こんにちは!
学生ライターの江上ふくです。
今回は、四ツ谷にある香港スイーツの店を紹介します。
私は「ガチ中華」のお店に行くと、店名が読めないということが多いのですが、こちらのお店は珍しくシンプルな日本語の店名で、「香港物語スイーツ」といいます。
この店名から、いま人気の香港スイーツ専門店かカフェだと思う人も多いのではないでしょうか。
私自身、そう思っていたのですが、実はスイーツやドリンクだけでなく、シュウマイや餃子などたくさんの食事メニューが揃っています。
たらふく点心を食べ、最後は甘いスイーツをいただいた、ある日の満腹夜ごはんを皆さんにシェアします。
店舗は、JR四ツ谷駅もしくは、丸ノ内線四谷三丁目駅から歩いて数分の場所にあります。新宿通りに面しているので道に迷う心配はありません。
気持ちよく風が吹いていて、テラス席もあります。
店内はとても綺麗で、かわいらしい雰囲気です。店員さんも明るい雰囲気で、居心地がよいです。
19時過ぎの店内には、仕事帰りのお客さんの姿がありました。奥にはカウンター席もあり、一人で利用するにもよさそうです。
この夜いただいたメニューをご紹介します。
私は普段、「ガチ中華」を食べるときビールや白酒、紹興酒などを飲んでいますが、今回は、飲茶文化を楽しむべく、プ―アール茶をいただきました。
まず食事メニューから。
人気メニュー第1位は「海老春巻きチョンファン」(春風得意腸粉)
チョンファン(腸粉)とは点心のひとつで、もち米でできた皮に海老などが包まれた蒸しクレープのような食べ物です。
「腸の粉、、?これは怪しいぞ、、」と思ったら、筒状に丸めた状態が腸に似ていることに由来しているようで、腸の皮ではないので皆さん安心してください!
単純に「海老チョンファン」ではなく、これは「海老春巻きチョンファン」。
つまり、一度「海老春巻き」を揚げて作り、それをさらに包んでチョンファンにしている、手間のかかったこだわりの一品です。
外の皮はもちもち、春巻きの皮はパリパリ、海老はプリプリという3つの食感を一度に楽しめます。
海老がこれでもか!というほど大きくて、海老好きには溜まりません。人気ナンバーワンなのは、納得です。
海老とニラの蒸し餃子(鮮蝦韭菜餃)
こちらは、ぷりぷりのエビとニラが入った蒸し餃子です。
「最初は何もつけずに食べてね」とスタッフさんからのアドバイス。さっぱりしていて素材の良さが感じられます。脂っぽくもないので、罪悪感もなく、パクパク食べ進めてしまいます。
そして、エビの大きなこと!
個人的にまた注文したいお気に入りメニューです。
ホタテ焼売(扇貝焼売)
黄色の皮が印象的なこちらは、ホタテ焼売です。蒸して蓋をした状態で運ばれてくる焼売はアツアツ。
蓋を外してもらったときの、蒸気がボワァーと出てくる様子が食欲をそそります。大きなホタテが口の中で行き場を失い、嬉しいおいしさです。
ひよこのもち米揚げ餃子(小鳩咸水餃)
かわいらしい、ひよこのフォルムをした揚げ餃子です。
ゴマがひよこの目になっています。
かわいそうだけれど、頭からガブリ。
外の皮はパリパリですが、中は厚いもち米の層に包まれています。中には小さく切られたチャーシューが入っており、ほんのり甘い餃子です。
大根餅(蘿蔔糕)
冷める前にもちもちアツアツの状態で食べたい一品。
「ここの大根餅を食べたら他のお店のは食べられない」いうスタッフさんの一押しメニューです。
エビ入り揚げ饅頭(海老生煎)
ぎっしりと中身が詰まっており、ひとつだけで十分な満腹感。エビやコーン、ニンジンなどが入っていて、甘い風味です。
鶏足の香港式煮込(美味鳳爪)
「もみじ」と呼ばれる甘辛い味付けで、下にピリッとした辛さが残ります。
私は2年ほど東京ディープチャイナ研究会のライターをしており、ガチ中華のお店に行くことも多いですが、実はこの日がもみじの初挑戦でした!
