池袋のハラル認証店「蘭州拉麺火焔山」がリニューアルオープン

池袋のハラル認証店「蘭州拉麺火焔山」がリニューアルオープン

先日、Facebookのグループページにシミズンさんから以下の投稿がありました。

「改装中だった西池袋の『蘭州拉麺火焔山』(東京都豊島区池袋)が11月1日にリニューアルオープンしたので、さっそく食べにでかけました。

お店のいちばんのおすすめの蘭州拉麺を注文。牛骨と牛肉をしっかりと煮込んだもので、パクチーとネギの香りが食欲を誘います。

パクチーと万能ねぎの追加は無料だそうです。

麺は細麺、平麺、三角麺の3種類から選べます。私は『おすすめ!』と書いてある細麺を頼みました。

注文してからバンバンと打ちつけて麺をのばしていきます。豪快に上下したり、クルクルとねじられたりする様子は見ていてワクワクしてきます。

注文したら、自分用の麺がどんどんのびて整っていく様子を楽しんではいかがでしょう。

打ち立て、茹でたての麺はモチモチしていて、量もたっぷり!

コクのあるスープにぴったり。

今回は麺でお腹がいっぱいになり、ラム肉の串焼きまで頼めなかったので、次回はぜひ試してみたいと思います

お客さんは中国の方やムスリムの方が多いそうです。

蘭州はシルクロードの入り口にある町でムスリムの方が多いので、このお店もハラル認証されています。あの玄奘三蔵法師も蘭州を通って天竺に向かったそうです。

店長の貝原麻美さんは蘭州出身の方です。お店が忙しいと、お昼ごはんが3時半になったり、時には食べそこなったりすることもあるとか。

いつも次から次へとお客さんがやってきます。なんと言ってもおいしいからね~。

お店の外からも麺を打ち付ける姿が見えます」

蘭州拉麺火焔山は2017年8月10日にオープンしています。その年の秋頃、池袋を歩いていてこの店を偶然見つけたので、とても印象に残っています。その後、何回も通うことになるのですが、当時の客層は中国の若者が多く、ときにモデルさんのような美しいウイグル人女子がカウンターに座っていたりと、楽しい雰囲気の店でした。まだいまほど、都内各地に蘭州拉麺(牛肉麺)の店はありませんでした。

蘭州拉麺を出す店としては、2017年8月25日に西川口に「日本初の中国蘭州回族ムスリムのハラル料理」店としてオープンした「蘭州料理 ザムザムの泉」が有名かもしれません。現在は広尾に移転し、ちょっぴり高級店と生まれ変わっています。

蘭州拉麺

蘭州拉麺は、中国ではどこに行っても、よく食べました。基本中国の料理は油っこいので、さっぱりしたものが食べたくなるのです。蘭州拉麺のさわやかで酸味のある牛骨スープにコシのある手打ち麺、、パクチーやダイコンなどをトッピングというシンプルな味わいが、ありがたかったです。

1杯15元くらいでお安く食べられるのがいいですが、営業をしているのは基本ムスリム(ウイグル人や回族)の人たちなので、ビールを飲ませてくれない店もあって、そこがちょっと残念なときもありました(気にせず出してくれる店もありました)。

蘭州拉麺の起源

蘭州拉麺の起源は清朝後半の甘粛省蘭州で、馬保子と傑三という親子が創案した牛肉麺のスープが澄んで香りが豊かと評判になり、広まったとされます。

蘭州拉麺にとって重要な要素は「一清、二白、三紅、四緑、五黄」といわれます。「清」とは澄んだ牛骨スープ、「白」は甘みを抑えるダイコン、「紅」はアクセントになるラー油、「緑」は香りを出す葉ニンニク、「黄」は手打ち麺を指します。

シミズンさんも投稿してくれましたが、この店の特徴は調理人が麺を打つ姿がガラス越しではなく、すぐ目の前で見られることです。

お店の人に許可を取って動画も撮らせていただきました。ここまで麺づくりに手が込んでいるのだとわかるだけで、うれしくなりますね。麺打ちが終わり、いったん茹でると、その場でスープに入れられ、すぐにできたてを食べられるのですから。

この店では、蘭州拉麺以外にも、羊肉のとろみスープの「烩面(ホイミェン)」や汁なし牛肉麺の「干拌牛肉面(ガンバンニゥロウミェン)」、麻辣スープの「麻辣牛肉面」、トマトとタマゴの炒め入りの「西紅柿鷄蛋面(シーホンジージータンミェン)」、クミン味の焼きそば「孜然炒面(ズーランチャオミェン)」など、いろいろ楽しめます。

少し変わりダネなのが、塩茹で羊肉とキュウリ、パクチーがたくさんのった冷やし麺の「新疆冷面」でしょうか。

新疆冷面

さらに面白いのは、ウイグル風ミートパイの「新疆烤包子(シンジャンカオバオズ)」です。

子羊のひき肉あんを小麦粉の生地で包んでオーブンで焼いたもので、中央アジアで広く食べられているものです。ウイグル語で「サムサ」といい、カレー風味のジャガイモあんが入ったインドのサモサとは似て非なるものです。

最後に、店長の貝原麻美さんについて(この店の店長になった理由など)ある飲食業界メディアが取材してるので、リンクを貼っておきます。

この店は麺の量がボリュームたっぷりなので、シミズンさんもそうだったようですが、蘭州拉麺を食べたら、ほかのものがあまり食べられなくなります。羊肉串をはじめつまみになりそうな小皿料理もあるので、お酒を飲みながら居酒屋スタイルで楽しめなくもないのですが、やっぱり蘭州拉麺は食べたくなります。こんなこと、中国の人はまずやりませんし、基本ここはラーメン屋さんなのですが、この際、何人かで行って、麵や料理をいくつか選んでシェアすると、いろんな味が楽しめていいかもしれません。

(東京ディープチャイナ研究会)

店舗情報

蘭州拉麺火焔山  

池袋のハラル認証店「蘭州拉麺火焔山」がリニューアルオープン
最新情報をチェックしよう!