昨年6月に刊行したガチ中華の案内書「攻略!東京ディープチャイナ~海外旅行に行かなくても食べられる本場の中華全154品」(産学社)の新版(改訂版)のAmazon予約が始まりました。
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新版 攻略! 東京ディープチャイナ 海外旅行に行かなくても食べられる本場の中華全154品
中村正人、碓井正人 (著)
東京ディープチャイナ研究会 (編集)
定価 1,430円 (税込)
2021年に刊行された旧版によって、中国語圏の人たちが調理する現地仕込みの本格的な中華が知られるようになった。
この1年でお店の入れ替わりや増加が目立つようになり、新版では新しいお店やメインエリアのマップを一新して紹介する!
旧版の刊行から1年、「ガチ中華」(ディープチャイナ)を取り巻く状況は変わりました。
昨年3月下旬に本サイトを立ち上げ、研究会のメンバーと一緒に都内のディープ中華の発掘を始めたところ、昨冬頃からいくつかのメディアで取り上げられるようになり、これまで日本で一般的だった中華料理とは別物の、新しい中華の一ジャンルとして知られるようになりました。
新版の内容ですが、基本的に「都内で食べられるガチ中華の料理案内本」なので、料理に関しては一部を除き、それほど大きな変更はなく、掲載店舗の刷新(閉店との新規店のさしかえなど)が主なものです。
その意味では、旧版をお買い上げの方にさらなる購入をお願いするのは心苦しいところもありますが、巻末の「ガチ中華」エリアMAPは、ガチ中華ウォッチャーとして知られる阿生さんや「80C」の小杉勉さんにもご協力いただきながら、この1カ月間何度も都内各地を歩き、確認してつくりました。
こうして見えてきたのは、この1年で地図掲載5エリアだけでも、約70店以上新しい店が増えていたことです。特に西池袋や高田馬場では各20店ほど、また上野も相当増えていて、その事実には驚きを禁じ得ませんでした。
コロナ禍にもかかわらず、これだけ増えた理由については、以下のコラムで以前考察していますが、結果的に、コロナ禍がガチ中華の出店を加速させたのは確かのようです。
しかも、この1年でニューオープンしたのは、それまで以上に斬新で、中国や台湾、香港などの食のトレンドをそのまま持ち込んだような店が多かったことです。それらの店については、これまで本サイトで紹介してきましたし、これからもレポートする予定です。
いずれにせよ、本書は2022年6月現在のガチ中華の実態報告といえます。
同書が書店に並ぶのは、今月27日頃になります。
なお今年5月に刊行した「地球の歩き方 世界の中華料理図鑑」(学研)も、よろしければお手に取ってご覧になってください。同書は、東京限定のガチ中華案内本としての「東京ディープチャイナ」の発展形ともいえる内容で、中国由来の料理が世界各地に伝播され、現地化された「ご当地中華」についても広く紹介しています。世界各地の「ご当地中華」もまた、東京で体験できることを付け加えておきたいと思います。
(東京ディープチャイナ研究会)