3月や4月は、忘年会や歓迎会シーズン!
幹事を担当する方は、お店選びが一苦労ということも多いのではないでしょうか。
実は、私も3月末、とある宴会の幹事を担当することになりました。
お世話になった先輩方の修了を祝うめでたい席です。
参加した皆さんには気持ちよく帰ってもらいたい!
まずは店選びということで、
昨年、幹事を担当した先輩からは、「店選びの条件」として以下4点を引き継ぎました。
- 池袋
- 中華(辛いものが苦手な人も食べられる辛さ)
- 50人程度の宴会が可能
- 5000円程度(飲み放題付)
上記4つの中で一番難しいのは、「辛いものが苦手な人も食べられる辛さ」という条件。
これまで、大学の友人たちと池袋の「ガチ中華」を開拓してきましたが、私自身、マーラーの痺れを欲しているため、辛くないガチ中華がパッと思いつきませんでした。
昨年の宴会では、エビチリや炒飯、点心といった「町中華」に近い店舗を利用したようです。
しかし、前例踏襲は面白くない!
そして、ディープチャイナでライターをしているからには、やはり「ガチ中華」にこだわりたい!笑
そこで、助けを求めたのが、
我らが「東京ディープチャイナ研究会」代表の中村さん!
そして、4つの条件を聞いて、中村さんから「ここがいいのでは?」
ご提案いただいたのが、3月9日にグランドオープンした「ムーさんの蒸鍋館」です。
「ムーさんの蒸鍋館」という店名の通り、
お店のオーナーは「食彩雲南」などのガチ中華店を複数経営する大連出身のムーさんこと、牟明輝さん。
私はこれまでムーさんが経営する「食彩雲南」に行ったことがあります。
その際、日本人で辛いものが苦手な友人からは「辛すぎず食べやすい」、
中国人の友人からも「本場の味!」と大好評だったことを思い出しました。
「よし!3月の宴会は『ムーさんの蒸鍋館』でやろう!」
という経緯で、前置きが長くなりました!笑
今回は、宴会の下見を兼ねて、新店舗「ムーさんの蒸鍋館」のプレオープンに行ったときの様子をレポートします!
新店舗は、JR池袋駅のC20出口を出てすぐ。
目の前にある「第二西池ビル」のエレベーターを上がった6階にあります。
出口を出てから1分以内にはお店に着き、アクセス抜群です。
「ムーさんの蒸鍋館」がどんなお店かというと、
何と言っても、イチオシは店名にも入っている「蒸鍋」(むしなべ)です。
「蒸鍋」とは、中国で流行している食のトレンド。
ムーさんが日本に持ち込みました。
4〜6人掛けのテーブル毎に、石焼きビビンバの器を大きくしたような石鍋が備え付けられています。
中華で鍋というと、皆さん真っ先に思いつくのが「火鍋」ではないでしょうか?
この店の鍋は、火鍋のような大量の油や水を一切使わず、強力な水蒸気で魚や肉、野菜を蒸し上げるヘルシーな調理方法なんです!
今回は、宴会スペシャルメニュー3種類中から、「蒸気海鮮セット」、「蒸気石鍋魚セット」をいただきました!
