女子学生3名が初挑戦!池袋「四川マーラータン」の推しトッピングは

女子学生3名が初挑戦!池袋「四川マーラータン」の推しトッピングは

こんにちは!中原 美波です。

今年でオープン10年目を迎えた『四川マーラータン(四川麻辣烫)』さんにお邪魔しました!

こちらは以前記事で紹介した『四川麻辣烫 渋谷星星俱乐部』さんの本店です。

場所は池袋西口から徒歩5分程、「ガチ中華の聖地」といえるエリアに位置します。大きく張り出された京劇の赤いお面が目印です。

四川麻辣烫 渋谷星星俱乐部

店名の通り、こちらもマーラータン専門店ですが、今回は『四川麻辣烫 渋谷星星俱乐部』との違いにも着目しながら、お店の魅力をたっぷり紹介したいと思います。

なお前回同様、大学の友人である谷井朱花さんと傳あおいさんが強力な助っ人として取材に参加してくれました。

「マーラータン」とは、花椒や唐辛子など複数のスパイスによる味付けが特徴的な四川省発祥のスープ料理です。入れる具材をカスタマイズできるのも大きな特徴で、火鍋を1人分のお椀にぎゅっと凝縮させたような料理です。

オーナーの呉美麗さん

オーナーは、ガチ中華のお店に特化したモバイルオーダーやモバイル決済、デリバリーサービスを行う「anydeli」の代表でもある呉美麗さん、通称「あやさん」です。明るく気さくなあやさんが、お店について紹介してくれました。

モバイルオーダー – anydeli株式会社
https://web.anydeli.co.jp/mobileorder

お店は2フロアになっていて、1階は厨房と客席、そしてコロナ禍以降お客さんが使用することはなくなったという具材のショーケースが並んでいました。

1階の具材ショーケース

今回案内してもらった2階は、外から見えていた京劇のお面が店内にもあり、かなりインパクトがあります。その他にも真っ赤な椅子に水色のカーテン、壁に描かれた繊細なイラストなど、ネオンサインを中心に装飾された渋谷店とはまた雰囲気が大きく異なりました。

オーダー形式は渋谷店と同じです。テーブルに貼ってあるQRコードを読み取り、料理は全てここからモバイルオーダーします。

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メニューをみると、料理のラインナップが渋谷店とは少し違うのがわかります。

おつまみメニューが豊富に取り揃えられており、ドリンクにはなんとクリームソーダの他にタピオカミルクティーも並んでいました。

マーラータンのメニューに関しては基本的に大きな違いはありませんでしたが、一つだけ渋谷店にはなかったメニュー、「マーラーシャンゴウ」という料理を発見。

渋谷店にはなかったマーラーシャンゴ

マーラーシャンゴウとは中国語で「麻辣香锅」といい、四川や重慶発祥の“汁なし火鍋”のことを指すそうです。つまり、マーラータンのスープがないバージョンといった感じです。以前からメジャーな料理だそうですが、私はこの料理に出会ったのはここが初めてでした。

そこで今回、私は「マーラーシャンゴウ」を注文することにしました。

さらにあやさんがオススメして下さった「焼き麻辣ルーロー」をトッピングとして追加しました。「焼き麻辣ルーロー」もまた渋谷店にはないおつまみメニューで、そのまま食べても、マーラータンのトッピングとしても最高だとのことです。

なお「マーラーシャンゴウ」は基本の具材、麺の種類と辛さが事前に決まっているので、追加する場合のみ具材を選びます。豊富なメニューに迷った方はこちらに挑戦してみるのもオススメです。

一方、マーラータン初挑戦ながら、谷井さんと傳さんは一からつくるオリジナルマーラータに挑戦! 谷井さんは今まで食べたことのないものを中心に、傳さんは好きなものを中心に、あやさんに質問しながら選んでいました。

マーラータンを注文して待っていると、なんとあやさんがタピオカミルクティーを持ってきてくれました。ガチ中華のお店でタピオカミルクティーとは珍しい印象です。しかしこちらのタピオカは新鮮な牛乳を使用して作っており、お店の売りだそうです。

あやさんが持ってきてくれたタピオカミルクティー

弾力感が強いもちもちとしたタピオカは黒糖の風味がしっかりと感じられ、ミルクティーは甘すぎずさっぱりと飲めるもので、本格的なおいしさでした。(そしてこのミルクティー、のちのち辛いマーラータンの緩和役として活躍しました笑)

さらにあやさんが持ってきてくれたのは、なんとたくさんのおつまみメニュー!

