Pinkoi(ピンコイ)とは?
Pinkoiはアジアを中心に世界各国の服やアクセサリー、文房具、キッチン用品など最新の雑貨やファッションを現地のデザイナーから直接購入することができる通販サイトで、会員数は全世界で500万人以上にのぼります。
ユーザーはPinkoiを通じて日本未上陸のブランドやデザイナーの作品に出会うことができ、デザイナーは自分の作品を世界中のユーザーに販売することができます。サイトは日本語にも対応しているので、日本の通販サイトと同じように使えます。
Pinkoi
渋谷でPInkoiリアルイベント開催
2023年3月20日から3日間限定で、渋谷キャスト(渋谷区渋谷1-23-21)にアジア6地域の人気デザイナーがやってくるリアルイベント『Shibuya Design Park by Pinkoi ~The Unknown Journey~』が日本で初めて開催されました。
紹介されたのは、およそ30ブランド。台湾、中国、香港、タイ、韓国、日本など、全6地域から参加した作り手から直接買うことができるイベントでした。沢山のブランドの中から香港と台湾の作り手に直接お話を伺えたものをご紹介します。
まずは香港ブランドから
会場入り口のガーデンエリアで真っ先に訪ねたのは香港の伝統文化をおしゃれなモチーフにした人気ブランド香港猿創 Hong Kong Oapesのテント。じつはこのブランドのデザイナーRonno さんにお会いするのは2回目で、数年前に青山で開催された展示会を覗いて以来のファンなんです。香港に行ったらお店を訪ねようと思いつつ何年かが過ぎて、なんと今回渋谷で憧れのRonnoさんに直接お話が聞けました。
今回最も話題になったのは、まるでレトロな紙袋のようなカッコいいバッグたち。「焼味紙袋」のバッグのシリーズです。
60, 70年代の香港で使われていたローストグース(ガチョウの丸焼き)やローストピッグなどを入れる紙袋のイメージをそのままに、じつは最新の丈夫な素材でできていて洗濯機で洗うこともできるバッグだそうです。このシリーズは、2022年に香港のデザインコンテストでもいくつかの賞に選ばれた話題の作品です。渋谷の会場でも実際に手に取ってみて、その軽さと強さにびっくりする人がたくさんいました。
もう一つの話題作は、4月に新発売のローストグースの縫いぐるみ、ではなくてじつはエコバッグという製品。こちらはRonno さんご本人が動画で開け方を実演してくれました。
ローストグースのモチーフは以前から香港猿創 Hong Kong Oapesで、使われては売り切れるという人気キャラクターです。今回、ローストグースの詰め物として収納されているエコバッグには香港の伝統的なロースト屋さんのメニューとイラストがプリントされていて、価格の数字も「花碼」という伝統的な記号で記載されています。
そして今回会場にはなかったものですが、サイトから注文したのが「広東語・繁体字」シリーズのシルバーアクセサリーでした。
「やったね!」を意味する広東語の「搞」「掂」(ガーウ・ディム)の文字のピアスは思った以上に高級感あり。素敵なボックスにRonnoさん手書きのメッセージカードが入っていて感激です。デザイナーさんから直接買うってこういうことなんですね。
屋内展示のスペースエリアでは香港のミニバスの行先表示板を再現したプレートやキーホルダーが目を引きました。
地元の手作りの職人技を製品にしているRestore Expoのブースに並んだプレートはなぜこんなにリアルにあのミニバスのプレートを再現できているのでしょうか、それは今一人しかいない本物のミニバスの行先表示板職人・麦錦生さん本人が作っているからだそうです。
漢字ならオリジナルの注文も可能で、名前でも熟語でも好きな文字をあの独特の書体で、あの赤と青で、本物と同じプレートを使って作ってもらえます。漢字の名前の人がうらやましい!
続いて台湾のブランドを訪ねます。
テントが並ぶガーデンエリアとスペースエリアをつなぐステアウェイエリアの階段に並んでいたのは「手染め」シューズブランド「HTHREE」の美しい靴。2019年の受注会では開場前から行列ができたほどの大人気ブランドだそうです。今回のイベントでは靴職人さんが常駐していて、履き心地を相談しながら買うお客さんもいました。
台湾のかわいいグッズのテントもお客さんでにぎわっていました。
お話を伺ったのは布バッグが人気の一帆布包(イーファン・キャンバスバッグ)。台中で30年の歴史がある老舗の帆布製品店です。素材のコットンやパーツの金具まで厳選し、縫い目一つ一つまで丁寧に仕上げたバッグは何年も愛用できるものばかり。
工房の写真もたくさん見せていただきました。
「これが私です」と目の前にいるかわいいお姉さんたちがミシンでひとつ一つ手作りしている様子を見せていただき、さらに応援したくなりました。サイトのお店のページの写真もで商品を持っているお姉さんたちはモデルさんではなくて、実際に制作している方々だそうです。
今回人気だったのは、台湾名産のフルーツ柄をプリントしたショッピングバッグ。人気の柄はイベントでは売り切れてしまいましたが、サイトからは今も購入できます。お店の写真を見ると、台中に行ったらここも訪ねたいなと思いました。
アジアのB級グルメもいろいろ
軽食では高田馬場に日本初上陸した台湾No.1サンドイッチ専門店「洪瑞珍(ホンレイゼン)」と、台湾のソウルフード麺線の人気店「台湾佐記麺線(たいわんさきめんせん)」が出店していました。
私が食べたのはキッチンカーで来ていた「台湾佐記麺線」。かつおだしのとろみスープに細めんの人気メニューを注文しました。西新宿の店舗ではルーロー飯もあり、どちらもSとⅯがあります。
サイトからのお買い物は
イベント後にサイトから注文した商品は1週間くらいで届きました。現地のカレンダーによってはもう少し時間がかかる場合もあります。サイトでは地域別、ジャンル別などさまざまな検索が日本語でできるので、お気に入りの作家さんを見つけてください。
今ではこのイベントの頃より気軽に現地に行けるようになりましたが、実際に店舗に行く方もこのサイトで下調べができますね。デザイナーさんへのメッセージもPinkoiのサイトを通せば日本語で大丈夫です。
(Amy松田)