圧巻のマオタイタワー

幕張の「FOODEX JAPAN」で圧巻のマオタイタワーを見てきました

3月8日からの4日間、千葉市の幕張メッセで開かれた「FOODEX JAPAN」はアジア最大級の食品・飲料見本市です。
今年は世界44ヵ国・地域から食品・飲料メーカー・商社ら1485社/1784ブース(国内836社 1082ブース、海外649社 702ブース)が出展し、4日間の来場者数は33726名だったそうです。

中村編集長とライターAmy松田が訪れたのは3月9日。
会場の広さと規模の大きさに圧倒されながら、地図を片手にいくつかのブースを訪ねました。これから松田がディープチャイナ的な観点でレポートします。

マオタイタワー目指して日和商事さんへ

まずは今回ふたりを招待してくださった中国酒輸入卸の日和商事株式会社さん のブースから。

壁一面の棚に白酒、リキュール 果実酒 ワイン……と中国酒がずらりと並んでいますが、何といっても圧巻なのがマオタイタワー!

日和商事は世界三大蒸留酒のひとつである貴州茅台酒の日本総代理店でもあるのだそうです。一瓶数万円の茅台酒がタワーに!

さすがに地震とか、誰かがぶつかりでもしたら何百万円もの損害になるので、これは空瓶だそうです。

東京ディープチャイナ研究会の白酒隊長(自称+α)としては、ここで各種白酒を試飲させていただかなくては。日和商事の小野寺さんにお話を伺いながらおすすめの白酒を試飲させていただきました。

日和商事はFOODEX JAPANには20年以上連続して参加している老舗の中国酒輸入会社です。中国酒といえば少し前までは紹興酒や桂花陳酒というソフトなお酒のイメージがありましたが、最近はディープチャイナの店が増えてきたことで、だんだん白酒へとシフトしているそうです。

白酒は蒸留酒ですから、きついお酒という印象があるかもしれません。
二大高級白酒の茅台酒や五糧液は有名ですが、最近はそれほどアルコール度数が高くないタイプや、炭酸水などで割って飲む飲み方なども広まっています。最近のトレンドは「江小白」に代表されるライトなタイプ。飲みきりサイズの小瓶もあり、フルーツフレーバーのものは白酒の入門編にぴったりです。

小瓶タイプの白酒では、五粮液から登場したスタイリッシュな「火爆」​も若者に人気だそうです。火鍋など麻辣味の料理に合うすっきりした白酒でアルコール33度の「火爆 33°(青)」と58度の「火爆 58°(赤)」があります。度数が炎のイラストで描かれているのも面白いですね。

もうひとつ、ライトなタイプでおすすめは「綿柔尖庄」。
四川省の高級酒五糧液の低価格帯として発売されました。柔らかい口当たりの中に五糧液特有香りも感じられるコストパフォーマンスに優れた白酒だそうです。このほかに、私としては郎酒の小瓶「小郎酒」と、日本ではまだ見慣れない新発売の「舎得」もよかったです。

そして貴州茅台酒、この日はゴルフコンペなどに使われる特別なデザインボトルの「茅台ゴルフ酒」を試飲させていただきました。もちろん中身は53度の、かの茅台酒です。

こうしてたくさんの白酒を飲み比べる機会はなかなかありませんが、実際に飲んでみると味も香りものど越しも本当に多彩でした。ディープチャイナのお店ではディープな中国酒である白酒をぜひ試していてください。東京ディープチャイナ研究会では、今後白酒の試飲会ができたらと思っています。

おなじみの中華食材や調味料のブースも

東京ディープチャイナのサイトでもたびたび紹介される中華食材や調味料の会社も多数出展していました。キャラメル・クルミ・ココナッツフレーバーのひまわりの種でおなじみの華通商株式会社、ガラスープや十三香、鎮江香醋のユウキ食品、中国醤油から冷凍餃子までお世話になっている友盛貿易……。

製品のジャンルはもちろん、国や地域、自治体としての出展もあって、中国の山東省も大きなスペースを占めていました。

台湾から次に来そうなアテモヤとは?

台湾からは定番のお茶やタピオカミルクティに加えて、フルーツのブースが目立ちました。芯まで食べられる台湾パイナップルが今年もシーズンインしました。そして、次に来そうなのがアテモヤ(鳳梨釈迦)というフルーツです。

アテモヤは台湾でも生産量が少ない稀少なフルーツで「森のアイスクリーム」と呼ばれています。冷凍技術の進歩で日本への輸出も可能になったそうです。そのまま冷凍で食べるだけでなく、この日は冷凍のシャーベット状のピューレを試食しましたが、本当にバニラアイスクリームのような味でした。

おまけ よろしければこちらも注目!

東京ディープチャイナのサイトで羊料理の記事を書いている「羊齧協会」主席の菊池一弘さんはウェールズのラムを紹介するブースでご活躍でした。
中村編集長と私もウェールズのおいしいラムチョップをいただきました。

会場には世界中の食品と飲料があり、食品製造機械の実演もあり、1日ではとても回りきれません。
今回はディープチャイナの商品群に絞ってレポートしました。次回はもっと時間をかけていろいろ回りたいと思いました。

Writer
記事を書いてくれた人

Amy 松田

プロフィール

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