馴染みのない日本人にとっては一瞬びっくりしてしまう見た目ですが、ガチ中華開拓中の私にとってはこれまでお目にかからなかった料理の数々に興味津々でした。ちなみに中国人の方はこれらのおつまみメニューをよく頼むそうで、手袋を使って手掴みで食べるのが現地流のスタイルだそうです。

まず写真右手にあるものはあやさんのイチオシおつまみメニュー、「鴨の舌の煮物」。名前と見た目から最初は恐る恐る挑戦……。しかしそのお味は醤油ベースの辛味強めの甘辛風味で日本人にとっても食べやすい味付け。骨はコリコリ、身の部分は柔らかく、味、食感ともに美味しかったです。

醬油付け鴨の舌と醤油付けもみじ

写真左側は「もみじの煮物」。もみじとは鶏の足の部分で、形がもみじに似ていることからこのように呼ばれます。こちらも少し見た目が少し怖いかもしれませんが、実はコラーゲンたっぷりでヘルシーおつまみです。実際食べてみると食感はかなり柔らかく、醤油の甘味がよく合っていました。

醤油付け鴨の手羽先と醤油付け鴨のせせり

続いてこちらの写真の右側は「鴨の手羽先の煮物」。じっくり煮込んであるのか日本でよく食べられる鶏の手羽先よりも身が柔らかく、先ほどのもみじのような食感でした。身がたっぷりで食べ応えがあります。

写真左側は「鴨のせせりの煮物」です。こちらはコロコロした見た目ながら身はほぐれやすく、鶏肉のササミのような食感でした。適度な脂身と適度な噛みごたえとで、4種の醤油付けおつまみメニューの中ではいちばん挑戦しやすいかもしれません。

私にとってもみじ以外は初挑戦でしたが、じっくり煮込まれた醤油の風味と様々な食感とでどれも美味しかったです! 谷井さんと傳さんはもみじに関しては「握手してるみたい…」と初めは恐る恐る挑戦していましたが、最後にはどれも美味しいと食べていました。

さらにもう一品紹介したいのがこちらの「ねぎパン」

ねぎパン

油で揚げた小麦粉の生地に卵とレタス、ソーセージをぎっしり詰めて巻いた中国式クレープともいえる料理です。生地はほんのり甘味があり、心なしかシナモンのような風味を感じました。

また、中に入っているソースは酸味があり良いアクセントになっています。中の具材もシャキシャキのお野菜と肉厚なソーセージや卵とたっぷりで、さまざまな味と食感が一度に味わえるこの料理は私もお気に入りです。特にこのお店のものは食べやすいサイズで、かつ中身はぎっしりで大満足でした。

そしていよいよメインディッシュのマーラータンです。まずは私がオーダーした「麻辣ルーロー」トッピングの「マーラーシャンゴウ」です。

「麻辣ルーロー」トッピングの「マーラーシャンゴウ」

第一印象はとにかく色鮮やかで美しい、美味しそう!の一言につきます。こちらのメニューは先述のとおり、麺や辛さ、具材はすでに指定されており、麺は板春雨、辛さは中辛となっていました。キクラゲ、湯葉、小松菜、もやし、キャベツ、じゃがいも、豚肉、ミートボール、スパムと具材もたっぷりです。

お味はというと、中辛といえども汁無しなせいか思ったより辛くありません。むしろごろごろ入った唐辛子が程よいパンチを効かせています。汁無しだからこそ、様々なスパイスが混ざり合うガチ中華ならではの旨みをよりストレートに感じることができます。

