中華の蒸し料理といえば、ふわふわアツアツの肉まんやセイロで出てくる点心がすぐに思い浮かびますよね。
蒸し料理は、素材本来の味と栄養を最大限に引き出す魔法のような調理法です。立ち上る湯気とともに、食材の旨みが凝縮され、驚くほど豊かな風味が広がります。野菜の甘みが際立ち、お肉はしっとりジューシーに。そして、魚介類は驚くほどふっくらと仕上がります。
ガチ中華の世界でも蒸し料理専門店がいくつかあります。代々木上原にある味坊の梁宝璋さんの店「蒸籠味坊」は有名です。
ムーさんが池袋で始めた蒸気石鍋や蒸気海鮮もそう。これは強力な蒸気マシーンを使って豊富な海鮮や肉、野菜を蒸し上げる豪勢な料理です。
東京ディープチャイナのライターのみなさんが書いてくれるウエブ記事やコミュニティの皆さんが投稿してくれるSNSでも、「肉まん」や「点心」で検索すると、驚くほど多くの店がレポートされ、情報共有されています。
最近では、蒸し料理のレシピ本も多数発行されていて、ちょっとしたブームといえそうです。これらはamazonで「蒸し料理レシピ本」と検索したら、ずらりと出てきた本の数々です。

「SNSからブームに火がつき、テレビでたびたび特集されるなど、いま大注目の『せいろ蒸し』。2024年の秋冬には大手の雑貨セレクトショップやECサイトから続々とお手頃価格のせいろが登場し、発売されるやいなや品切れになるなど、話題になっています」
(18万部を突破したという、りよ子さん著の「すべてを蒸したい せいろレシピ」(Gakken; New版)のプロモーション情報より)
そんな折、ある中国の調理器メーカーの方と知り合いました。BUYDEEM(バイディーム)というメーカーで、上質で多機能かつスタイリッシュな製品を提供するブランドです。
BUYDEEMは、日本で最初に販売した製品は薬膳ポットです。昨年9月、約5年ぶりに新製品「マルチファンクション電気スチーマー」を発売。アジア市場はもちろん、米国でも高い人気を誇っています。
BUYDEEM 「マルチファンクション電気スチーマー」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFVT6H8Z
同社の販売担当張さんは「この蒸し器を使って、多くの日本の方に蒸し料理を楽しんでもらいたい」と話します。
こうした経緯で3月1日に行われたのが、BUYDEEMの電気スチーマーを使って、誰でも簡単においしい蒸し料理が作れる、
「【限定8名様】【参加者プレゼントあり】<BUYDEEM(バイディーム)の電気スチーマーで作る美味しいお料理体験会」でした。

この体験会を企画したのは、東京ディープチャイナ副代表の多賀井隆之さん率いるTDC事務局チームでした。多賀井さんは言います。
「最近、蒸し料理が注目されていますね。その背景には、油を使わなくても良く、栄養も逃がしにくい調理法として見直されていることがあります。
また、フランス料理など他の料理文化にも影響を与えていて多くのトップシェフが中国料理の蒸し調理法からインスピレーションを得て進化させているようです。
中国の一般家庭では、実は電子レンジよりも電気スチーマーが主流だそうです。夕飯に電気スチーマーで野菜やマントウを入れて蒸してたべたり、スープを煮たりおかずを温めるのに重宝されています。
また、煮込み料理にもぴったりなのが電気スチーマー。柔らかジューシーな煮込みスペアリブなんかもおすすめです。
今回、BUYDEEMが日本で子会社を設立し、日本市場に本格参入されるという情報を得たので、東京ディープチャイナとして応援したいと思います」
こうして3月1日に新橋のキッチン&イベントスペース「CYBERSPACE」で開催された体験会に、8名のモニターのみなさんが参加してくれました。
その模様を、オブザーバーとして参加してくれた和田茜さんがレポートしてくれました。実は和田さんは張さんと同郷、蘇州出身です。
電気スチーマーで楽しくお料理を
蒸し料理といわれると、多くの人は丸型のセイロを思い浮かべるだろう。最近の中国の動画を見ていると、電気スチーマーでいろんな料理をつくるシーンを見かけます。
私も知らず知らずのうちに電気スチーマーに興味を持つようになり、実際に調理してみたくなりました。そんなとき、中国のBUYDEEM(バイディーム、中国名:北鼎)の電気スチーマー体験会があると聞き、参加してきました。
BUYDEEMは、人気のあるキッチン家電用品ブランドで、「一日三食、四季の人生」、健康的でおいしい料理を簡単に作ることをコンセプトにしています。BUYDEEMの電気スチーマーは、「時短」「省エネ」「お手入れ簡単」「コンパクト」「使いやすさ」などの特徴により、多くの消費者から支持されているそうです。
東京ディープチャイナのSNSでの呼びかけで参加してくださったモニター8名が全員揃ったところで、最初に張さんからBUYDEEMの電気スチーマーに関する紹介がありました。
この製品の特徴を次のようなものだそうです。
- 2分ほどで蒸気が発生し、時短調理が可能!
- 省エネ設計で電気代を節約
- 大容量タンクで約3時間連続使用でき、長時間調理も安心
- 水量・温度センサー付きで空焚きを防止し、安全性も問題なし
- 分解可能&食洗機対応でお手入れも簡単!
今回5つの料理が準備されていました。
鶏肉の五目ガランティーヌ
日本の食材「はんぺん」と「五目豆」を鶏もも肉でくるっと巻いて、蒸し器で作るフレンチ風ガランティーヌは、 和と洋が融合したユニークでおしゃれな一品です。柔らかくジューシーな仕上がりで、前菜として楽しめます。
韓国風蒸し豚
豚肉をじっくり蒸して柔らかく仕上げ、さまざまな具材や調味料と一緒に野菜で包んで食べる料理です。テーブルに蒸し器を用意し、でき立ての温かい豚肉をその場で取り分けて、大人数で楽しめる一品です。

