蔵前の「味道」でガチ中華に合う白(バイ)ボールを飲むのがひそかに流行中

蔵前の「味道」でガチ中華に合う白(バイ)ボールを飲むのがひそかに流行中

浅草橋と蔵前の中間地点の江戸通りと蔵前橋通りの交差点のそばに、2019年7月にオープンした本場中華食堂「味道」は黒龍江省ハルビン出身の山河さんご家族が経営する人気店。

本場中華食堂「味道」
大通りの交差点すぐ、提灯が食堂っぽい

江戸情緒と多国籍感で最近注目のおしゃれタウンになった蔵前

この場所は電気街の秋葉原にも、観光地の浅草にも近く、成田空港と羽田空港から都心に乗り入れる電車の駅にも近いことから近年は外国人の個人旅行者でにぎわっていました。職人の町だった蔵前はいま、おしゃれなカフェや雑貨店、バックパッカー向けのゲストハウスなどが点在していて、江戸の古い町の名残りとエキゾチックさが共存する独特の雰囲気をもっています。

外国人観光客が少なくなった時期には代わって裏道を散策する日本の若者が増えました。週末や休日には散策マップを持った若者が歩道を埋めるのもよく見かけます。そして最近はまた、大きなスーツケースを引いて歩くさまざまな国の旅行者が蔵前に戻りつつあります。

そしてもうひとつ、この界隈には日本語学校や専門学校がいくつかあり、中国をはじめとしたアジアからの留学生が多いのです。

正しい食堂がみんなの食事を支えている感じの、通える中華

私は「味道」がオープンして少し経った頃に偶然入ってみて以来、3年間ほぼ毎週ここに通っています。以前働いていた日本語学校が近くにあったことと、今も毎週練習に行く太極拳スタジオの帰り道にあるからですが、もちろんこの界隈にはほかのお店もあります。

奥に長い店内は町家造りの名残り

それでも「味道」を見つけてから通い詰めるようになったいちばんの理由は、普通のご飯やおかずが外れなしでどれもおいしいから。そして普通だから通っても全然飽きないから。文字通り、正しい食堂なんです。

はっきり言って、「あ、これ日本でも食べられるんだ!」と感動するようなディープな中華はありません。でも、幅広く何でもおいしくて、しかも美しい! どうしてなのか、聞いてみました。

パパさんは海外で中華レストランを渡り歩いた職人さん

「味道」の料理人は黒龍江省ハルビン出身の山河国延(やまかわくにのぶ)さん。帰化されたので日本名ですが中国の方です。ちなみに私は「パパさん」と呼んでいます。

山河国延シェフ
パパさんこと山河国延シェフ

パパさんは23歳のときに料理人に弟子入りして大きなレストランで中華料理の修行をして、野菜の彫刻も身につけたそうです。味道の美しい盛り付けはパパさんのこうした努力と器用さの賜物なんですね。その後、ロシアのサンクトペテルブルクの中華レストランで3年働き、2000年に来日。都内のレストランで東北、北京、四川料理の腕を磨きました。

パパさんに「どうして料理の道に進んだの?」と質問したところ、しばらく考えてから「喜欢(好き)」と一言。シンプル過ぎて笑っちゃいました。でも、料理を作るのが好きな人が作ったものはおいしい、これは基本です。

店長はきれいなバイリンガルの気さくなお兄さん

「味道」の店長は息子の山河碩(やまかわせき)さん。2008年、高校生になるときに来日し、日本の大学を出て観光ガイドをしていました。そして、「お父さんの味をたくさんの人に知ってほしい」と、開店を機に店長になりました。

日本と中国とが人生の半分ずつということで、日本語でも中国語でも気持ちのいい接客をしてくれます。「近くで働いている方、住んでいる方、通っている方においしいご飯を提供したい」とのことです。

店長の碩さんに中国語で注文する言い方を聞いてみて

おすすめメニューがありすぎます

数あるメニューの中でも人気があるのは「豚ヒレ肉の長芋入り黒酢豚」と「五目あんかけ土鍋炒飯」。

五目あんかけ土鍋炒飯セット
五目あんかけ土鍋炒飯セットはこんなにたくさん!

単品でも頼めますが、ランチにすると、これにいちいちおいしいスープや麻婆豆腐や杏仁豆腐なども付くのでおなかいっぱいです。ランチは880円でおなかいっぱいになるセットも豊富です。そしてお弁当は12種類どれも500円。天気が良ければすぐそばの隅田川沿いの遊歩道「隅田川テラス」で屋形船や東京スカイツリーを眺めながらのランチもいいかも。

前菜3種
前菜3種は蒸し鶏とクラゲとピータン

夜にひとりで行く私のおすすめは何といっても「前菜3種盛り合わせ」と「豚耳とキュウリの辛し和え」。これが白酒に合うんです! お友達と行く時にもとりあえずこの2品はマストです。

そして、寒い季節には一人分から注文できる鍋が4種類。何人かで行くなら「麻辣香鍋」も人気で、病みつきになってこれを目当てに通う常連さんもいるそうです。このほか、お得な「お疲れ様セット」や、84種類のメニューから注文できる「食べ飲み放題」もあります。

黒酢豚と沱牌ボール
イチオシメニューの黒酢豚と沱牌ボール
ランチメニュー
たくさん食べたい方のランチはこれ
食べ飲み放題メニュー
食べ飲み放題

飲み物はぜひ、沱牌ボールを! 

東京ディープチャイナの白酒の炭酸割り「白ボール」広め隊長の私としては、今注目の白酒「沱牌六粮(だはいろくりょう)を強炭酸で割る「沱牌ボール(だはいぼーる)をここで試してほしいです。中華料理には中国酒、そして二日酔いや糖質のリスクが少ない蒸留酒である白酒、さらに強炭酸は胃の血行を促進して消化を助ける働きがあると言われます。 

※沱牌六粮は、2022年3月から日本でも発売されている四川省発の濃香型白酒「舎得酒」シリーズの一銘柄です。舎得酒は1300年以上の間、古代の醸造方法が守り受継がれてきたお酒で、厳選した高品質の原料に甘い湧き水を使用し、蔵人たちが6年の歳月をかけ丹念に造っています。酒質は、まろやかで柔らかく、「口当たりは甘く、余韻に爽涼感を感じる」濃香型らしい味わいの白酒です。

中国酒 日和商事株式会社
茅台酒 五粮液 白酒 紹興酒


そんなわけで私は白ボールをおすすめしているのですが、強炭酸で作ってくれるお店はまだ意外に少ないんです。隊長の私がおすすめするベストな飲み方の白ボールがメニューにある「味道」で、沱牌ボールを頼んでみてください。

沱牌と炭酸水
沱牌と炭酸水でバイボール

お店は古い町並みの町家造りの区画のため、間口が狭く奥に長い構造です。それを利用して4人までの中華風コーナー席もあります。デートや秘密のお話(笑)には、この席をどうぞ。

ちょっといい感じのコーナー

最後にママさんのこと。「味道」は家族経営のお店と書きましたが、ママさんはふだん北京で別のお仕事をしています。そして春節の頃からしばらく日本に滞在してその時期だけお店にいます。

2023年も春節に合わせて来日予定で、お店でお客さんと話すのを楽しみに熱心に日本語の勉強をしています。お店でママさんを見かけたら日本語で話しかけてあげてくださいね。

店舗情報

本場中華食堂「味道」

本場中華食堂「味道」

東京都台東区蔵前2-2-1 大木ビル1F
03-5839-2118

営業時間
11:00~15:00 17:00~19:30
土曜日定休

Writer
記事を書いてくれた人

Amy 松田

プロフィール

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