これらのメニューは、2時間2名から利用できます。
宴会シーンだけでなく普段使いももちろん可能です
殺菌のため、具材を入れる前に鍋から蒸気が吹き上がります
店中が吹き上がっているので、食べている間にお肌もスチーマーのように保湿されていそうです笑
初めて見た人は興味津々。思わずスマホを向けたくなります。
私がいたテーブルは、人気ナンバーワンの「蒸気海鮮セット 」を注文しました。
コース料理のように、数字の順番に料理をいただきます。
「蒸気海鮮セット 」 1人4,488円(飲み放題込み6,300円)
【セット内容】
- 前菜2品
- エビ
- ホタテ
- ツブ貝
- カキ
- 鮮魚
- 蒸し野菜
- お粥セット
「蒸気海鮮セット」は、蒸気の力で海鮮と米を蒸し上げます。
いわゆる鍋とは異なり、海鮮焼きの「蒸しver.」のイメージです。
鍋は二層構造。
食材を蒸す前に、下段にお米を入れておきます。
これが最後のお楽しみ、〆のお粥になります。
まずは、ぴちぴちのエビが登場
写真なので動きませんが、実際にはまだ元気に体をくねらせています。
エビを鍋の上へ移動させ、蓋をします。
だんだん、動きがゆるやかになり。。
新鮮すぎて、少し胸が痛む瞬間です。
しばらくすると色が変わってきました。
火力調整や、蓋を取る、具材を入れるなどはスタッフの方にお任せ。
落ち着いて、会話を楽しみながら食べることができます。
蒸し上がるまで少し時間がかかりじれったいですが、
前菜をつまみつつ、談笑して食べ頃を待ちます。
スタッフさんが来て、一同が見守る中、蓋を開けると。
綺麗なピンク色になったエビ。美味しそう!
つけダレは、さっぱりしたお酢(手前)、ピリ辛の醤油ベース(奥)の2種類あります。
私のテーブルでは、ピリ辛醤油派が多かったです。
エビの殻をむいて、つけダレの味を食べ比べ、「美味しい」「美味しい」と言っていると、
山積みになったカキとアワビが登場!
鍋にのせると、山盛りに!
視覚的に美味しさを感じて、食べる前から心がハッピーになります。
カキとアワビがぎゅうぎゅう詰めでものすごい量に見えますが、
悲しいかな、人数に合わせた数なので1人1つです。
思わず何個も食べたくなりましたが、誤って2個以上食べるとケンカの元なので要注意!笑
実は、アワビが出てくるのは追加料金が必要な豪華バージョンでした。
通常は、アワビでなくホタテでの提供です。
このように、アワビの蓋を取るだけでみんながスマホを向けるほど喜んでくれます。
お祝い場面では、アワビへの変更がオススメです!
続いて、つぶ貝。
箸をねじるように差し込むと、 ニョキッと貝が飛び出てきます。
ムーさんによると、つぶ貝の唾液腺は食べない方がいいそうです。
解説動画もあるので、詳細はムーさんのInstagramもしくはTikTok「「食彩雲南」をご覧ください。
ムーさんInstagram
https://www.instagram.com/shokusaiunnan/
ムーさんTikTok
https://www.tiktok.com/@shokusaiunnan
個人的には、つぶ貝と紹興酒のペアリングが最高!
やはり海鮮系はお酒も進みます。
続いては、蒸し野菜です。
今回の新発見は、トウモロコシ!
中国と日本では、トウモロコシの食感が異なるようで、柔らかくもちもちしていました。
最後の大物、ハタです!
真っ赤で立派な魚は、テーブルを豪華にしてお祝いの席にもバッチリです。
蒸すと、さらにかっこよくなりました。
ほぐした身も柔らかく、隅々まできれいにいただきました。
そして、〆。
忘れかけていたお米の存在。
これまで上段で蒸した海鮮のエキスがしたたり落ちて、お米に降り注いでいました。
そのお米があるお鍋に、卵とパクチーを投入!
スタッフさんが「パクチー入れても大丈夫ですか?」と確認してくれました。
好き嫌いが分かれるパクチーへの優しい配慮です。
〆のお粥は、優しい味。
ねぎとショウガ、これまでの海鮮がほんのり感じられます。
以上が、「蒸気海鮮セット」のお食事でした。
続いて、隣のテーブルで注文していた「蒸気石鍋魚セット」をご紹介します。
「蒸気石鍋魚セット 」 1人3,278円(飲み放題込み5,000円)
【セット内容】
- 前菜4品
- タイ
- 野菜とキノコの盛り合わせ
- 牛肉or羊肉
- 雲南米線(ライスヌードル)
こちらは、鍋がメイン。
鍋は、タイからスタートします。
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「タイ、大きい!」と思いながら写真を撮っていたら、まさかの2匹目も!!
