味料』。羊肉串にかけられているものと同じ味の唐辛子ベースの辛みのあるスパイス、独特な苦味と爽やかさのあるクミン、そしてほのかに甘味のあるソフトふりかけのような食べやすさのあるスパイスの組み合わせです。

中国人はこれらを混ぜて具材につけて食べるそうなので真似して頂いてみると、辛味や苦味や甘味がうまく融合して、焼肉が一味も二味も美味しく変化しました!

谷井さんも傳さんも気に入った様子でした。日本では甘めのタレやレモン汁、塩などをつけて食べることが多いため、このようにスパイスを組み合わせて食べる方法は新鮮でハマってしまいます。ぜひ自宅でも再現したい美味しさです。

続いて 2 回目の焼肉は、インパクト大の『牛とパイナップル』をメインにした焼肉です。なんと中国ではパイナップルにお肉が入ったこのスタイルも比較的メジャーな食べ方だそうです。果肉もお肉も一緒に加熱して頂きます。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、2回目の鉄板はなんと中華鍋を切り取ったもの。斬新です。1 回目は各具材を火が通るまでじっくり待つ“焼き”のスタイルでしたが、2 回目はお肉もお野菜も一緒に合わせて火を通す“炒め”のスタイルだそうです。

炭火で全体をじっくり炒めてからいよいよ頂きます。なんとパイナップルとお肉、大正解の組み合わせです。

パイナップルと一緒に加熱したためかお肉はとても柔らかく、ジューシーで甘味を感じます。パイナップルも甘みを増し、焼き肉の合間にお口をさっぱりさせてくれる役割を担ってくれます。今まで酢豚やサラダなどでパイナップルを食事と一緒に食べたことはありましたがこの食べ方は初めてでした。しかしこれが意外にも最高な組み合わせでクセになってしまいます。 

なお『白菜酢漬けのセット』にはレタスが付いてくるため、写真のようにレタスで具材を包んで頂くこともできます。

同じくセットには韓国料理に近い辛味と甘酸っぱさのあるソースが付いてくるので、それをつけて頂くとまさにサムギョプサル風です。そのまま食べても、調味料と食べても、サムギョプサル風でもよし。焼肉でここまで様々な楽しみ方ができる点も魅力を感じました。

なお焼肉を始める前にこのようなビニールのエプロンが配られます。こちらは中国の小学生が付けるスカーフをモチーフにしたデザインのようです。なんだか面白いですね、ということで、4 人で写真を撮りました(笑)。

さて、メイン料理のご紹介は以上ですが、私たちはよく食べるので(笑)、焼肉以外のメニューにも気になったものを追加オーダーしました。

左は『とうもろこし饅頭』。中国北部で生産が盛んなとうもろこしを使った饅頭です。運ばれてくると蒸籠で蒸した良い香りがふわっと広がります。

中国の饅頭ということで中に具材などは入っていませんが、とうもろこしのほのかな甘みを感じるほか、生地は密度が高くもっちりしておりそのまま食べても、他のお料理と食べても美味しく頂けます。

右は『自家製東北冷麺』です。

ところで「冷麺」と聞いたら韓国をイメージする人も多いのではないでしょうか。実は中国東北地方は一般に遼寧省、吉林省、黒龍江省を指し、それらは朝鮮半島に近いことや朝鮮出身の人たちが暮らしていることから、実際に韓国と似たお料理が多いのだとか。発酵白菜やサムギョプサル風の焼肉、そしてこちらの冷麺など、お店のメニューの中にも韓国料理としても馴染みあるお料理が数々見受けられます。

そしてこちらの冷麺もやはり韓国料理として馴染みのある冷麺とかなり近いお味です。ひんやりとしたリンゴ酢のような甘酸っぱい汁にこんにゃくのようにつるつるもちもちした細麺は〆にもぴったりです。具材はたくあんやキムチが入って韓国風でもありながら、ピーナッツがふんだんに入っている点などは中国らしさを感じました。これからの暑い夏にますます食べたくなりそうな一品です。 

さて、ようやくお腹いっぱいになったところで 2、3 階も見てみることに。そしてなんと、そこに至る部分にまで 90 年代をモチーフにした様々な装飾が! 

1 階から 2 階への階段には今でも使えるという白黒テレビがずらり。真ん中には目を引く大きなネオンサインが。360 度お店の世界観に包まれ、まさにそこは異世界です。 

2 階から 3 階への階段にもこのような昔懐かしいようなポスターや看板があります。

日本でも馴染みのあるアニメの張り紙もあり、眺めるだけでもかなり楽しめます。 

また、3 階入り口付近には、これまた時代を感じさせるパッケージのカセットがびっしりと並べられており見どころです。 

3 階はこちら。レコードやカセット、貼り紙などレトロな装飾が見尽くすこともできないほどたくさんありますが、大きな窓ガラスがあり開放的な空間となっています。3 階席はスクリーンやカラオケの機械を完備しており、宴会等で貸切り利用もできるそうです。 