プリっとした食感で、見かけから想像していたようなクセはまったくありませんでした。
蓮の葉ちまき(荷葉糯米鶏)
中を開けてみると、こんな感じ。お米はもちもち。日本人に人気があるそうです。
ここまで紹介したメニューは、私の大学の友人でネパール大使館に勤務している風歌さんと中村さんの3人で食べましたが、だいぶお腹いっぱいに……。
それもそのはず。すでにもう8品も食べていたのです。
でも、人気のスイーツも味わいたい!
ここからは、別腹で味わったおすすめのデザート2品を紹介します。
ぷるぷる濃厚ココナッツミルクプリン(椰子冻)
まるごと、ココナッツひとつを使用した贅沢な一品。ココナッツを容器のようにして、中にはぎっしりプリンが詰まっています。
プリンはココナッツミルクとココナッツウォーターから作られており、まろやかで素材を活かした濃厚な味わい。
お腹はいっぱいだったはずなのに、スルスルと食べ進めてしまいます。
実はこのスイーツ、プリンだけでなく容器になっているココナッツの果肉も食べることができます。果肉はシャキシャキして、ほんのり甘い。
果肉を取るのは少し力が要りますが、美味しい果肉を味わうためならその手間も惜しみません!
余すことなくココナッツを味わいましょう。
ヤンジーガンルー(楊枝甘露)
スイーツの系統としては、フルーツポンチのよう。
甘すぎず、飲み物みたいにスイスイ食べることができます。
小さなつぶつぶのタピオカと、トロトロのマンゴー、みかんが入っています。
マンゴープリンが好きな人は間違いなく好きです。
最後に、食後におすすめのドリンクはこちら。
鴛鴦茶(ユンヨンチャー)
ミルクティーとコーヒーが両方入っているという一見不思議なメニュー。
三種類の紅茶とコーヒーが混ぜ合わっており、何度も試作を重ねて辿りついたこだわりのブレンドだそう。
匂いはコーヒー、でも飲んでみるとコーヒー牛乳のようなミルクティーのよう。
でも、ほんのり苦みもあるぞ、という何とも表現が難しい飲み物でした。
本当は、タロイモを使ったヤンジーウエン(楊枝芋圓)もいただきたかったけど……。
ところで、このお店はもともと「デザートのお店をやりたい!」と2021年6月にオープンしたそうです。
以前はカフェがあったテナントで店を始めたからですが、だんだん「デザートだけだと寂しい」と考えるようになり、点心とスイーツが両方楽しめるお店が誕生しました。
シェフは、広東省肇慶市(ちょうけいし)出身の梁さん。最初はマスクを外すのが恥ずかしいと言いながらも、素敵な笑顔。
店長で遼寧省出身の顧暁路さんとツーショット。
メニューを見ると、表は点心。裏面にはデザート。
点心がメインのお店が多いなか、こちらはデザートメニューも大充実。
当然のことですが、女性からの人気が高いそうです。
ランチやディナーだけでなく、カフェとしても気軽に利用できるし、本場の広東点心のぷりぷり、もちもち、パリパリなど、さまざまな食感を楽しむことができます。特に、エビ好きにはたまらないお店ではないでしょうか。
(江上ふく)
店舗情報
香港物語スイーツ
新宿区四谷2丁目11-8
03-6457-7169
アクセス:JR四谷駅から徒歩10分、丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩4分
営業時間:11:00〜22:00(L.O.21:30)
Writer
記事を書いてくれた人
江上ふく
代表のひとこと
江上さん、この日はホントにいっぱい食べましたね。風歌さんが急遽参加してくれなかったら、こんなにいろいろ食べられなかったと思います。
最近、香港の点心やスイーツが食べられる店が増えています。
江上さんが書いているように、たいていは点心がいろいろ食べられる飲茶や茶餐廰スタイルのカフェのような店が多く、もちろんそこでもスイーツは食べられるのですが、この店ほど充実している店は少ないかもしれません。
実はこのお店のメニューのデザインを担当しているのは、研究会のメンバーの和田茜さんの会社です。この店を教えてくれたのは彼女です。
ぼくはたまたまその頃、四谷三丁目に何度も足を運ぶ用があったので、訪ねてみたところ、なんと偶然、これも研究会のSNSの仲間である上海出身の傳敏さんとその友人たちが来て、びっくりなんてこともあったんです。
そのとき、ぼくは好物のチャーシュー飯を注文しました。こういうご飯ものもあるんです。
みなさん、四谷や四谷三丁目に足を運ぶことがあったら、ぜひ訪ねてみてください。