【上海発】客家料理にみんな大好きワゴン飲茶も。深圳のお勧め店4選

【上海発】客家料理にみんな大好きワゴン飲茶も。深圳のお勧め店4選

最近何かと深圳へ行く機会があり、行くたびに深圳のイメージが変わりつつあります。

夜はライトアップやドローンショーがあって、近未来的なビルが林立していて、ベンチャー企業が集まっていることなどはイメージ通りなのですが、少し郊外に行くとガジュマルの古木が多く自生する住宅地や山、海辺リゾートのようなエリア、古い食堂が集まるエリアもあります。

住む人たちは気さくで、すぐに仲良くなれる人が多い気が。「これが移民の街の良さかも」と思ったりもしてしまいます。

食べ物は広東料理や飲茶が名物で、老舗や特徴的なお店は少ないのだろうと思っていました。

が、何回か訪れて知り合った人たちの話を聞くと、深圳発祥の料理もあって、客家料理も有名だということもわかってきました。また、香港でも少なくなっているというワゴン式の飲茶のお店にも遭遇。意外や老舗も多いようです。

というわけで今回は、深圳のお勧め店4選をお届けしたいと思います。

海辺の風景が広がる蛇口エリア
海辺の風景が広がる蛇口エリア

まずは深圳ならではのお店から。ハト料理チェーンの「金光鴿王」です。

深圳には1950年代から乳業メーカーの光明によるハト牧場があっといい、ハトが身近な食材だったそう。ハト、頼んだことがないという日本人は多いと思いますが、香ばしいパリパリの皮と鴨肉をあっさりさせたような肉質が魅力。私は北京ダックよりも断然ハトの方が好みです。

「金光鴿王」のローストハト「金光霊芝鴿」(56元)は、生薬の霊芝で焼いた養生ハトとして人気。深圳に来たらぜひ食べたい一品です。

天然椰子炖烏鶏湯
ハトは一人飲みにもぴったりの量

「金光鴿王」のもう一つのお勧めは「天然椰子炖烏鶏湯」(49元)。

深圳は海南島と並んで「椰子鶏(鶏のココナッツジュース火鍋)」が名物なのですが、ここのお店ではわざわざ火鍋を頼まずとも、スープ料理として味わえてしまうのです。これ、上海の広東料理店でも見かけたことがあって、全国的に流行りつつあるようです。

烏骨鶏をココナッツジュースで煮込んだスープ
烏骨鶏をココナッツジュースで煮込んだスープ

2軒目は「鵬小館」。

「華僑城」というアートスポットが集まるエリアにあり、若い人向けに一人でも安く食べられる客家系深圳料理のお店です。

その客家系深圳料理の代表格といえば、深圳市内の大鵬半島発祥という「窑鶏」。丸鶏を土の窯で焼いた料理です。こちらのお店の「深圳鵬城窑鶏」(68元)は、しっとりジューシーな鶏をスパイスカレーのタレで食べるスタイルでした。

鶏の蒸し焼き
シンプルな鶏の蒸し焼き。つけダレはお店によって変わるのかも

3軒目は「璞語堂」。同じく華僑城エリアにある客家料理店です。

龍崗など、深圳郊外の古い街並みがある地域に行くと、「深圳は客家の街なのだ」ということを知ることになります。なのでここ数10年の間にやってきた香港や広州の味よりも、客家料理のほうが街に根付いているのかもしれません。

お勧めは「氷梅猪手」(69元)。紅豆と豚足の煮込みです。柔らかくするために梅を使っているそうですが、梅の風味はなく、シチューのような紅豆の煮汁にゼリー状の豚足の皮がとろけます。このためにまた深圳に来てしまうかも。

豚足
弾力が残る程度に煮込まれた豚足。紅豆の煮汁がまろやか

豚足のお供は「客家黄酒」(48元)で。とろみと甘みのある梅酒のような風味の黄酒でした。

客家では伝統的に代々嫁に酒造りが継承されてきたため、「娘酒」とも呼ばれているそうです。

もち米がベースの醸造酒
もち米がベースの醸造酒

最後は「華洋酒楼」。

「とは言っても広東圏に来たからには飲茶を食べたい」という方へのお勧め店です。繁華街から外れた地味な路地の一角にあるのですが、深圳ではかなり古い1989年の創業。今もワゴン式を守っている飲茶のお店です。

行くなら朝8時前後に。この時間帯で既に地元の人で席が埋まってしまっています。

「華洋酒楼」朝8時半ごろの店内
開店直後の朝8時半ごろでこの混雑
「華洋酒楼」ワゴン
テーブル間をワゴンがまわってきます
「華洋酒楼」おかゆ
おかゆもワゴンから

お勧めは定番のエビ蒸し餃子「蝦餃」、イカを蒸したもの(名前不明)、ミルクプリン「双皮奶」。昔ながらの点心の味を保っているという感じのおいしさでした。

エビ蒸し餃子
エビ蒸し餃子
イカとセロリを蒸したもの
イカとセロリを蒸したもの
鯉の形のゼリーが乗った双皮奶
鯉の形のゼリーが乗った双皮奶

深圳初心者だった頃は、地元の人(と言っても他地域から来た人たち)に「お勧めのお店は『陶陶居』とか『點都徳』かな」と言われ、でも内心「上海にもあるんですけど」と思ってもそれは言わず、広東圏だとメニューも味も違うはず、などと自分を言いくるめて連れて行ってもらう、という感じでした。

が、どこの街も同じですが、その街に少し馴染んでくると私の好みや興味をわかってくれる友達ができてきて、そうすると「一般的な地元の人のお勧め」ではないお店がわかってきます。

そうやって知り合った面々には湖南省や湖北省出身者が多く(深圳居住者の人口のツートップがこの2地域)、次回は深圳で湖南料理、武漢料理を掘り下げてみたいと思い中。

深圳、奥深いです。

(萩原晶子)

店舗情報

金光鴿王(海上世界店)

金光鴿王(海上世界店)

深圳市南山区工業二路海上世界環船広場B区209

11:00-14:00 17:00-21:30

鵬小館

鵬小館

深圳市南山区華僑城創意文化園南区F1棟104

11:00-21:30

璞語堂

璞語堂

深圳市南山区華僑城創意文化園F3棟

11:00-14:00 17:00-21:00

華洋酒楼

華洋酒楼

深圳市南山区水湾路14号華洋大厦1楼

8:00-14:00 17:00-22:00

Writer
記事を書いてくれた人

萩原晶子

プロフィール

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