このように、いずれのフロア、その移動経路も含め、店内すべてが楽しい仕掛けで溢れていました。 

ではガチ中華初挑戦の友人 2 人は、今回どのような印象を受けたのか、感想を聞かせてくれました。 

谷井朱花さん

私にとってガチ中華はまだ馴染みが無く、新しい味覚に出会えることを楽しみにお店を訪れました。まず入店した途端、レトロな内装に魅了され、見たことのない中華料理のメニューの数々に心が躍りました。

このお店の特徴はなんといっても 90 年代レトロで、国や文化は違うものの、白黒テレビや放映されていたアニメの広告、色褪せた色彩の看板などの内装から、昭和レトロと似通い、どこか懐かしさ感じる体験を楽しむことができました。

直接スパイスをかけて食べることも、ピータンや黒い麺の冷麺、中国式焼肉も、全てはじめての経験でしたが、私の好奇心を刺激するものばかりで、とても美味しかったです!

お気に入りのメニューは「牛とパイナップル」で、漬け込まれたお肉がマイルドな味で食べやすく、丸ごと1個のパイナップルに入った見た目が印象に残っています。全体的に辛味の強い料理は少なく、ガチ中華初心者さんにも訪れやすいお店だと思いました。 

傳あおいさん

これまで中華料理と聞いたら餃子や麻婆豆腐、点心といったものしか思い浮かびませんでしたが、今回初めてガチ中華のお店に訪問して、その料理の種類の豊富さに驚きました。羊肉やパクチーなど風味が強い食材も、香辛料と合わさってクセがなく、どれも美味しくいただけました。

なかでも、私はとうもろこし饅頭の素朴な甘さとどこか懐かしさを感じる味がとても気に入りました。辛めな味付けの料理の中、箸休め感覚でついつい手が伸びてしまいました!

そして何といっても店内がとても可愛かったです!! レトロな看板やアイテムが天井や壁に溢れていて、シャッターを切る手が止まりませんでした。レトロな雰囲気が大好きな私は終始大興奮でした。訪れる際はぜひ、スマホの充電と容量に余裕を持っていくことをお勧めします! 

以上の通りガチ中華に馴染みのない 2 人も大絶賛でした。谷井さんが言っていたように「激辛料理が少なかったこと」や、傳さんが言っていたように「初めてでもどこか懐かしさを感じさせる料理」など、今回頂いた料理はどれも親しみを感じる美味しさでした。

何より店内はどこを切り取っても写真映えする空間で、その当時を知らない私たちでも気分高まる中で食事を楽しめます。

実際はこのお店の客層は 8 割が中国人の方だそうですが、ハードルは高くありませんので、今後は日本人の方にもより気軽に訪れてもらいたいです。 

あらためて中国料理の奥深さや多様性を感じ、未知なるガチ 中華料理への好奇心がますます揺さぶられました。それと相まって、オーナーさんのこだわりと故郷への愛着を感じる店内空間に包まれ、本当に中国の街へタイムスリップし ているような気分になり、あっという間にこのお店がお気に入りになってしまいました。 

このような“レトロ”なガチ中華の魅力とは「誰もが五感でガチ中華を楽しめる」という点にあるではないかと考えました。 

色褪せた広告、カセットテープ、今では使われない機器やおもちゃなど、これから豊かになっていく暮らしや時代に対して人々が抱いたであろう希望を感じさせる空間は、近年日本で流行している“レトロ”ともどこか共通するものがあります。

そのため 90 年代も、そして中国現地の様子も全く知らない私たちすら懐かしさを感じました。したがって、中国人の方はもちろん、実際に“昭和レトロ”などに懐かしさを覚える世代の日本人の方も、そうではない若者も、誰もがその空間を楽しめることに魅力があります。 

皆さんも実際にお店に足を運び、“レトロ”なガチ中華ならではの魅力を是非体感してみて下さい! 

そしてお忙しいところ取材にご協力下さった店長の李珏锐さん、オーナーの奥様の馬さん、ありがとうございました! 

店長の李珏锐さん

(中原 美波)

店舗情報

九年食班 烤五花 広小路店

台東区上野 2 丁目 1−10 高木ビル 

03-6679-5085

Writer
記事を書いてくれた人

中原 美波

プロフィール

代表からひとこと

みなさんが店内の写真を撮っている姿が楽しそうでした。料理もボリューム満点だし、発酵白菜と一緒に焼肉にして食べるのは新鮮だったと思います。

ところで、この店のようなレトロな内装を施したレストランのことを、中国では「懐旧餐庁」というそうです。まさにレトロレストランの意味ですね。

教えてくれたのは、上海在住の萩原 晶子さんです。

「懐旧餐庁」は中原さんが説明してくれたように、1990年代の中国を懐かしく思う人たちが始めたレストランのスタイルで、上海などでは5年くらい前までたくさんあったそうです。最近は、個店ではなく、横浜ラーメン博物館のようなビル内にレトロな店がたくさん並ぶフードコートスタイルの施設がたくさん誕生していて、「城市集市」と呼ぶそうです。

それにしても、レトロというのは、その時代にまだ生まれていない中原さんたちの世代にとっても面白いものなのですね。また行きましょう。

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