アクアパッツァ
魚介類をトマトやオリーブオイル、白ワインなどで味付けし、蒸して作ります。魚介の風味がギュッと凝縮され、おもてなしにも便利!

バターチキンカレー+蒸しご飯

蒸しプリン
メインの料理を作り始める前に、張さんが用意した冷凍肉まんの試食させてもらいました。
スチーマーで加熱した肉まんは、作り立て、蒸し立てのように、ホッカホカふわふわで、とても冷凍とは思えないほどの食感に驚きました。
また、前菜として前日から用意されていたという鶏肉のガランティーヌも柔らかくてジューシーな仕上がり。自宅で作れたら、家族の笑顔が見えてくる一品になるのは間違いないでしょう。

さて、ここからが本番です。
韓国風蒸し豚
前日の晩に塩もみしておいた豚ロースとレンコンを交互にスチーマーの中央に並べ、外側にズッキーニを各一列、のせていきます。

そして、スイッチオン。しばらくしてから、どんな料理になるのかと、ガラスの蓋から覗いてみると、すでに肉の色が変わり、レンコンもしんなりとして、そうこうするうちに、タイマーが鳴りました。蓋を開けると、一気に湯気が吹き上がり、おいしそうな香りに包まれました。

早速、蒸し豚をサンチュに包み、コチュジャンを付けての一口。

たっぷりの脂身が全然脂っこくなく、高級肉のような甘みがあって、また一口ほしくなる。レンコンはホクホク、ズッキーニも柔らかくなり、お肉から出た油を一部吸ったせいか、とてもおいしかったです。
相当高級な肉を使ったのかなと思って、張さんに確認してみたところ、普通にスーパーで買った肉だそうです。これは財布にも優しいですね! 急速15分で出来る料理なので、スチーマーを食卓にそのまま置いて、家族皆で囲んで、楽しくいただく光景を想像してしまいます。
温野菜と白身魚のアクアパッツァ
私はアクアパッツァが好きで、よくフライパンで作るのですが、作るのも、あと片付けも結構面倒です。その点、電気スチーマーで蒸すという発想は斬新だと思います。
魚や野菜などを食べやすい大きさに切り、出来上がりをイメージしながらトレーに盛り付け、白ワイン、白だし、オリーブオイルと塩コショ ウをかけ、3、40分で蒸すとトレーのままで食卓へ運ぶだけです。
あんまり楽すぎて、こんなやり方があったのかと驚かされます。さすがイタリアンが得意な料理家のHirochiさんが考えたレシピですね。

※Hirochiさんは、元シェフでBUYDEEMの電気スチーマーのレシピを考案してくれた方です。

私なら、蒸す間にサラダでも作って、スパゲッティを茹で、アクアパッツァの汁をスパゲッティと混ぜてみようかしら。きっと満足のいくディナーになると思います。
無水バターチキンカレーとご飯
角切りした鶏の胸肉と粗くみじん切りした玉ねぎをカットトマト缶、ヨーグルトなどレシピ通りの調味料でよく混ぜ、シチューポットにセット。スチーマー(低温)約1時間20分でじっくり蒸し、仕上げにバターを入れ、よく混ぜてからいただきます。

