横浜で羊食べたきゃ日ノ出町の北京料理店「京味居」涮羊肉も絶品!

こんにちは!横浜在住の青木です。

2022年11月に中野セントラルパークで開催された羊フェスタ、私も横浜から電車に乗って足を運んでみました。本当に大勢の人で、あちらこちらで長蛇の列ができていました。

会場に漂う美味しそうな匂いに、このイベントを知らなかった通りがかりの方々も数多く引き寄せられていたのではないかと思います。あらためて昨今の羊肉人気をうかがい知ることができました。

羊食というのは静岡の片田舎で生まれ育った私にとっては決して身近な存在ではありませんでしたが、子供のころ、家族で行った某ファミリーレストランで初めて「特製ラムチャップ」というメニューに出会い、羊のお肉って美味しい!と感激したのを覚えています。

あれからウン十年。街を歩くと羊肉料理を出すお店も少しずつ増えてきていて、店先で「羊」の文字を見かけることも多くなりました。羊好きの私としてはうれしい限りです。

羊・羊・羊・羊……
羊・羊・羊・羊……

そして羊食を身近にしている一翼を担うのは、やはり中華。静岡から居を移し、今は横浜に住む私ですが、横浜には中華街以外でも中華圏からやってきた料理人が腕を振るう料理店が多く、以前、福建バーガーの記事でもご紹介した伊勢佐木町エリアなどでも美味しい羊肉を食べられるお店がいくつかあります。

何軒か訪れたことのあるお店の中から、私が今回ご紹介したいのは、京急本線の日ノ出町駅から徒歩5分ほどのところにある「京味居(きょうみきょ)」(横浜市中区長者町)というお店です。横浜在住で羊がお好きな方は「あぁ、あのお店!」と思われた方もいるかもしれません。

伊勢佐木町のお隣の「長者町」という場所にあるお店で、横浜随一の飲み屋街である「野毛」からも徒歩圏内。人によってはこの辺りまで野毛と捉えている方もいるかもしれません。昼よりも夜になると賑やかさを増す、横浜でもなかなかディープなエリアです。

横浜・野毛飲食店街
横浜・野毛飲食店街

お店の入口の上には赤色の大きな看板に「京味居」とこれまた大きな黄色い文字。左右には縦書きでそれぞれ「北京家庭料理」「羊肉串」とあります。

明るめの看板からすると、一見店内は暗めで、看板の明かりに気付かない夏の明るい時間などは、「あれ、お休み?」と思ってしまうこともあるのですが、覗き込むと元気に営業中、ということも多いです。

中国人のお客さんが多く、店に入ると中国語で楽しげに談笑する声に迎えられることもしばしば。日本語もちゃんと通じますので、中国語が苦手な方も心配ご無用です。

ではここで、いくつか料理をご紹介させてください。

まずはお店の看板料理の一つ、「羊肉串」。 味付けは「スパイシー」と「あっさり」2種類から選択可能で、一緒に提供されるクミンベースのスパイスを好みに合わせてまぶしていただきます。

羊肉串
羊肉串

またこのお店では、羊腰(羊マメ)、羊舌(羊タン)、羊心(羊ハツ)、羊肝(羊レバー)もそれぞれ串焼きで楽しむことができます。また羊以外でも、鳥や牛のハツ、鳥の砂肝や牛の血管の串焼きもあります。

牛血管串
牛血管串

温かいスープも恋しい季節。

このお店では羊ベースのスープに臓物入りの羊雑湯と、臓物のない羊肉湯の2種類があります。優しい塩味と羊肉からでる出汁のコンビネーションが絶妙で、私はいろいろな食感が楽しめる臓物入りのスープがお気に入りです。

羊杂汤
羊杂汤

また、私がこのお店を訪れた際によく注文する料理の一つが白水羊肉。塩ゆでした羊肉を、これまたゆでた白菜の葉で包んで醤油ベースのタレをつけていただきます。みずみずしい白菜と羊肉の食感、それにタレの味付けの組み合わせがとてもよく、お酒が進む一品です。

白水羊肉
白水羊肉

締めのメニューは羊肉炒飯や羊肉汤面などもあるのですが、最近、私がよく注文するのは「拉条子」。日本語名は「ウイグル風炒め麺」と名付けられており、これは厳密には北京料理ではなくイスラム教徒である回族のメニューのようですが、北京のような大都市でも食されているそうです。歯ごたえのある太めの面がトマトで味付けられていてナポリタンに近い味わいですが、ケチャップではなく本物のトマトが使われていることもあり、麺なのに爽やかさ、みずみずしさを感じられる美味しい一品です。

拉条子
拉条子

そして、北京料理のお店で「羊肉」と言えば、もちろん有ります、「涮羊肉」(羊肉のしゃぶしゃぶ)!

私の中国デビューは25年前、真冬(1月)の北京での約5カ月間の滞在だったのですが、燕莎商城の向かいにあったしゃぶしゃぶのお店に毎週月曜に同僚たちと行くのが本当に楽しみでした。

京味居の「涮羊肉」は、あの頃の北京を思い出させてくれる懐かしい味。今のような寒い季節には特におススメのメニューです。

お二人とも北京出身というご主人の黄さんと奥様の劉さんが営む北京料理店「京味居」。決して大きなお店ではありませんが、北京の路地に普通にある飲食店のような、アットホームな雰囲気でとても居心地のよい空間です。横浜・伊勢佐木町方面にお越しの際は、ふらっと訪れて、本場の北京の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

追伸

先日訪れた際に飲み物のメニューが新しくなっていることに気づきました。その中に新たに登場したのが、我らが(?)バイボール!(白酒+ソーダ)。匂いに少しクセのある羊肉はスッキリとしたバイボールとよく合います。

私は友人と行くときは「孔府家酒」をボトルで頼んで、炭酸水と氷を別にもらってそれぞれの好みの濃さに調節しながらいただくことが多いです。お酒をあまり飲めないという方は、薄めに割って、白酒の香りを中心に楽しみながら羊肉料理に箸を伸ばすのも一興です。

店舗情報

京味居

横浜市中区長者町9-154
第三共同ビル102号
045-241-0818

Writer
記事を書いてくれた人

青木 邦彦

プロフィール

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