2年ぶりに活況を呈した今年のゴールデンウィーク明け、最初の週末の5月14日(土)~15日(日)、話題の食イベント「四川フェス」が開催されます。
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四川フェスに鉄人陳建一氏も参加!16種類の名店の麻婆豆腐食べ比べ
四川フェスとは、2017年に始まり、19年まで3回行われた本場の四川料理が試食できるイベントで、2年ぶりの開催になります。場所は中野セントラルパークです。
今回のテーマは「幻の麻婆豆腐商店街」というもの。
「1年に2日だけ出現する麻婆豆腐商店街
有名シェフからガチ中華の名店が作る究極の麻婆豆腐」だそうです。
実行委員長の中川正道さんに今回の四川フェスの特徴や注目点、楽しみ方など、話を聞きました。
-「幻の麻婆豆腐商店街」というコンセプト、面白いですね。でも、なぜ麻婆豆腐だったのですか?
四川料理はもとよりですが、中華料理のいちばん人気メニューといえば、麻婆豆腐といっていい。中華ファンにとっても、麻婆豆腐にかける熱量は違います。それが第一の理由。
もうひとつの理由は、withコロナ時代の食フェスとして、どういうあり方がいいのか。以下の課題を解決したいと考えました。
- 【コロナ対策として】ゴミからの感染を防止
- 【 SDGs的観点】食べ残しを減らすフードロス解消
- 食べ比べしてもOK、家に持ち帰って食べてもOKなメニューとは
実は、これまで開催してきた四川フェスでは、数ある四川料理に使われるラー油の処理が大変でした。これもなんとかしなければなりません。
こうしたことから、たくさんの種類の料理を一気に食べられるのではなく、名店のそれぞれ異なる麻婆豆腐の食べ比べができる「幻の麻婆豆腐商店街」というコンセプトになったのです。
- なるほど。だから、麻婆豆腐の食べ比べ。どんな麻婆豆腐が食べられるのか、ワクワクしますね。
今回、味に定評のある四川料理の名店11店が提供する16種類の麻婆豆腐が楽しめます。
では以下、それぞれの店舗と、中川さんが注目するおすすめメニューをざっと紹介しましょう。
まず麻婆豆腐「御三家」から。
四川飯店
「日本における四川料理の父」といわれる陳建民さんが1958年に創業した四川料理店。日本の麻婆豆腐はここから始まりました。「料理の鉄人」こと2代目陳建一さん、現在は3代目陳建太郎さんが引き継いでいます。
こちらは14日のみ開店で、陳健一さんがいらっしゃるとか。行列必至ですね。
おすすめは、なんといっても陳麻婆豆腐: 600円、大エビのチリソース(2尾): 700円もあります。
陳家私菜
1995年創業の四川料理店で、食材や調理法など、こだわり抜いた進化系麻婆豆腐を提供する人気店です。
おすすめは、同店特製の頂天麻婆豆腐: 500円(天獄辛+100円)。さらに、四川料理の本場であり、それぞれ個性の異なる重慶風と成都風の重慶麻婆豆腐/成都麻婆豆腐: 500円。ぜひ違いを食べ比べてほしいです。
陳麻婆豆腐
創業1862年、麻婆豆腐発祥の店。成都に本店があり、唯一暖簾分けを許された四川料理の老舗が日本にあります。陳麻婆豆腐は発祥当時のレシピを守る伝統的な麻婆豆腐を提供しています。
おすすめは、当然陳麻婆豆腐: 600円です。
次に、当研究会とご縁のある出店者を紹介します。
香辣妹子
成都出身の王平兮(おうへいし)さんが始めた四川料理店。最寄りは埼京線板橋駅。池袋や立川、松戸の友誼食府にも出店しています。
麻婆豆腐以外にも、よだれ鶏(口水鶏): 600円や夫妻肺片(牛タンとハチノスの麻辣和え): 700円を提供します。
在日中国厨師精英協会&華美
