【ニューオープン】「友誼食府」新大久保店の人気メニュー大紹介

2019年11月に、池袋に友誼食府第1号店ができて以来、池袋が「ガチ中華」の聖地として育つと共に、中華フードコートが、その魅惑的な世界への「入口」として大きな存在価値を示してきました。

友誼食府は、池袋店に続き、立川、松戸と展開してきていますが、2023年12月2日(土)、新大久保に第4号店を出店しました。場所は、JR新大久保駅から、大久保駅方向とは逆に大久保通りを300m歩いたあたりで、向かって左に黄色いパチンコ屋があり右手にローソンスリーエフがある三差路を右に折れてすぐのところにあります。(通称イケメン通り!)

友誼食府新大久保店への道筋
店舗は1F(3店舗)と地下1F(4店舗予定)にありますが、地下はまだ準備中につき、1Fの3店舗をまずはご紹介しましょう。

まずは『凡記』(ファンキー)西安肉夾。西安料理の店です。本店は池袋(豊島区池袋1-2-7 メゾン田中1F)。

西安は中国の陝西省の省都でかつては長安と呼ばれた由緒ある都市です。

『凡記』(ファンキー)西安肉夾饃

続いて『台湾お母さん』。名前の通りの台湾料理のお店。板橋のアパホテルの中のお店から移転してきました。

『台湾お母さん』

最後が『香辣妹子』。四川料理です。友誼食府の中では、池袋店、立川店に続いての3店舗目なのでお馴染みですね。本店は西巣鴨(北区滝野川5-18-2)。

『香辣妹子』

さて、フードコートです。「ガチ中華」の「入口」と言える所以は?

日本人に十分馴染みのある「町中華」に比べ、「ガチ中華」は最初はどうしても壁が高いです。「どの店がいいのか。何を注文すればよいのかわからない」「全部辛くて食べられなかったらどうしよう」。こんな疑問で固まるのは当然だと思います。

それがフードコートでは、複数の店が同じ区画にあるため、様々なタイプの料理から選べるし、複数の人で行けば、それだけいろんな比較ができます。そして次からは自分の好みに合う料理を選びやすくなるでしょう。

そんな前提で、「まだガチ中華に詳しくない日本人」を対象に、2~3人で行ったときの3品を選んでみましょうか。

まずは「香辣妹子」から『四川旨辛刀削麺』(¥1,080–以下すべて税込み)

『四川旨辛刀削麺』

辛さは選べるので心配ありません。「少し辛い」を申告すると、それでも「本場の辛さ」で料理が出てきます。あれ?!刀削麺は西安料理で有名なのでは?

そうです。しかし四川省と西安のある陝西省は隣同士。どちらにも刀削麺はあるようです。実際に「凡記」にもあります。四川の刀削麺のほうが、四川の「麻(山椒の痺れ感)」が強いでしょうか。少し慣れてくると、そのような比較で、中国の各地の料理の違い、特色が身近になってくると思います。そんなところが「フードコート」の楽しみの一つなのでしょう。

続き「台湾のお母さん」から『台湾魯肉飯』(ルーローファン)(¥880)

『台湾魯肉飯』(ルーローファン)

いきなり強烈な四川料理でした。そんなときは台湾料理の柔らかさに癒されます。特に「台湾のお母さん」では、文字通りに「お母さんのやさしさ」「お母さんの温かさ」が充満した料理ばかりです。魯肉に味が柔らかく染み込み、ご飯がどんどん進みます。

三番目は「凡記」から『西安凉皮』(リャンピ)(¥700)

『西安凉皮』(リャンピ)

小麦粉(もしくは米粉)から作った麺をゆでて冷やし、キュウリを混ぜて中華調味料で味を調える。冷たい麺がさっぱりして気持ちよく、ラー油の辛さが適度に刺激を加えます。女性好みの小吃と言われているようです。

凉皮は「肉夾饃」としばしばセットの扱いでもあるので、追加します。

『肉夾饃』(ロージャーモー)(¥550)

『肉夾饃』(ロージャーモー)

「中国のハンバーガー」とも「ケバブ」とも呼ばれる、パンズの間に細かくした肉(凡記では豚肉)を挟んである。味が染み込んだ肉がこぼれるように挟まれ、とてもおいしいです。西安現地でも超人気のようです。

第一セット= 「四川旨辛刀削麺」+「台湾魯肉飯」+「西安凉皮」(+肉夾

もうワンセット選んでみましょうか。

「香辣妹子」から『四川本格冒菜』(マオツァイ)(¥980)

『四川本格冒菜』(マオツァイ)

