「食べるぞ!世界の地元メシ~ガチ中華in大阪」今里「紫金城」で開催

「食べるぞ!世界の地元メシ~ガチ中華in大阪」今里「紫金城」で開催

10月2日(日)、「食べるぞ!世界の地元メシ」オフ会が大阪で開催されました。昨年12月5日、今年6月5日に続く3回目は「ガチ中華in大阪」がテーマです。

「食べるぞ!世界の地元メシ」オフ会の様子

旅行作家の岡崎大五さんが2021年1月に始めたFacebookグループ「食べるぞ!世界の地元メシ」という、海外での食にまつわる思い出をみんなで共有しようというコミュニティのオフ会です。そのメンバーは5万人超というメガグループで、世界各地からの投稿があります。これまで東京で2回やってきたことから、関西でもぜひという声があり、実現の運びとなりました。

食べるぞ!世界の地元メシ


このグループに参加した旅人222人の投稿を書籍化した『世界の地元メシ図鑑』(学研)も今年5月に発売されています。

世界の地元メシ図鑑

世界の地元メシ図鑑

地球の歩き方編集室
学研プラス


会場は大阪市生野区今里の中国東北&韓国中華の店「紫金城」でした。この個性豊かな店の魅力については、今回のメインゲストである京都在住アジアグルメライターの浜井幸子さんが当サイトに紹介してくれています。

会場の「紫金城」

さて、前半のトークイベントは、浜井さんによるディープな中国食体験が存分に語られました。浜井さんは1995年に『おいしい中国屋台』(情報センター出版局)というイラストエッセイでデビューしています。

旅行作家の蔵前仁一さんが主宰していた『旅行人』という雑誌でも、すてきな手描きのイラストをたくさん発表しています。

手描きのイラスト

浜井さんはかつて四川省成都に留学していたことがあり、毎日のように現地の麻辣湯を食べていたそう。「当時は肛門が油で潤っていた」という大胆エピソードで会場を笑いの渦に巻き込みました。

大胆エピソードで会場を笑いの渦に巻き込む

シルクロードの一部である新疆ウイグル自治区の旅も好きな浜井さんは、現地で食べた「大盤鶏」がもともとウイグル人たちの料理ではなく、移住してきた四川省の調理人が麻辣仕込みでつくった料理だという話をしてくれました。

新疆ウイグル自治区の「大盤鶏」

実は、『世界の地元メシ図鑑』と同じ時期に刊行された『世界の中華料理図鑑』(学研)でも、浜井さんには、豊富な中国各地の料理写真の提供や執筆にご協力いただいています。

世界の中華料理図鑑

世界の中華料理図鑑

地球の歩き方編集室
学研プラス


アジアの地元メシ紹介

こうして約1時間半のトークが終了し、岡崎さんの乾杯のあいさつで宴会が始まりました。

今回の宴会メニューは、中国東北料理と韓国中華が入り乱れる品数15品という素晴らしいものでした。料理の解説は、店長の山本光一さんです。彼は今回の宴会のために、手書きの詳細なメニュー解説を用意してくれていました。以下は、それをそのまま使わせていただきます。

メニュー解説の様子

メニュー


  1. 東北拉皮(太い春雨の和え物)
  2. 芹菜水餃・蝦水餃(セロリとエビの水餃子)
  3. 川白肉(白菜の漬物と豚バラ肉と春雨の煮物)
  4. 木須柿子(トマトと玉子の炒め)
  5. 干煽土豆片(じゃがいもの薄切り揚げ炒め)
  6. 糖醋里脊/タンスゥユッ(韓国式酢豚)
  7. 香辣肉絲(香菜と唐辛子と豚肉の細切り炒め)
  8. 孜然羊肉(羊肉クミン炒め)
  9. 西芹蝦仁(小エビとセロリの炒め)
  10. 地三鮮(三種の野菜のとろみ炒め)
  11. 宮保鶏丁 (ピーナッツと鶏肉の炒め)
  12. 干煽四季豆 (インゲン辛口炒め)
  13. 揚州炒飯(中国式チャーハン)
  14. 抜絲苹菓(リンゴポテト)
  15. 青島ビール 協賛:池光エンタープライズ様
  16. [ 番外 ] 白酒 提供:日和商事様
















最後に山本さんからのあいさつです。

本日はご来店ありがとうございます。

今回は「世界の地元メシ」オフ会ということで、遠方からお越しになった方もいらっしゃいます。またこのような大きな催し物も2年ぶりのことなので、私自身も心待ちにしておりました。

みなさまに喜んでいただけるようコックも腕を振るいますが、本日の語らいの一助になれば幸いです。

このような機会を与えてくださった浜井さん、岡崎さん、中村さん、そして準備からご尽力いただいた関西旅行人の皆さん、本当にありがとうございました。楽しい一日となることを願っております。

2022.10.2  紫金城 山本光一

岡崎大五さん、山本光一店長、東京ディープチャイナ研究会代表の中村、浜井幸子さん

右から岡崎大五さん、山本光一店長、東京ディープチャイナ研究会代表の中村、浜井幸子さん。店長の山本さん、大変お疲れさまでした。

さて、旅行好き、お酒好きの皆さんが集まったオフ会ですから、当然2次会もありました。場所は、今里らしくベトナム風居酒屋のビアホイ「BIA HOI IMAZATO」でした。紫金城から徒歩3分ほどです。エスニックタウン今里ならではの楽しいひとときとなりました。

オフ会をやっていた同じ時間、店の3階ではベトナム人が宴会をやっていたようで、店の周辺には若いベトナム人がたくさんいたのが印象に残りました。今里はまさに「韓国・中国・ベトナム…多文化が共生する街」、紫金城の客層の多くはベトナム人だという話も驚きです。ベトナムの若者たちは、この店の中華の味が好きなのだそうです。

追記

こうして盛況のうちに幕を閉じた「セカジモオフ会in大阪」でしたが、翌日のお昼、会場となった今里の「紫金城」を再び訪ね、この店の名物で韓国中華の代表メニューである「ジャジャン麺」をいただきながら、店長の山本光一さんとお話する機会がありました。

山本さんは今回のオフ会のために詳しい料理解説を用意してくださっていましたが、この仕事ぶりを拝見し、山本さんは当研究会の活動と同じことをずっとやってこられたのだと思いました。それは「ガチ中華」の料理の地道な紹介です。

当研究会が『東京ディープチャイナ』の本をつくっているとき、日本の大半の人たちがまだよく知らない「ガチ中華」の料理がいかなるものか、まずは伝えないと何も始まらないと思っていました。それを山本さんは現場でやってきたのです。まさに同志ここにあり、と思いました。

ちなみに、この店の「ジャジャン麺」を食べるよう勧めてくれたのは浜井さんでした。

(東京ディープチャイナ研究会)

店舗情報

紫金城

紫金城

大阪市生野区新今里3-10-26
090-9058-1773

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