2月4日(土)、今年最初のディープチャイナ食事会が錦糸町の「秦唐記」で開催されました。
秦唐記は、シルクロードの玄関口である西安のご当地麺「ビャンビャン麺」を日本で最初に提供した西北料理と麺の店として有名です。
オーナーの小川克実さんは山東省出身で、2000年代半ば頃から飲食店経営を始めた人ですが、まだ誰もやっていない新しい中華料理を日本に紹介したいとの思いから、2018年9月中央区新川にビャンビャン麺の店をオープンします。
その後、57画ともいわれる「ビャン」の字が面白いと「タモリ倶楽部」をはじめとしたテレビ番組で紹介され、一気に知名度を上げていきます。現在、永代総本(江東区)や新川(中央区)、神保町、錦糸町などに出店しています。
錦糸町の店の外の路上に映し出される「ビャン」の文字。「ガチ中華」の店ではよくある広告のスタイルです。
では、さっそく食事会のメニューを紹介しましょう。報告してくれたのは、松永悠さんです。
令和5年第一弾!錦糸町秦唐記で新年会〜〜🤗🤗
こんなに美味しく食べて、楽しく喋って、濃く交流できるのは、やはりTDCのおかげです。
今回は、30数名の集まりで、メンバー同士の交流が本当に濃いものでした。
さてさて、太っ腹の秦唐記・小川社長がやってくれました! 事前に決めたメニューは、グループ各店の人気料理からセレクトしたそうです。さらには、サプライズメニューだの、お土産だの、もう〜みんなから拍手の嵐。
中国駐在の方から、ガチ中華初心者まで、みんなの笑顔が見られてこちらも幸せな気持ちでいっぱいでした。
それでは、個々のお料理の説明は各写真にて🤗🤗
前菜からしっかり来たーーーーーーーーーーー
肉たちのハーモニーがいきなり最強じゃないですか?!
食感、味ともグー、飽きずに食べられます。
これだけでもお酒どんどん行けますよぉ〜
千切りジャガイモ、中国春雨、ほうれん草などの野菜の和え物。陝西北部の郷土料理の野菜炒めで「陕北三丝」というそうです。小悪魔ニンニクも参戦して、みんなを中華の世界へ導いていく「邪悪」な逸品😂😂
小川社長さえ試食がまだという幻料理「洋芋叉叉」。洋芋とはジャガイモ、叉叉とは千切りにして行く時の擬声語。ジャガイモを千切りにして、蒸して、色々な調味料と和えたものだそう。これはめちゃくちゃ珍しい郷土料理です。
食感から不思議で、千切りジャガイモを蒸すとこうなるのかーーって、みんな初体験。決して奇抜な味付けじゃなく、シンプルな感じですが、気づくと勝手にお代わりしてしまってます。ジャガイモって、本当悪い子ね。調理法もいっぱいあるし、どんな風に作ったって美味しい!
出ました———
今日の目玉料理:大盘鶏(ダーバンジー)。シルクロードで有名な鶏とじゃがいもとピーマンの炒め煮です(ふだんは錦糸町店のみ提供)。
ほろほろの骨つき鶏肉も野菜たちもしっかり味が染みてます。お酒のおつまみにも、ご飯にも、ビャンビャン麺にも合う万能選手。
「肉夹馍(ロージャーモウ)」(ふだんは神保町店のみ)。おなじみ西安生まれの中華ハンバーガー。これが運ばれた時、既にお腹パンパンでしたが、食べない訳がないでしょ?
自家製のバンズはやや硬め、これも肉に合うためにわざと硬めにしているんです。
肉汁ジュワーーーっとあふれ出て、その肉汁をバンズが吸って美味くなる。。。。うーーん、
知る人ぞ知る、「涼皮(リャンピー)」(ふだんは神保町店のみ)。西安の専門店では、通常肉加馍とセットになっていると小川社長から説明ありました。
作る工程がかなり面倒で、自分で作ってみようと一度も思ったことがないので、今日改めて美味しい部分だけエンジョイしました。
ラム肉炒めの「炒烤羊肉(チャオカオヤンロウ)」、私の大好物です。シルクロード沿線では、内陸よりずっと昔から上手にスパイスを使ってます。
しめは秦唐記の鎮店の宝—–「ビャンビャン麺」。
そして、今回も池光エンタープライズからご提供いただいた青島ビール。
あの、私一人飲んだんじゃないですから!
ところで、この店では「ビャン」の字をあしらったオリジナルグッズがいろいろ販売されています。
そして、偉業を達成!
今年1月10日、秦唐記さんはサンヨー食品とコラボしてカップ麺「ビャンビャン麺風 辛口麻辣湯麺」が発売されました。各コンビニやスーパーなどで購入できます。
ぜひ試してみてください。
ビャンビャン麺風 辛口麻辣湯麺 | サンヨー食品 (sanyofoods.co.jp)
今回のおみやげは、このカップ麺と、三明物産提供の豆板醤と14種類のスパイスをブレンドした万能香辛料での「スパイシーフレーク」でした。
スパイシーフレークのディープチャイナ家庭料理を一つご紹介!
代表からひとこと
実は、この日の食事会が始まる前に、ビャンビャン麺手づくり教室を開催していました。同店の厨房を使ってやるため、定員6名様ということで募集したのですが、数日で予約が埋まりました。大人気企画です。
同店料理長の慿樹さんの指導で、6名の男女が教室に参加しました。以下、その様子です。
みんなでビャンビャン!
慿樹さんの妙技。麺がしなり、台に打ち付けられるとき、ビャンビャンという音に聞こえます。
麺が仕上がったらお湯で茹でます。今日はトマトとタマゴ炒め(西紅柿炒鷄蛋)をあんかけにしました。
教室に参加したみなさん全員で記念撮影。いろんな方がいらっしゃいましたが、ある山小屋を経営している男性は、登山客の方たちとビャンビャン麺づくりをやりたいとの思いから参加されたそうです。
オーナーの小川克実さんの人となりや来日の経緯、これまでの人生については、あらためて別の場で紹介するつもりですが、食を通じて中国の歴史や文化を日本のみなさんに伝えたいという熱い思いを持っている人です。このビャンビャン麺手づくり教室は、これからも続けていきたいそうです。
もしこの教室に参加してみたい方がいたら、ぜひ東京ディープチャイナのfacebookグループを活用して、人を集めていただくのはどうでしょう。必要であれば、当研究会から小川社長に伝えることもできますが、どなたかまとめ役の方が名乗り出て、6名を集め、小川社長に直接連絡してもいいと思います。
東京ディープチャイナ研究会
ところで、小川社長は昨年から新しいビジネスを始めています。それは日本初のビャンビャン麺の自販機です。家庭で本格的なビャンビャン麺をはじめ、餃子や各種中華料理を味わえるそうです。
次々と新しいチャレンジを続ける小川社長に大注目です。
撮影/佐々木遼、丸茂健一
(東京ディープチャイナ研究会)
店舗情報
秦唐記
錦糸町店
墨田区江東橋3-2-2
03-6659-9174
新川本店
中央区新川1-13-6
03-6280-5899
神保町店
千代田区神田神保町3-2-5-101
03-6256-9787
永代総本店
江東区佐賀1-1-16
03-5875-9685
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