板春雨にもよく味が染み込んでおり、食感は汁無しなのでもちもちとした感覚です。私は以前も渋谷店で中辛の板春雨麺をいただきましたが、今回は汁無しということでその食感や味に大きな違いを感じました。

なお麻辣ルーローは、とにかく柔らかく身がほろほろ、脂身も甘みがありジューシーで、ラーメンに入ったチャーシューのような感覚で最高にマッチしていました! また、トッピングのミートボールも特徴的でこちらもおすすめのトッピングです。見た目よりも弾力があり、コリコリとした食感と、練り込まれたシイタケが出す旨みが病みつきになります。

続いては谷井さんオリジナルマーラータン

谷井さんオリジナルマーラータン
谷井さんの注文

薬膳ピリ辛スープに板春雨、ハチノスや揚げパン、空芯菜などガチ中華ならではの食材中心です。

スープは胡椒等のスパイスのキレのある香りが広がり、辛みも少しヒリヒリ感じる程度で、どちらかというとラーメンスープのような塩味の旨みが広がります。また、同じ板春雨とはいえこちらはスープをよく絡まってつるつるしていたのが特徴的でした。

揚げパンは密度がぎっしりでしたがスープを含むとお麩のように柔らかくなりマイルドな味わいで、麺に揚げパンが意外にも合うという新たな発見を得ることができました。

そしてこちらが傳さんオリジナルマーラータン

傳さんオリジナルマーラータン

こちらも薬膳ピリ辛で麺はビーフンです。傳さんは魚介類とお野菜を中心に好きな具材で組み合わせたマーラータン。ビーフンは板春雨よりも麺が細く喉越しが良く、後味にほんのり酸味を感じるためさっぱりとした風味です。

また、トッピングは萱草の蕾を乾燥させた黄花菜や発酵白菜の酸菜は、シャキシャキとした食感と強すぎない酸味とでマーラータン全体の味を引き締めてくれます。

ラーメンのスープに近い味の薬膳ピリ辛スープ、米粉のビーフンとメンマのような感覚の野菜類、そしてチャーシューのような麻辣ルーローを組み合わせたこのマーラータンはラーメンに馴染みのある日本人にも好まれそうです。

なお、隣に座っていた中国人と見られる女性の注文を見せてもらったところ、真っ赤なスープ(恐らく中大辛または大辛)を選んでいました。辛そうですが、一度は挑戦してみたい気も……。

隣に座っていた女性が注文したマーラータン

こちらのお店も渋谷店と同様、日本人のお客さん、特に若い女性の方も多いそうで、1人でも利用しやすい雰囲気です。しかし渋谷店は2人席やカウンターが多かったのに対し、池袋店はテーブル席も充実しているので、複数人でマーラータンを食べに来るなら池袋店もオススメですね。

今回は『四川麻辣烫』さんにお邪魔しましたが、やはり「ガチ中華の聖地」池袋に位置することもあり、『四川麻辣烫 渋谷星星俱乐部』さんと比べても、ガチ中華らしいメニューが加えられている点が印象的でした。

特に「マーラーシャンゴウ」は本店ならではで、花椒や唐辛子など多様なスパイスの風味と次第に痺れていく心地よい辛さが感じられるうえ、とにかく具沢山! ガチ中華の良さが詰まった料理を楽しめます。

渋谷店を訪ねたことのある方、初めてマーラータンに挑戦する方、みんなでガチ中華メニューをシェアしながら楽しみたい方、そして池袋にあるのでぜひ同じ大学の友人にも訪ねてもらいたいと思いました。

なおこちらのお店はあやさんが代表を務めるanydeliの配達サービスも行っているので、ぜひお家でもこちらのおいしいマーラータンを食べて暑い夏を乗り切りましょう!

以下、同行してくれた谷井さんと傳さんの感想です。

谷井朱花さん ~ 全部初めて四川どきどきセット

今回も傳さんと一緒に食べたことのない中華、ディープチャイナを楽しみました!!