中国の火鍋は有名ですが、大勢での鍋ではなく小型にした一品料理。麻(痺れ感)と辣(唐辛子の辛さ)がひときわ迫ってきます。(中辛を注文しました。汗が一杯出てくるのに気が付きます)。香辣妹子の冒菜には具材がたくさん入っていてうれしいです。成都出身の店のママが「家庭料理」を非常に意識して、四川の家庭で食べられる料理をたくさん取り揃えています。

「台湾のお母さん」から『炒めビーフン』(¥900)

『炒めビーフン』

台湾料理は日本料理のやさしさと共通性をよく感じますが、ここのビーフンは典型的と言えます。多くの人が「おふくろの味」を思い出すのではないでしょうか。薄味に仕立てられているので、辛味が欲しければ添えられたラー油で調整できます。

「凡記」から『油溌(ヨウポー)ビャンビャン麺』(¥1,000)

『油溌(ヨウポー)ビャンビャン麺』

画数が多く極めて文字が難しいことでも有名なビャンビャン麺です。西安料理でも最も有名な一つ。凡記では、ビャンビャン麺を「打つ」ところが見られます。しっかりとした腰の強さとおいしさが伝わってきます。

油溌とは、上から油(調味料)を振りかけること。

第二セット= 「四川本格冒菜」+「炒めビーフン」+「油溌ビャンビャン麺」

四川料理、西安料理と、それなりに辛いです。辛さを抑えるスイーツは如何でしょうか?

「香辣妹子」の『黒糖冰粉』(ビンフェン)(¥480)

『黒糖冰粉』(ビンフェン)

「台湾のお母さん」の『ピーナツ豆腐スープ(豆花)』(¥680)、『双色QQ球』(¥600)

『ピーナツ豆腐スープ(豆花)』(¥680)、『双色QQ球』(¥600)

さて、これだけ知っておけば「ガチ中華」も怖くない。中国各地の料理の特色を掴み、自分の好みにあった料理を広げていくことができるでしょう。

友誼食府新大久保店。ここも以前はアジアの食材店でした。店の外まで溢れ出る本場の香りを嗅ぎに如何でしょうか。

(近藤雅義)

店舗情報

友誼食府新大久保店

友誼食府新大久保店

新宿区大久保1-15-12
営業時間=10:00-22:00(要確認)
年中無休

Writer
記事を書いてくれた人

近藤雅義

プロフィール

代表からのひとこと

今回初めて記事を書いてくださった近藤さんは、新大久保に近い場所にお住まいだそうで、友誼食府新大久保店がオープンする前から、いつ頃営業を始めるのか、Facebookに投稿してくださっていました。

ぼくはその情報を頼りに12月2日の午前11時過ぎ、店を訪ねたところ、なんと第一号来店客になったのでした(こんなことはさすがに初めてでした)。思わず、近藤さんにその報告をしたところ、30分ほどして自転車で店に駆けつけてくださいました。

お話を聞くと、2010年代に深圳に駐在されていたそうです。

今回のレポートは、誰もが気軽に中華フードコートを楽しめるよう、最も基本的なメニューをわかりやすく紹介してくれています。友人をこの店に連れて行くとしたら、この記事に紹介されているメニューを教えるとよさそうですね。

ちなみに、ぼくも2回ほど新大久保店を訪ねていて、いくつかメニューを試しました。

「台湾のお母さん」から「大根餅」(680円)。

「台湾のお母さん」から「大根餅」
このときは、まだ冷蔵庫が店に届いてないので、ビールは近所のコンビニで買ってきていいとのことでした(いまは台湾ビールが買えます)。この店の大根餅は、味がしっかりついていて、醤油に付けたりする必要はありません。大根のほかに干しエビなども入ってます。

「香辣妹子」から「四川風肉まん」(300円)と「四川風ちまき」(300円)。

「四川風肉まん」
皮付きチャーシューとキャベツなどが入ってます
「四川風ちまき」
四川風ちまきにはエンドウ豆を入れるそうです

せっかくなので、スタッフも紹介しましょう。まず「香辣妹子」の看板娘、成都出身で、オーナーの娘の王警誼(おうけいぎ)さん。彼女はこの店のスイーツ系をつくっているそうです。日本語が上手なので、料理の説明を聞くと、詳しく教えてくれます。

「香辣妹子」のオーナーの娘の王警誼(おうけいぎ)さん

そして、「台湾のお母さん」のお母さんは高雄出身だそう。お名前を聞いたら「かおりと呼んでください」とのこと。

「台湾のお母さん」のお母さんのかおりさん

もう多くのみなさんはご存知かもしれませんが、最後に一応この店の「注文の流れ」を紹介しておきましょう。

「注文の流れ」

韓流の町、新大久保の真っ只中にありますが、みなさん足をお運びください。

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