在日中国人エリートシェフ協会会長で重慶出身の明信江さんと、中国で最高峰の料理人に与えられる称号「特級厨師」や、四川省認定「川菜烹飪名師」といった輝かしいタイトルを持つ楊聡さんの店「華美」のコラボによる出店です。
注目は、青唐辛子と青山椒の麻婆豆腐: 500円です。他の麻婆豆腐とは見た目から違います。
品品香
遼寧省瀋陽出身の女性オーナー張丹さんが経営する池袋の四川料理店。彼女は同じ池袋にある話題の四川料理店「蜀一蜀二」のオーナーも兼ねています。
おすすめは、ジャン香麻婆豆腐: 600円と麻辣拌麺: 700円、麻婆豆腐まん: 400円です。
味坊集団
おなじみ人気の東北料理店「味坊」も羊肉を使った麻婆豆腐で挑みます。
おすすめは、そのラム肉麻婆豆腐: 700円や麻辣ラム肉串: 500円です。
残り4店は、まだ当研究会とはご縁がないのですが、いずれも実力派として知られる店ばかりです。
四川小吃 雷辣坊
2016年赤坂に開業。熟練の中国人シェフと日本人オーナーがタッグを組んで本格四川料理を提供。おすすめは、なんと変態麻婆豆腐: 600円。いったいどこが「変態」なのか……。気になります。
ファイヤーホール4000
五反田にある本格四川火鍋店で、シェフは陳建一さんの下で修行した菰田欣也さん。おすすめは、麻辣度の高い火鍋スープを使った麻婆“火鍋”豆腐: 800円。
175°DENO担担麺
札幌発の担担麺専門店。特製DENO麻婆豆腐: 800円は自家製調味料と手作りのラー油で作り上げた、濃縮されたコクと旨味たっぷりです。
嘉恒貿易✗麻辣老王
1997年に横浜で最初に刀削麺を提供した老王さんが、娘ふたりと経営する麻婆豆腐刀削麺の専門店。
おすすめは、馬超麻婆豆腐(赤): 800円、関羽麻婆豆腐(緑): 900円です。赤と緑の食べ比べをしたくなります。
会場では、四川料理以外の物販もあります。主なものは以下のとおり。ここでなければなかなか手に入らない中華調味料などを販売する輸入会社のブースもあり、注目です。
青島ビール
言わずと知れた中国ナンバーワンビールブランド。
日和商事株式会社
中国酒を代表する貴州茅台酒、五粮液などブランド白酒の日本輸入総代理店。
三明物産株式会社
四川出身のシェフたちが愛用しているこだわりの調味料の輸入販売会社。
株式会社 廣記商行
おなじみ味覇(ウェイパァー)をはじめ、本場中国の料理素材の輸入販売会社。
甘露
西早稲田にある中国茶と薬膳スイーツのカフェ。
withコロナを意識した今回の四川フェスは、従来のように、ステージで演者が盛り上げるようなイベントではなく、構内でのラジオ放送を予定しています。
テーマは「麻婆豆腐」「四川料理」「火鍋」「白酒」。MCは中国留学経験のある落語家の三遊亭楽生さん。四川生まれの、四川フェスではおなじみのヤンチャン。全日本麻婆豆腐連盟、通称「全マ連」代表でDJのBUBBLE-Bさん。
ゲストは時間SFと縄文時代と四川料理好きの藤岡みなみさん。四川料理好きで、中国のTikTokフォロワー120万人のシブルナさん。そして当研究会代表の中村です。
ゲスト
はてさて、どんなトークが繰り広げられるのか。食べ比べともども、ご期待ください。
会場内では、東京ディープチャイナ研究会の小さなデスクが用意されていて、研究会のメンバーがチラシを配ったり、本の販売を行う予定です。もしよろしければ、お気軽にお声かけください。
なお四川フェス実行委員長で、麻辣連盟総裁の中川正道さんについて、フェスの詳細、事前登録はこちらをどうぞ。
中野セントラルパークを“麻辣”がジャック!「四川フェス2022」報告
https://deep-china.tokyo/trend/7986/
(東京ディープチャイナ研究会)