完全に”ほったらかし”で作れるカレーで、バターを入れると、味がまろやかになり、香りもいいです。こんなに楽においしいカレーが作れて、感激です。
カレーにはご飯も絶対欲しくなります。この電気スチーマーは、なんとご飯を蒸していただくこともできるのです。

出来上がりのご飯がつやつやで、そのままでもお茶碗一杯はぺろりと食べてしまいそう。
最後に、もう一つのおまけがありました。それは市販の冷凍餃子です。
最近の冷凍餃子は油引かずに焼けるのがポピュラーになりましたが、これを電気スチーマーで蒸すと、たくさんの油が染み出てきたので、実は皮にどれほど油が練り込まれているか一目瞭然でした。蒸した餃子の皮がもちもちで、何もつけずにでも十分美味しかったです。

今回の献立の中で、実は私にとって一番印象深いのはご飯でした。
私が中学生時代を過ごした中国の学校では寮生活でした。学校の広い食堂で、同じクラスまた同じ部屋の子たちが8人で四角いテーブルを囲んで食事します。
食堂で作ってくれるおかずは全員同じなのですが、ごはんの量はバラバラ。というのも、ご飯は授業開始前に、各自がアルミ弁当箱に食べたい量の米と水を入れ、食堂の巨大蒸籠に入れて蒸すのです。
その時のご飯が、今回の電気スチーマーで蒸したご飯と同じ味でした。蒸気で水分を補いながらの加熱法だと、ごはん一粒一粒がふっくらとおいしく仕上がります。
記憶の奥にしまわれていた懐かしい味が蘇ってきました。
今回の体験会では、私自身はBUYDEEM電気スチーマーを体験していないのですが、みなさんの実演を見て、感じたことがいくつかありました。
まずはスチーマーの見た目。色は高級感のあるパステル系で、形は丸型ではなく、狭いキッチンでも置けるよう長方形にしてあります。お手入れは、各パーツが食洗器で洗えるのもポイントです。
使い方も簡単で、ボタンひとつで調理を始められるのもいいです。セットを済ませれば、ほったらかし出来るのも魅力です。
そして、何より蒸し料理は油を使用せず、栄養をなるべく逃がさないヘルシー志向なところです。
中国では蒸し料理というのは“調理法のひとつ”にすぎません。面白いことに、先日、来日していた私の父(もう90歳になります)が我が家に蒸し器がないのを見て、お箸2本を使って、深い鍋を簡易の蒸し器に変身させ、立派な蒸し鯛を作ってくれたんです。まさに魔法のようでした。
日本では「蒸し料理」というと、まず茶碗蒸しやシュウマイといった“ちょっと特別な料理”を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。蒸す=セイロを買わなければ、そう思い込んでしまう人も少なくないようです。
ちゃんとした道具が揃っていないと、という気持ち、よくわかります。でも実は、もっと気軽に、日常的に「蒸す」という方法を取り入れることができるんです。
電気スチーマーは本当に便利です。素材を入れて、ボタンを押すだけ。火を使わず、ほったらかしで調理ができる。たとえば、朝に野菜や魚をセットしておけば、シャワーを浴びている間に一品完成。夏場の台所で火を使わずに済むのも、大きな魅力です。
中国では、油をあまり使わず、素材の味を引き出す「蒸す」という調理法が好まれてきました。ヘルシーで、消化にもよく、年配の方から子どもまで安心して食べられる。そのため、スチーマーはどの世代にも重宝されています。
今回の体験会に参加して、私も「電気スチーマー欲しいな」と思いました。これから「蒸す」調理法がもっと身近になっていくといいですね。
(和田茜)
和田さんの子供の頃の蒸しご飯の話もそうですが、来日していたお父さんの簡単蒸し器で蒸し鯛を作ってくれたエピソード、素敵でしたね。中国では蒸し料理が日常に溶け込んでいることがよくわかりました。
最後に、今回のモニターのみなさんの声を聞きたいと思います。すでに東京ディープチャイナのSNSに詳しく投稿してくださったのが、戸塚豪さんでした。とても読みごたえがあって、内容の濃いレポートでした。さすがです。
戸塚豪さんの投稿レポートhttps://www.facebook.com/groups/tokyodeepchinasociety/permalink/1063103772243335/

