台湾がグッと近づいた気になる都内の豆花や牛肉麺のお店を紹介

アジアグルメ好きな方はもうご承知とは思いますが、ここ数年、都内に台湾料理やスイーツが食べられるカフェや食堂が次々オープンしています。

先日、研究会の学生ライター女子3人(江上ふくさん、山口紗奈さん、山田一衣さん)からこんな報告がありました。

「私たち3人はこの前、台湾のお店をいくつか訪ねてきました。実をいうと、私は台湾に行ったことがありません。それでも、1日かけて台湾の食や文化に触れたことで、台湾にグッと近くなった気がします」

彼女たちは都内の以下の3つのスポットを訪ねたそうです。江上さんの報告を聞きましょう。

●三商巧福

台湾では知らない人はいないという牛肉麺チェーン店が赤坂にあります。

私は辛いもの好きで、「麻辣【薬膳】牛肉麺」(税込968円)をチョイス。

最初はうどんのような、あっさりとした印象。しかし、麺の上にのっていた辛いタレを混ぜたり、セルフで取れる高菜や豆板醬を入れたりするうちに、味が激変し、コクのあり痺れあり、辛さありの麺に変身!

ラーメン店もさまざまな調味料が置いてあると思いますが、これほど驚くべき味の変化を感じたのは初めてでした。サブで頼んだ「大根もち」も期待値を大幅に上回る美味しさ。

⚫︎誠品生活日本橋

「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」というキャッチコピーがぴたりと合う空間で、とても私好みでした。楽しかった。

台湾レストランや台湾茶とドリンクの店舗、雑貨はもちろん、台湾茶の香水やお菓子など、台湾カルチャーがギュッと凝縮されているような場所でした。台湾ブランドの店舗は50以上出店しているそうです。

台湾雑貨やコスメ、書籍が盛りだくさん。もちろん食の要素も。

かと言って、台湾好き以外の人を受け入れませんという排他的な雰囲気はまったくなく、「あれ、よく見たら台湾のお店だ」というような形でうまく台湾要素が溶け込んでいました。私は、台湾の本を2冊購入しました🌼

  • 矢巻美穂「東京で台湾さんぽ」
  • 邱永漢「わが青春の台湾 わが青春の香港」

⚫︎東京豆花工房

最後に「誠品生活」から20分弱歩いて豆花で有名な「東京花豆工房」に行きました。

メニューは、豆花のプレーン(550円)かトッピング(700円)の二択のみ。ここは迷わずトッピングに。スタッフさんが「全部のせていいですか?」と聞いてくれたので、ここも迷わず全部のせ。

写真にこんもりのっているのがシャーベット状のシロップ。冷たい、温かい、シャーベットの3種類から選べます。シンプルで素朴な味の豆花、甘ったるくない火照った体に染みるシロップ、いろんな食感を楽しめるトッピング。最後は満腹になってお店を出ました。

ちょっと驚いたのは、席が3人掛けテーブル2つしかないこと。人気店と聞いていたので広い店内をイメージしていたのです。こぢんまりとしていて、ほかのお客さんも食べ終わったらパッとお店から出る、そんな雰囲気でした。

日本語教師&太極拳導師のAmy 松田さんもお気に入りの店を教えてくれました。

●家豆花

浅草橋の小さな台湾屋さん「家豆花」は、女子なら「かわいい~!」を連発するはず。ランチセットで私はルーロー飯、太極拳仲間のハッチはチーロー(鶏肉)飯にしました。

それぞれデザートが愛玉子ゼリーか豆腐花から選べます。他にもメニューには台湾デザートがいろいろ。そして、インテリアも台湾雑貨もたまりません💕 

春節前の今は台湾のポチ袋も販売中でした。

研究会代表も先日、新宿でこんな店を見つけました。

●合作社

店の名前がどうしても気になったのです。合作社というのは、台湾では学校の購買部や売店を意味することばだからです。店に入ると、客層は若い女性ばかりでした。正面に「合作社 TAIWANESE TRADITIONAL DESSERT」と書かれた青いのれんが掛っていて、右手に注文のカウンターがあります。

ルーロー飯と台湾ビールを頼みました。

店内には、2021年6月4日、日本から約124万回分のアストラゼネカ製ワクチンが台湾に提供されたことを感謝する「ありがとう日本 絆」と書かれたポスターが貼られていました。

缶の台湾ビールに添えて氷入りのコップが出てきました。「そうそう台湾だと氷入れるよね」。しみじみ台湾風情を感じてしまいました。

●台湾キッチン「かのか」

合作社でルーロー飯を食べているとき、隣に日本人と台湾人の女子ふたり組がいて、東京の台湾料理の話に花を咲かせていました。静かに聞き耳を立てていたのですが、ついつい声をかけてしまいました。「どこの店がおいしいの?」。

彼女たちが教えてくれたのが、駒込にある台湾キッチン「かのか」。確か高雄出身のご夫婦が営むお店です。客層は地元の人も多く、町に溶け込んでいます。

Bランチの排骨肉(パイコーロウ)をいただきました。一般に台湾の排骨肉は骨付き豚肉揚げなのですが、日本人にも食べやすいように骨は外してあり、カリカリのトンカツみたいな食感がご飯に合います。付け合わせは肉ジャガで、ホッとする味わいでした。

東京にはもっといろいろ台湾のカフェや食堂がありますよね。また見つけにいくことにしましょう。

(東京ディープチャイナ研究会)

店舗情報

三商巧福赤坂店

1964年に台湾で誕生した牛肉麺チェーンで、東京のオープンは2014年11月13日です。
港区赤坂3-12-11
03-3588-8733
http://japan.3375.com.tw/index.html

誠品生活日本橋

1989年にオープンした台北の人文アート係の専門書店から始まり、現在では台湾の新しいライフスタイルを提案するカルチャーショップとなっています。東京のオープンは2019年9月27日です。
中央区日本橋室町3-2-1
COREDO室町テラス2F
03-6225-2871
https://www.eslitespectrum.jp/

東京豆花工房

2015年12月神田にオープンした都内初の台湾伝統豆花専門店です。
千代田区神田須田町1-19
03-6885-1910
http://tokyomamehana.com

家豆花

台東区浅草橋2-29-14
長島エレガンス第6ビル 1F
03-3851-9475
2020年2月29日浅草橋にオープンした台湾スイーツと料理の店です。https://www.instagram.com/jiadoufua/

合作社

2021年6月にJR新宿駅近くにオープンしています。
新宿区新宿3-35-11
あぜみビル1F
03-6780-4954
https://www.instagram.com/gassakusya.jp/

台湾キッチン「かのか」

北区中里1-4-4
03-5809-0513
https://www.instagram.com/taiwankitchenkanoka/

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