豪華すぎる重なり合いです。
鍋のスープは「黄金湯」と呼ばれる、特製スープ。
カボチャのベースに、レモンと青山椒を加えたマイルドな辛さが特徴です。
最初、口に含んだときはカボチャの味から「ほうとう」に似ていると思ったのですが、後からじんわりピリッとした辛さがやってきました。
続いて、ライスヌードル!
そして豪快に、牛肉か羊肉、野菜の盛り合わせ、お肉も同時に投入。
このように、編み笠を保温蓋として使います。
異国のものを食べているという雰囲気が感じられます。
しっかり火が通ってクタクタになると、こんな感じに。
みんなで取り分けて頂きます。
今回は、注文しなかった「蒸気羊鍋セット」は、羊肉がメインの鍋。
羊肉好きにはたまらないセットです。
コラーゲンが豊富なことから女性に大人気!
「蒸気羊鍋セット」1人3,278円(飲み放題込み5,000円)
【内容】
- 前菜4品
- 羊のスペアリブ、ガツ、ハツ
- 野菜とキノコの盛り合わせ
- 雲南米線(ライスヌードル)
ラムloverの私としては、幹事を務める飲み会の本番で食べたいところです。
ちなみに、宴会で使用する場合、席の仕切りは取り外し可能です。テーブルが分かれても一体感があります。
個室希望の場合は、扉付きの個室や円卓がある大部屋を予約するのがお勧めです。
みなさん、いかがでしたか。
ガチ中華は「辛そう」「怪しげ」「メニュー中国語で読めない、分からない」と思っている人も、「ムーさんの蒸鍋館」であれば安心して食べることができます。
ムーさんも、「もっと日本人のお客さんに来て欲しい」と言っていました。
是非、一度美味しい蒸し鍋と海鮮を味わいに行ってみてください!
(江上ふく)
店舗情報
ムーさんの蒸鍋館
豊島区西池袋1-28-1 第二西池ビル6F
03-6687-2011
090-6537-7233
Writer
記事を書いてくれた人
江上ふく
代表からのひとこと
ある日、江上さんから宴会の幹事を担当することになったので、池袋にいいお店はないでしょうか、しかも中華で、と訊ねられて、ぼくは迷うことなくムーさんの蒸鍋館を推薦しました。
というのも、3月上旬にオープンしたばかりの新店だったこともそうですが、やはりオーナーの牟明輝さんのまじめな人柄と、新しい料理にチャレンジする姿をよく知っていたからです。
そして、何より彼はいつも日本人のお客さんを招きたいと話していたのです。実際、池袋にはたくさんの「ガチ中華」の店がありますが、彼の店ほどきちんと日本語で対応できる店は少ないと言わざるをえないのが実情です。
中国遼寧省大連は、歴史的に日本とのつきあいが長く、その地に住む人たちは日本に親しみを感じている人が多いです。港町なので、海鮮料理が豊富で、ぼくは大連に行くと、いつも地元の友人と一緒においしい海鮮鍋を食べに行ったものです。
そんな大連出身の牟さんが蒸気の力で海鮮や肉を蒸し上げるという「蒸鍋(むしなべ)」を日本で始めようと考えたのは、いまから3年前のことでした。以来、ぼくは彼が中国から取り寄せた蒸気マシーンを使って、さまざまな料理を開発していく過程をずっと眺めてきました。蒸気の加減はどのくらいがいいか、どんな食材を使うといいか、スープの味はどうするか。彼のグループの総料理長の張さんと何度も試行錯誤してきました。
こうして誕生した蒸気石鍋魚や蒸気海鮮、蒸気羊鍋は、まず日本在住の中国の人たちの支持を得ました。その後、テレビなどでも紹介され、最近は少しずつ日本人客も現れるようになっています。
同店では、蒸鍋以外の一品料理もいろいろあります。牟さんは研究熱心なので、いま都内で流行している「ガチ中華」をウォッチして、人気メニューを取り込んでいます。だから、この店に行けば、いまの「ガチ中華」のトレンドがよくわかります。
ぜひ皆さんも足を運んでください。