さて、東京ディープチャイナ事務局では、今回の体験会に参加してくださったモニターのみなさんに以下のようなアンケートを実施しています。その結果を集計・整理して、みなさんのコメントを中心にお伝えしたいと思います。
- BUYDEEM(バイディーム)電気スチーマーを使用したお料理の味はいかがでしたか?
- 製品自体の使い勝手について、どのような印象を持たれましたか?
- 電気スチーマーでどのような料理を作ってみたいと思いましたか?
- 今回の体験を踏まえて、BUYDEEM(バイディーム)電気スチーマーを購入したいと思いましたか?
- 購入を検討する場合、どの価格帯なら購入したいと思いますか?
- 今回の体験会イベントの感想はいかがですか?
イベント前:参加者の製品への期待について
健康志向・ヘルシー調理
「食生活をさらに健康的にしたい」「ヘルシー&ジューシーなお料理が作りたい」「低糖質で健康的な料理のバリエーションを広げたい」など、蒸し調理による健康面への期待が非常に高い。
手軽さ・時短・簡単さ
「片付けが簡単なこと」「簡単にお手入れできること」「電気の方が管理が楽そう」「より手軽に蒸し料理を日常的に作りたい」など、忙しい日常でも無理なく使える利便性を重視。
レパートリー拡大・料理の幅
「魚料理に挑戦したい」「点心のバリエーションを増やしたい」「素材そのものの味を引き出すレシピを充実させたい」など、これまで挑戦しにくかった料理へのチャレンジや、蒸し調理の新しい可能性への期待も目立つ。
お手入れ・後片付けの簡便さ
「洗いやすさ」「後片付けがどうか気になる」など、日常使いのハードルを下げる要素として、清掃性も重視されている。
使い勝手・安全性
「温度管理」「操作が簡単」「安全に使えるか」など、家電としての基本性能や安心感も期待されている。
イベント後:満足度と実際の体験評価
イベント後のアンケートでは、期待に対する満足度が非常に高いことが明らかになっています。
味・仕上がり
「非常に美味しかった」「美味しかった」と全員が高評価。
素材の味を活かした仕上がり、ヘルシーさ、ジューシーさが実感された。
使い勝手
「とても使いやすそう」「使いやすそう」との回答が大半。
操作やお手入れが簡単、タイマーや時間表示、蒸気の効率、手入れのしやすさなど、期待していた“手軽さ”が実感された。
魅力的な機能
「素材の味を逃さず、蒸気を効率よく保つ」「操作やお手入れが簡単」「操作がシンプル」「蓋がガラスで中が見える」「タイマー・時間表示」「横から給水できる」「高温・低温の切替」「ほったらかし調理」など、多様な機能が高評価。
特に“ほったらかし調理”“手入れのしやすさ”“複数同時調理”が、日常使いの大きな魅力として認識された。
購入意欲・価格感
「是非購入したい」「購入を検討したい」が大多数。価格帯は「1万円~2万円未満」「2万円~3万円未満」が妥当と感じている人が多い。
一部「どちらとも言えない」回答もあるが、全体としては購入前向き
※集計結果
イベント前アンケート(期待度)
- 健康志向・ヘルシー調理:85%
- 手軽さ・時短・簡単さ:75%
- レパートリー拡大・料理の幅:65%
- お手入れ・後片付けの簡便さ:60%
- 使い勝手・安全性:55%
イベント後アンケート(満足度)
- 味・仕上がり:90%
- 使い勝手:85%
- 魅力的な機能:80%
- 購入意欲・価格感:70%
集計から読みとれるポイントは以下のとおりです。
- 参加者は「健康」「手軽さ」「レパートリー拡大」などに高い期待を持ってイベントに参加しました。
- イベント後は「味・仕上がり」「使い勝手」など、期待を上回る満足度が得られています。
- 特に「味・仕上がり」「使い勝手」は90%・85%と非常に高評価です。
- 「購入意欲・価格感」も70%と高く、イベントを通じてBUYDEEM製品への関心が高まったことが分かります。
東京ディープチャイナでは、今回初めてこのようなイベントを実施したのですが、アンケート集計によると、イベントの前後において、期待と満足度の両面からBUYDEEM製品の魅力が明確に可視化できたと思います。BUYDEEMのターゲットとなる「中華文化・蒸し料理好き」層に直接リーチでき、製品価値を深く体感・共感してもらえる場となりました。

それが可能となったは、今回モニターとして参加してくださった方々の質・熱量・情報拡散力・満足度のいずれもが高かったことで、その結果、ブランドイメージや中国製品への信頼感向上にも貢献できたとしたら、うれしいです。

東京ディープチャイナのコミュニティに参加してくださる人たちの食に対する深い理解と熱い思いにいつも敬服しています。今後もこのようなお話があれば、事務局一同、さまざまなイベントを開催していきたいと考えています。

(東京ディープチャイナ代表・中村正人)