私はマーラータンの具材に、見たことすらないものを選び、汁物と食べるという斬新さから揚げパンも追加してみました。名付けて「全部初めて四川どきどきセット」です。

どれもおいしくいただきましたが、わたしのお気に入りは白キクラゲと揚げパン!! 白キクラゲは、ぷるぷるでこりこりの触感がやみつきになり、癖のない味がスープを引き立てていました。揚げパンはスープを吸っていたため、ジュワっとした新しい食感を楽しむことができました。お店に行かれた方はこの2つ、ぜひ追加してみてください!(魚卵入り団子と焼き麻辣ルーローも私の好みでした)。

四川麻辣烫さんでは、食材の他、辛さや麺の量まで自由にカスタマイズできるため、気分や好みに合わせられ、何より選ぶ楽しさが食の楽しみを倍増させてくれました。次に訪れた際は、まだ食べたことにないトウモロコシ麺と、鴨の血、豚の耳、そしてもう一つ上の辛さにもチャレンジしたいと思います。

傳あおいさん ~ 推しトッピングは湯葉と酸菜

初挑戦となるマーラータンを事前情報でどんなものか理解したつもりでしたが、実際にメニューを見てトッピングの種類の多さに驚きました。

私は今回自分の好きなものを中心にトッピングを選びました。麺はみんなと違うビーフンを選んだのですが、もちもちの板春雨と違ってつるっと軽い食感で食べやすかったです。

私の推しトッピングひとつ目は湯葉です。何層も重なった湯葉の中にスープが絡まり、噛むとスープが溢れ出てきてとても美味しかったです!

推しトッピングふたつ目は酸菜です。前回のガチ中華で好きになった酸菜ですが、果たして麺と酸菜は合うのか? と不安でした。実際食べてみると、シャキシャキした食感とさっぱりした味わいがスープと見事にマッチしていました。食べたことある食材でも新しい発見をくれるガチ中華に感謝です!

(中原 美波)

店舗情報

四川マーラータン(四川麻辣烫)

四川麻辣烫 渋谷星星俱乐部

豊島区西池袋1-38-2 

03-3988-5335

11:00-22:30
(L.O22:00 テイクアウトのみL.O22:30) 

Writer
記事を書いてくれた人

中原 美波

プロフィール

代表からのひとこと

マーラータン(麻辣烫)は、どんな具材をトッピングするかでいつも迷いますが、それも楽しみですね。今回マーラータン初挑戦だった谷さんや傳さんが、白キクラゲや揚げパン、湯葉や酸菜といった中華具材を迷わず選んでいる姿が印象的でした。

ふたりは中原さんの同じゼミの学生だそうですが、頼りがいがありますね。

先入観やイメージに捉われず、出てくる料理や食材を試してみようという姿勢は、ガチ中華を楽しむひとつの大切なポイントだと思います。いまの東京は、中華に限らず、世界各地の目にしたこともない料理が体験できる環境にあります。この状況をとにかく前向きに楽しんでみる。それは若いみなさんの特権ではないでしょうか。

中原さんが今回選んだマーラーシャンゴウ(麻辣香锅)は、いわゆる汁なしマーラータンのことですが、2000年代の中頃、ぼくはよく北京で食べました。当時、北京で流行中だったので、至るところに店がありました。基本、若い世代の客ばかりでした。

具材や辛さが自分でカスタマイズできるのが人気の理由のひとつで、大鍋にたくさん具材をトッピングして、2人や3人で鍋をつつきあう光景が見られました。

オーナーの呉さんは浙江省出身の女性ですが、池袋がいまほどガチ中華であふれていなかった時代の2013年にオープンしたこの店は、そんな中国の食のトレンドを早々と日本に持ち込んださきがけだといえます。マーラータン以外のおつまみ系やソフトドリンクもいろいろあるので、ぜひみなさん訪ねてみてください。

女子学生3名が初挑戦!池袋「四川マーラータン」の推しトッピングは
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